毎回、金森さんの郷土の風物詩、料理、地酒、政治談義等を楽しく拝見させてもらっています。私の方も金森さんに負けじと(?)、東京からの情報発信させていただきます。
今回は、東京のお正月の風物詩のひとつとして、寄席のお正月の顔見せ興行公演をご紹介します。(昔のお正月のテレビには、寄席興行は必ず放送されていました。近年は、前年に録画撮りしたバラエティー番組ばかりです。(私は絶対に見ませんが。――)わたしは、この寄席には以前から行きたいと思いながら、なかなか行く機会と勇気(?)が無かったのですが、今年、ようやく実現しました。1/8に、私の住んでいる板橋から一番近い池袋演芸場に見に行きました。
この正月興行とは、落語家、漫談師、奇術師などの芸人さんが、浅草の演芸ホール、上野の鈴本演芸場、新宿の末廣亭、そして、この池袋の演芸場などを掛持ちで、新年の挨拶と顔見せで、自分の芸をお披露するものです。
通常料金より割高ですが、3時間ぐらいで16人組の芸人さんのそれぞれの芸格によって、持ち時間は数分?20分ぐらいで、見習い、前座、二つ目、真打(最後のトリを務める。)が登場します。
正月興行だと、見習いさんが数秒間の落語を披露するのを見ることができます。各芸人さんの芸と息遣いが、目の前で、肌で感じとれます。アドリブ有の腹の底から大笑いの連続でした。今年も一年大笑いできる年でありたいと願っています。
よって、私は、今年一年、時間があれば、池袋をはじめ、浅草、新宿、上野と各演芸場巡りしながら、腹の底からの大笑いを続けたいとおもいます。今年、同期の皆さんも大笑いできるようご多幸をお祈りしております。
H26.1.10 竹澤喜孝
今日の晩酌は石川の酒と肴。
酒は奥能登珠洲の宗玄が造る「にごり酒」。後発酵の新酒で栓にはガス抜き用に小さな穴が開けてある。このため、横にして運んだりすると酒が漏れ出るので家に持ち帰るのが少し厄介だ。
味はフルーティーでスッキリとしていて喉越しもいい。流石に能登杜氏が造る酒は一味も二味も違う。
肴は「鯖の糠漬け」。半身を買ってきて自分で薄く切ったのだが、見栄えよくは切れなかった。鯖の糠漬けは福井では「へしこ」と呼ばれている。北陸道のサービスエリアの売店で時たま買ってきたりする。
今日の鯖の糠漬けは、金沢金石(かないわ)で作られたものだ。北前船の寄港地でもあった金石は古くは宮腰と呼ばれており、江戸時代加賀藩の御用商人である銭屋五兵衛などが活躍していた。サバの糠漬けは北前船の保存食として作られていたもので、フグやニシン、イワシなどの糠漬けや粕漬けなども有名で名物となっている。ときたま、わたしも晩酌の肴にしている。
金森
「デジタルデバイド」と言う言葉がある。ひとことで言えば、「パソコンを使えない人は、使える人に比べて損をする」ということだ。
いまやうちの家内は「検索の女王」だ。
旅行での宿、普通では高くて泊まれないような宿を考えられないお得プランで予約する。いや、お得プランに合わせて旅の予定を立てるといった方が良いかも知れない。自分の予定を相手の事情に合わせて、ちょっと我慢すればリッチな思いができる。
デジタルデバイドとはこういったことを言うのだろう。
もちろん日々仕事で忙しい人たちが家内のようにお得プランを調べることは難しいと思う。だから、旅行社などに旅行プランを依頼してその分コストを負担する。
でも毎日がホリデーの人たちはITという道具を利用しない法はないと思う今日この頃。
ごの会のみなさんはどうやっているだろうか ? 興味のあるところでもある。
金森
富山には銀盤をはじめとして旨い地酒が沢山ある。一方、石川にも富山に負けず劣らず旨い地酒が沢山ある。
その中で、今日紹介するのは野々市に酒蔵がある中村酒造の日榮だ。野々市の地酒とも言えるのだが、金沢本多町にある中村記念美術館は、中村酒造先々代社長 故、中村栄俊氏が永年収集した茶道具と金沢の伝統工芸の名品をもとに開館し金沢市に寄贈した美術館だ。その意味では金沢の地酒とも言える。いずれにしても石川の地酒ではある。
その中村酒造の造る酒のブランド名が日榮だ。いまは亡くなった父もよく呑んでいた銘柄でもある。
ここのところ、新酒にハマっていて今日の酒も「新酒にごり酒」。ただにごり酒といっても後発酵ではないので栓を開けても微炭酸の泡はない。しかし新酒独特の爽やかさが口の中に広がる。
肴は石油ストーブの上でコトコトと煮た黒豆にした。
安倍自民党は、一極集中、中央集権、富を一握りの人たちに集中させることが日本国の為だとばかりに突き進んでいる。アベノミクスで良い思いをするのは俗に言う1%の人たちだけだろう。安倍首相は日本国は1%の人たちが操る全体主義国家にすると言わんばかりだ。
しかし、日本国民はこんな独善的で強権的な政府を長続きさせるはずはないと、わたしは信じている。
活力があり景気が良い社会とは、モノと人が活発に行き来する社会だ。その結果として日経平均株価にも勢いが出て景気が良いと実感できるようになる。しかし、アベノミクスはマネーゲームで日経平均株価を上げて景気をよくしようとしている。本末転倒と言うしかない。
政府は庶民にニーサを勧めて貯蓄を株式市場にばら撒く。庶民のタンス貯金を吸い上げてそのお金で株高を演出したいのだろう。特定の銘柄を集中して買えば日経平均を上げるとも簡単だ。その投資信託を日銀が買って維持するスカスカの株高だ。
リーマンショック前、銀行は熱心に投資信託を買えと勧誘していた。この時に銀行の勧誘に乗って買った投資信託が塩漬けになり、挙句の果てにこれ以上持っていると損が拡大するからと損切りを勧められ、元本割れで売り払ってしまったという経験はないだろうか。
今政府は銀行や証券会社を使ってニーサという餌を庶民の鼻先に吊るして同じことをやっている。そんな政府の誘いに乗って同じ過ちを繰り返す必要はない。
ところで石川では昨年4月に「能登有料道路」を「のと里山海道」として無料化した。その効果もあるのだろう能登地方と加賀地方の行き来が活発になっている。のと里山海道のサービスエリアも沢山の車で賑わっている。
来年には北陸新幹線が開業する。東京から訪れる人たちものと里山海道を使って能登にも足を伸ばすことになるだろう。能登から富山へと北陸を面で楽しんでくれる人たちも増えるだろう。
先に紹介した大根寿しも、のと里山海道で能登の入り口かほく市高松のかすけ食品に気軽に買いに行けるようになった。
地産池消とはその土地に閉じ込まり排他的になるということではない。その土地固有の物を極め、欲しい人はその土地に出向く、あるいは、直接送ってもらうということだ。地産池消を支えるのはネットワークであり物流だ。物流を支える交通網を整備したり、これらを阻害する規制を無くして、中抜きなどの既得権を壊していくことだ。
景気を良くするには、消費税を増税したり事業体を大規模化するより、様々な既得権を壊し高速道路を無料化する方がよほどモノと人の行き来が活発になる。
安倍政権のように大きくすることを目指しても効率は上がらないし景気は良くならない。破綻を先延ばしにし、既得権を守る人たち、大企業をゾンビ化させるだけだろう。
早晩アベノミクスは破綻すると覚悟しておくべきと思う。
金森
我が家では暖房に石油ファンヒーターを使っていた。しかし、昨年からエアコンを使うようになった。一昨年長らく使っていたエアコンが壊れたので新しいエアコンに買い換えた。電気屋でエアコンを選んでいる時、店員さんから最近のエアコンはエコで暖房に使っても電気代はそう高くないと教えられた。エアコンで暖房すると電気代がべらぼうに高くなると思っていた。しかし技術は進んでいたようだ。
北陸の冬は湿気が多い。加えて石油ファンヒーターや石油ストーブは燃焼時に水分が出る。冬場は部屋の湿度が90%を超えていた記憶がある。部屋をリフォームした時、壁に面した食器棚の後ろがカビで酷いことになっていたのには驚いた。食器棚は捨てて新しいものを買わざるを得なかった。
暖房をエアコンにしたところ、確かに電気代は灯油代よりも安く部屋の湿度も60%から70%に保ってくれる。賢いエアコンで止めると使用電気料を教えてくれる。ただどうしても足元が冷える。そんなときは石油ファンヒーターを補助的に使っていた。そのファンヒーターが壊れてしまった。
考えてみれば我が家の暖房には全て電気が必要だ。いま何かの拍子に停電にでもなったら、我が家では暖を取る手立てがないことになる。そこで、コンセントが要らない日本製石油ストーブを買った。
最近の石油ストーブは優れものだ。灯油もファンヒーターよりも少なくて済む。点火時にちょっと臭さを感じるがそれも直ぐになくなる。ほんわりとした暖かさがいい。天板に網を乗せれば餅も焼ける。コトコトと豆を煮ることもできる。ガスコンロの代わりにもなる。
石油ストーブを見直した今年の正月だった。
(下の写真は小豆を石油ストーブで煮てきな粉をまぶして作った自家製甘納豆)
金森
野々市の隣、白山市の地酒手取川。白山市は平成の大合併で松任市が中核に鶴来も含めやたらと大きな市になった。白山市には菊姫や天狗舞など全国にも知られる地酒がある。
今日の晩酌はこの白山市にある吉田酒造の吟醸生酒手取川のあらばしりだ。炭酸がシュワッと泡立つにごり酒ではないがフルーティーだ。特に一杯目はフルーティーな甘さが口にフワッと広がり実に旨い。
肴は石川かほく高松のかすけの大根寿しにした。大根寿しは鯖とか鰊を大根に挟んで米麹に漬けて発酵させて作る。金沢では大根ではなくかぶらで挟んで米麹に漬けるかぶら寿しの方が有名だ。ただ関東など県外の人たちにとって米麹の味が口にあわないようだ。県外の人にかぶら寿しを進めるには少し勇気がいる。
一方、かすけの大根寿しは米麹の癖のある味が抑えられており県外の人の口にも合うようで評判がいい。
石川の地酒を石川の幸でいただく。
金森
今日の晩酌は道の駅福光で買った成政純米しぼりたてと肴は赤かぶの自家製甘酢漬け。
成政純米しぼりたては栓を開けるとシュワッと微炭酸が泡をたてる後発酵のあらばしりだ。冷蔵ケースの中に入れて売られていた。より美味しく飲もうと横にせず車の振動が伝わないように運んだ。肴にした赤かぶは葉をとった大きな赤かぶ。赤かぶの季節はそろそろ終わりということだ。各地の道の駅でその土地の地の幸を買うのも楽しみのひとつだ。
富山の地酒を地の幸を肴にいただく。
金森
日本酒の酒蔵は全国各地にある。各蔵は晩秋から初冬に「あらばしり」と呼ばれる新酒を出す。ただ「あらばしり」は多く作られないので、その土地に行かないとなかなか手に入らない。
今日の晩酌は京都錦市場で買ってきた京嵐山の「あらばしり」丹山純米酒にごり酒。栓を開けるとジュワッと炭酸の泡が立つ。この時季にしか飲めない酒だ。
ワインで言えばボジョレー・ヌーボーといったところだが、わたしには「あらばしり」の方がしっくりくる。毎年この季節を楽しみにしている。各地の地酒を呑んでみるのも楽しみの一つだ。
丹山は京都嵐山の地酒だが、錦市場にある丹山の直営店で買った。肴は錦市場の入り口にある大丸地下で買ったパルミジャーノチーズだ。大丸でホテルに帰ってからの酒の肴を探していた時、たまたま隣にいた奥さんに「これは美味いのよ」と勧められたものだ。丹山とピタリと合い酒も肴も実に美味かった。
金森
冬の北陸は晴れる日は稀だ。月に二三日晴れるかどうかだろう。だから晴れると嬉しくこころ浮きうきする。
天気予報では昨日が今年最後の晴れということだった。運良く義母はショートステイで家にいる必要もなかった。義母をショートステイに送り出した後、先日納車された軽自動車で出かけた。
山側環状から金沢大学の角間キャンバスの真ん中を通り抜けて福光に出て、東海北陸道を五箇山に行く。道の駅五箇山ささら館で昼食を取ろうと思い、五箇山ICで下りて一般道を飛騨白川郷へと向かった。空は青く晴れ渡り冠雪の山々の白が目に眩しかった。こんな光景が見れるのはこれからもそうないだろうと思いながら車を走らせた。
もちろん雪の白川郷も素晴らしく、目に焼き付けて帰ってきた。
ところで蛇足だけど、我が家では「三重の人は遊び人」ということになっている。なぜかと言うと、京都や高山などなどどこに出かけても三重ナンバーの車が前を走っていたり出くわすことが多いからだ。今回も三重ナンバーの車が前を走っていた。(ひょっとしたら、三重の人は「石川の人は遊び人」と思っているかも知れないのだけど・・・)
雪の飛騨白川郷 Dec 25, 2013
金森