3月25日午前9時42分に、能登沖を震源地にした震度6強の地震があった。
最初に、ググググッと腹に感じる不気味な縦揺れがきた。直に、ガタガタガタと家が揺れ始めた。灯油のボイラーが運転を中止したとしゃべり始めた。
一瞬身体が固まって動けなかったが、直に気を取り直して、テーブルの下に身体を埋めた。関東に長く居たこともあり、地震の揺れには慣れている積りでいた。しかし、今回の揺れは、今までに経験したことのない不気味なものだった。
幸い我が家には被害はなかったが、富山でも強い揺れがあったようだ。みんなも大丈夫だったろうか、心配しながら、被害がないことを祈っている。(25日10:33)
追記:
- 3/25 18:11 当地で震度3の少し大きめの余震がありました。これについても、こちらでは被害はありませんでした。能登地区を中心に余震が続いているようで、今後も震度5程度の余震の恐れがあるとのことです。
- 3/25 18:32 ご心配の電話、ありがとうございます。幸いにも我が家や我が家の周りには被害はありません。ただし、県内能登地域や富山県内で被害が出ていると、ローカルテレビ番組で報道しています。こちらが心配です。
- 3/26 7:16 当地で震度3の余震がありました。これについても、こちらでは被害はありませんでした。
- 3/26 14:26 能登地方で震度5弱の余震。当地では震度2程度。今までに、197回の余震。こちらでは被害はありません。
「街に行く」と言う言葉の響に郷愁を覚える。中学の頃までの私にとって、「街に行く」とは、「富山の総曲輪通り(そうがわどおり)や西町(にしちょう)に行く」ことを意味していた。
親父やお袋に「街に行く」と言われると、おめかしをする。「おめかし」と言っても、学校の制服を着て、手でほこりを払うこと位である。街に行けば、何かしら目新しいものが見れる。そんな期待に胸膨らませ、緊張したものである。
街の象徴は、「大和デパート」であった。そこには、最先端の文化があった。万国博覧会にでも来たように、目を輝かせて通りを歩く。総曲輪通りや大和デパートには沢山の人が溢れていた。
総曲輪通りの食堂で、一緒に来た近所のおばちゃんに黒いサイダーだと進められて飲んだコークを思い出す。なんと不思議な飲み物かと思った。今ではなんの抵抗もなく飲むコーラだが、初めてのコーラはコップ一杯飲むのにも苦労した記憶がある。
そんな時代の象徴である「大和デパート」が移転する。移転先は、総曲輪通りの国道41号線沿いの入り口付近である。着々と工事が進んでいる。今年の秋頃には完成するのではないだろうか。
街に憧れた頃の思い出が一杯詰まった「大和デパート」が新しく生まれ変わる。今の建物は壊されるのかも知れない。感慨深いものがある。
ところで、今の西町や総曲輪通りに、あの頃を思わせる人通りや賑わいはない。新しくできる大和デパートが、あの頃の賑わいを呼び戻してくれると嬉しい。ラッピングされて走る市電だけがニギニギしいのは、やはり寂しい。
坂を下り、韓屋保存地区を外れると、おしゃれなブティックや雑貨屋、カフェなどが軒を並べる路地に出た。フッと神戸、北野の異人館街を思い出した。
今では神戸の代表的な観光スポットとなっている北野であるが、私が大学生だった頃は異国情緒漂う住宅街で、観光客の姿を見かけることは殆んどなかった。北野が変わったのはNHKの朝の連続ドラマ「風見鶏の館」が放送されてからである。観光客が押し寄せ、異人館を核に北野の街が変わっていった。
北村の路地を歩いていて、神戸の北野と同じ現象がここでも起きたのかなと勝手に想像した。
路地を抜けると、国立民俗博物館前に出た。その隣が韓国最大の宮殿、景福宮である。どちらも休館。外から覗き込みながら、前を素通りした。
そろそろ、足の方も限界に来ていた。ホテルまで寄り道しなければ二十分程の道のりだった。私達は少し足を速め、ホテルへの帰り道を急ぐことにした。
寄り道はしないつもりだったが、寒さをしのぐために地下に降りると、ロッテデパートの入り口が眼に入った。暖かそうだし、ここを通り抜けて行こうと中に入る。
そこは、所謂、デパ地下だった。好奇心に疲れも忘れ、食料品のコーナーへ。日本にあるもの、ないもの、娘とワイワイ言いながら見学して回る。ちょっとした異文化体験だった。最後にお菓子コーナーに行って、韓国のお菓子を買い、ホテルの部屋に戻った頃には、日が暮れ、部屋の窓から見える街は夜の光に包まれていた。
久しぶりに歩いた足は、もう何処へも行かないと悲鳴を上げていた。今回の旅行はよく歩いた。何の予定も立てずに来た割には、盛りだくさんだった気がする。明日は朝寝坊して、ゆっくり帰ろう。今年のお正月休暇もあっと言う間だった。(おわり)
金引の滝から降りて、県道9号線に戻る。これで、今回予定していたところを概ね観光したことになる。このまま、昨日降りた路綾部宮津道路の宮津天橋立ICから高速道路に乗って、家路に着こうかとも思ったが、それには少し時間が早い。急ぐ旅でもない、北陸自動車道の敦賀ICまでは一般道を行くことにした。
県道9号線との交差点を左折して、宮津港方向に戻り、国道176号線と交差する丁字路を右折して、舞鶴方向に走る。
途中、観光案内にあった「天橋立雪舟観展望休憩所」に立ち寄ることにした。雪舟観には、途中で宮津港沿いの県道606号線に入らないといけなかった。宮津港沿いを暫く走ると右手に、赤い鳥居を見つけた。駐車場はなさそうである。しかし、階段の下に狭いスペースがあった。車をそこに止めた。軽自動車は小回りが利いてこういうときも便利だ。
階段の前に「天橋立雪舟観展望休憩所」という案内板もある。早速、鳥居をくぐりながら階段を登った。
案内板には、『室町時代の大成者「雪舟」が描いた「国宝天橋立図」は栗田峠あたりの山から写生されたのではないかと言われています。その天橋立図に描かれている眺めに相応したこの地からの景観を天橋立十景の一つ「雪舟観」と呼んでいます。』とあった。
鳥居を上ったところに社があり、その社をもう一段登りきると、少し狭い空間がある。雪舟はここからの景観を天橋立図にしたのだろう。天橋立が横一線に見える。
暫くの間、室町時代に思いを馳せて、雪舟が見たであろう天橋立を眺めた。(京都国立博物館所蔵「国宝天橋立図」)
この後、今来た道を、国道176号線に戻り、そこから舞鶴に出て、北陸自動車道に入り、家路へと着いた。
今回の旅は、一泊二日の短い旅ではあったが、いろんな人と出会えた思い出深い旅になった。(おわり)
今日は、冬型の気圧配置ということで外の風は冷たかった。しかし、天気は良かった。
そんな中、東茶屋街を散歩していたら、軒先に生けられている花を見かけた。
表札代わりに生けてあるのだろう。
洒落てるねぇ?と、カメラのシャッタを押した。
案内されたレストラン'宮宴'のランチは大正解!!韓国風を強調しない落ち着いたインテリアでまとめられた店内では、日本語の話せるスタッフが応対してくれた。
韓国料理と言えば、キムチ、焼肉、チゲ鍋位しか知らなくて、にんにくと唐辛子のイメージだったが、バランスの良い食材、陰陽五行説に基づく彩り、繊細で、やさしい味の数々はちょっとしたカルチャーショックだった気がする。
心配した値段だが、ランチのコースが3万ウォン前後で3メニューほどあって、充分なお徳感、大満足、大満腹でレストラン'宮宴'を出た。
韓国宮廷料理は、昨年放送された韓国の人気ドラマ「宮廷女官チャングムの誓い」の大ヒットの影響で、韓国内でも、今、ちょっとしたブームになっているそうだ。
'宮宴'前の駐車場横にある管理人小屋を覗き、'宮宴'に案内してくれた男性にお礼を言って行こうとしたが、管理人小屋は空、彼の姿は見えなかった。ちょっと寂しい気がした。
'宮宴'を出て、当初の予定通り北へ向かって歩く。少し行くと案内板が見つかった。そこを左折すると狭い坂道がはじまる。韓国の伝統的家屋、韓屋が保存されている地域へと入ってきた。
立派な塀に囲まれた豪邸が続く。どの家も驚くばかりである。テーマパークにでも紛れ込んだ錯覚さえ覚えるが、どの家にも人が住んでいる気配がした。きっと韓国の大金持ちが住んでいるのだろう。 セコムの赤いシールが目に付く家もある。確かセコムは日本の企業のはず。そういえばセコムのCMにヨン様が出ていた。
急な坂道を、左右に立ち並ぶ韓屋を見ながら登っていくと結構高いところまで来たみたいで、ソウルの町が見渡せる。観光客にたくさん出会うと思っていたが、案内板からここに来るまで、一組のご夫婦らしき初老カップルに出会っただけであった。
また迷子?・・・少し不安になって、坂道を下ることに。日も西に傾きかけていた。
庭のポットに植えておいた松茸が、大きくなってきた。そろそろ食べ頃だ。春の松茸って珍しい。どんな味がするのか楽しみである。
そもそも、ポットで松茸が育つとは思わなかった。何かの間違いではないかと思う今日この頃でもある。
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爽やかな朝だった。地鶏の卵や自家製の梅干など、いろいろと美味しいおかずで朝食をとった後、ペンションを出発した。少し行った坂道からペンションを見ると、おばちゃんが手を振って見送ってくれていた。短くクラクションを鳴らした。小さく「行ってきます」とつぶやいて、ペンション自給自足を後にした。
最初の日、宮津に予定通り着いていれば、最初に見に行こうと思っていた「金引の滝」に行くことにした。実は、ここも事前に調べた地図では、道が途切れていていた。多少不安に思いながら、車を進めた。
確かに、車が一台しか通れない細い道が続いていた。金引の滝に通じる入り口らしきところからは車を降りて歩かないといけない。とは言うものの上り口には駐車場はない。何処に車を止めておけばよいのか周りを見渡したところ、少し上ったカーブの所に、車を止めておけそうなスペースがあった。早速、そこに車を止めて、金引の滝へと歩き始めた。
少し登ると、大おきな岩面をつたう滝が見えてきた。「金引の滝」である。滝壺のすぐ下まで歩いていける。
うっそうとした森の中に、太陽の光が差し込み、光のカーテンを作る。その中に岩面を幾重もの水の糸が滴り落ちる。絶え間なく落ちる水の音が、木々の隙間に吸い込まれていく。
全く今の季節は判らないー すっかり春到来だと思っていたら、又冬に逆戻り。。。
韓国旅行記、そして鳴門海峡、高校時代の彼女を思い浮かべながら私も楽しませてもらっています。
せめてものお礼に、近況をささやかな花で・・・
早咲きのチェリーはもうすっかり散ってしまいました。でもちゃんと実がなるんですよぉ?
水仙は一ヶ月も頑張って咲き続けています。
kokko
鳴門大橋を渡ってスグ、鳴門北インターを出た所にあるリゾートホテル。癒しを求めて、一泊。全室オーシャンビューのこのホテルでは、どこからでも鳴門海峡が望めた。
鳴門海峡といえば海流の速さ、渦潮。でもこの日は穏やかで、やさしい表情をみせてくれ、ホテルのティールームから、ぼんやりと海を眺めていると、時間が止まってしまったみたいな気持ちになった。