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越中国の遍歴

図は富山郷土博物館HPから引用

越国は現在の福井県敦賀市から山形県庄内地方の一部に相当する地域だ。この地域を古代では北陸道(ほくりくどう、あるいは、ほくろくどう)と呼ばれており、この北陸道の地域一帯を「越(高志)・こし」と呼んでいた。概ね、今でゆう「北陸地方」に位置する地域だ。

やがて北陸道は西暦600年代末に、越前、越中、越後の三つの地域に分割される。

図は富山郷土博物館HPから引用

その後、この三つの地域は、若狭国、越前国、加賀国、能登国、越中国、越後国、佐渡国に分かれる。なお、越中国(えっちゅうのくに)は越後国や能登国の一部が含まれることもあったが、天平宝字(てんぴょうほうじ)元年(757)にその範囲が確定した。

越国の推移.jpg

図は松川遊覧船HPから引用

越中国の遍歴

(1) 7世紀末: 越国を三分割

(2) 天平13年(741年)
能登地方が越中に編入された。

(3) 天平宝宇元年(757年):

越中国から能登地方が分かれる。(現在の富山県の県境と同じとなる)

(4) 寛永16年(1639年):
加賀藩から富山藩10万石が分立。明治4年(1871)7月14日、廃藩置県により富山藩が富山県となる。

(5) 明治4年(1871年)11月20日:
新川県が設置され、県庁が魚津に置かれる。

(6) 明治5年(1872年)9月27日:
射水郡が新川県に編入され、県庁が富山に移る。

(7) 明治9年(1876年)4月18日:
新川県が石川県に編入される。

(8) 明治16年(1883年):
石川県から分離、現在の富山県となる。

いままで、江戸時代(幕政期)の越中の範囲は今の富山県と同じ位の大きさだったんだろうと漠然と考えていた。ところが、今の富山県の殆どが加賀藩であり婦負郡辺りの狭い範囲が富山藩だったことに驚いた。また明治の一時期、石川県は富山県を含んだ大きな県だったこともあった。なぜ、石川県と富山県に分割したのだろうか。その経緯に興味が湧いてきた。

金森

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