今回の旅のしめに姫路城を訪れた。
姫路城は平成5年12月、奈良の法隆寺とともに、日本で初の世界文化遺産となった国宝だ。シラサギが羽を広げたような優美な姿から「白鷺城」の愛称で親しまれている。
姫路城は2009年(平成21年)から大天守保存修理工事(平成の修理)のため、6年あまり囲いなどされていてその姿を見ることができなかった。その工事も今年2015年(平成27年)3月に完了した。わたしが訪れた時には、美しい姿を見せていた。
城内を歩いていると、偶然にも天守閣に向かって飛び立つシラサギを目にした。近くを歩いていた人たちも「白鷺城でシラサギを・・・」とざわめいていた。
当日は曇り空で、時たま青空がのぞくといったあいにくの天気ではあったが、400年の時を越え、日本の宝から世界の宝となった姫路城の優雅な姿には圧倒され感動を覚えた。
正面が姫路駅
金森
広島駅のホテルでゆっくりと朝食をとって、新幹線で福山に向かった。次の宿に鞆の浦のホテルを予約していた。
福山駅にホテルからの送迎バスが迎えに来る手はずになっている。迎えの時間まで、福山駅の隣にある福山城を散策した。
天守閣(福山城博物館)
伏見櫓
筋鉄御門
福山城は、1622年(元和8年)水野勝成が備後10万石の領主となって築いた。伏見櫓、筋鉄御門は共に国の重要文化財となっている。天守閣は、博物館となっており、歴代藩主の遺跡や資料のほか、考古・歴史資料などが収蔵・展示されている。ただ、今回は時間の関係もあり外から眺めるだけにした。
鞆の浦は、狭い町並みに由緒ある寺が19か寺・神社大小あわせ数十社も建ち並ぶ歴史のある町だ。2008年公開された『崖の上のポニョ』で、宮崎駿監督が構想を練った地として有名だ。最近では、西島秀俊主演で、直木賞作家・重松清ベストセラー小説「流星ワゴン」の舞台にもなっていた。このドラマは私も観ていた。
正面に小さく常夜灯
路地
常夜灯のある風景
常夜灯
最近、鞆の浦を埋立てて架橋を渡そうといった計画もあるようだ。埋め立てられる前にこの目で見ておこうといった思いもあって今回訪ねることにした。
金森
宮島弥山に登って眼下に瀬戸内海を見て、厳島神社を観光の後、広島駅に戻った。JR広島駅にあるホテルグランヴィア広島に泊まった。
ホテルの部屋からの広島の夜景
広島駅に直結していて便利で、ゴージャス感が漂うシティホテルだった。ふるさと割などの割引がなければ、料金も高くて、まずは泊まろうとは思わないホテルだ。
フロントやドアマンなどはJR西日本をリタイアしたり、なんらかの理由で転属になった人が多いのではと感じた。
こんな事があった。チェックアウト時にフロントで宿泊料を払おうと思ったところ、ネットでの申込時にクレジットカードで料金が支払われていると言われた。予約時に現地払いにしていた積りなので、再度聞き直した。しかし、やはり済んでいると言われた。
家に帰って2日くらい経って、ホテルの経理担当から電話があった。クレジットカードでの精算はされていなかったので、連絡する銀行口座に料金を振り込んで欲しいとの依頼だった。
この話とは直接関係ないが、上モノが外資系シティホテルに優っていても、肝心の客との距離感というか接し方、サービスは、比べ物にならないと感じた。上から目線の日本の大企業病から脱するというのは難しいのだろう。
金森
アベノミクスの結末・・・
新聞やアナリストは、「ギリシャ危機の余波をどれだけ受けるか」をしきりに論じているが、全く的外れだ。日本は今、「第二のギリシャになるかどうか」の瀬戸際に追い込まれている。
数字は雄弁に物語る。日本の政府債務(財投債も含む国債発行残高)を対GDP比で見ると、現在は229%だ(グラフ1参照)。アメリカは111%、イギリスも113%、ドイツは79%で、G7の中では日本は群を抜いて高い。
注目すべきはギリシャとの比較だ。日本はギリシャの188%を大きく上回っている。しかもよく見ると、借金の上昇曲線の形が不気味に似ているのだ。
この数字は第2次安倍政権発足後の2年半で約15%上昇した。この間、アベクロノミクスの金融緩和策により、日銀が国債を買いまくる一方で、予算が肥大化し発行額が急激に増えたことが原因だ。
それでも安倍政権は「日本国債の多くは日本国民や国内金融機関が買っているため、国外金融機関の保有率が高いギリシャとは事情がまったく違う。借金は多いが日本が財政破綻する心配はない」と力説する。しかし、市場関係者はそう楽観はしていない。
「日銀は金融緩和で国債を大量購入しているが、それでも今年に入ってからは市場では国債の買い手がつかず、だぶついている。この2月には金利が一時急上昇し、市場関係者は冷や汗をかいた。このままではいつか暴落するという見方で一致している」
2年前に合わせて約109兆円の国債を保有していたメガバンク3行は、昨年末時点で約76兆円へと、約33兆円売却した。某メガバンク幹部は「国債相場が急落しても損失が出ないようにデリバティブでヘッジをかけている」と明かす。
いうまでもないが、国債が暴落した時、日本は今のギリシャと同じ立場になる。
※週刊ポスト2015年7月17・24日号
http://www.news-postseven.com/archives/20150706_333805.html
金森
厳島神社の後ろにある山が弥山だ。「みせん」と呼ぶ。
宮島は松島、天橋立と並んで日本三景の一つとされている。伊藤博文は宮島について「日本三景の一の真価は頂上の眺めにあり」と絶賛したとそうである。
宮島口からフェリーに乗って宮島に渡る。このフェリーはJR西日本が運営している。今回利用した三日間乗り放題の対象路線になっていた。
宮島でフェリーから降りてから、先ず弥山に登った。宮島の中央部にある標高535 mの山であり、古くから信仰の対象になっている。標高はさして高くなく、中腹までロープウェイでいける。足元も整備されていてトレッキングシューズが必須という訳ではない。しかし、あなどってはいけない。登るには結構辛いものがある。
山頂付近には御山神社(みやまじんじゃ)があり、山頂付近から山麓にかけては大聖院の数々のお堂がある。空海が宮島で修行をした時に焚かれた護摩の元火が1200年間昼夜絶えずに燃え続けているという消えずの霊火(きえずのれいか)などもある。
信仰の山として古くから参拝者が絶えない山でもある。
宮島弥山山頂から瀬戸内海を望む
消えずの霊火堂
くぐり岩
頂上付近から望む瀬戸内海
金森
下に紹介する記事を読んでいて、先日の立山例会で「妻に捨てられるかも知れない」といったことが話題になっていたのを思い出した。
熟年離婚を考える時に重要なお金の問題...
前回は、70代両親の「熟年離婚」に巻き込まれた40代の息子さんの苦悩をお伝えしました。今回はその続きで、離婚に対する気持ち以上に重要となる「お金」について詳しく見ていきましょう。
オラオラ系の「昭和型夫」に
三行半を突きつける妻
さて先日、落語家でタレントのヨネスケさんの離婚が報じられましたが、これだけ大きな注目を集めたのは大方の第一感が「そりゃそうだよね」ではなく「まさか!?」だったからでしょう。「まさか」の理由はきっと「年齢」です。
ヨネスケさんは現在、67歳。40年近い結婚生活(報道によると39年と363日)にピリオドを打ったようです。確かに今は人生80年の時代です。とはいえ、40年もの間、お互いに辛抱してきたのに、今さら「もう我慢できない」なんて......外野の私たちからすれば、内野の内情はチンプンカンプンで首をかしげるばかりです。これはどういうことでしょうか?
例えば、昭和の時代に働き盛りだった夫のことを、ここでは「昭和型夫」と呼びましょう。昭和型夫は今流行りの「草食系」夫とは正反対です。具体的には、向上心が満々なので「妻よりかわいい子」がいれば平気で口説いたり、性格はオラオラ系なので「俺の金は俺の金。お前の金も俺の金」とばかりに家計の財布を握り、亭主関白の限りを尽くすので、家事育児は知らぬ存ぜぬということもあります。
「昭和型夫」は一昔前のダメ亭主そのものですが、妻も妻で、すでにあきらめの境地に達しています。今さら離婚したところで、すでに古希(70歳)間近なら、残りの人生はせいぜい10年そこそこ。今までも我慢してきたのだし、無理に事を荒げるよりは、喜寿(80歳)まで我慢し続けるしかない。外野から見れば、そうやって惰性で結婚生活を続けるのだろうと思われがちです。それなのに当の本人は、どうして離婚に踏み切るのでしょうか?
「昭和型夫」の妻は多くの場合、生涯ずっと専業主婦というケースが多いので、いざ離婚したところで、妻は自活することは厳しいのが実情です。ですから、母親は息子や娘の助けなしに離婚に踏み切ることは難しいのですが、一方で子どもの目に「両親の離婚」はどう映るのでしょうか?
続きは以下で
http://diamond.jp/articles/-/74408
DAIAMOD online
金森
宮島の弥山(みせん)の緑を背景に瀬戸内の海に浮かぶ厳島神社。平安時代の寝殿造りの名社で1400年の歴史を持ち、世界遺産にもなっている。
新幹線を含めて3日間JR線乗り放題で一万六千円の特別企画切符と、宿泊費をふるさと割で、一泊二万円を割り引いてくれる宿を使って、できるだけ遠くに行こうと、急遽、広島に旅に出た。
朝の4時半に床を出る。昨晩のうちに用意していた荷物を持って自家用車で小松駅に向かう。小松駅近くにある一日最大五百円という駐車場に車を留めてサンダーバードに乗る。新大阪で新幹線に乗換えて広島へと向かう。
朝が早いので車内販売もやってない。コンビニでおにぎりでも買ってくればよかったのだが、思いつくのが遅すぎた。広島駅に着いたのが昼近く、駅弁の「夫婦あなごめし」を買って宮島口への電車の中で昼飯にした。
若いころ仕事で広島大学に出張していたことがある。広島市内のビジネスホテルで半年近く過ごした。その時の休日に厳島神社を訪れたことがある。うっすらとした記憶しかなく始めて訪れたようなものだった。
蛇足だが、「ふるさと割」は政府が景気対策でバラまいている補助金のようだ。こんなバラマキで景気が良くなるなどとは思えない。補助してもらったというより、図らずも納めた税金を回収したようなものだ。バカな政策だと思う。
金森