鈴木大拙は金沢が生んだ仏教哲学者である。彼の足跡や考え方を伝えているのが金沢本多町にある鈴木大拙館だ。
鈴木大拙は明治3年(1870年)に本多町で生まれ本名は本田真太郎という。「大拙」は居士号(いしごう)である。居士とは「家に居する士」のことだ。また居士号は、知識・実践において僧侶に準ずる、或いは匹敵する程の力量を持っている人に対して与えるられる称号とのことだ。彼は明治27年(1984年)24歳で「大拙」という居士号を受けている。
彼は大正10年(1921年)51歳から真宗大谷大学(現 大谷大学)教授となり、昭和35年(1960年)89歳まで務めた。
石川県立図書館の脇道を歩くと中村記念美術館がある。その脇に「緑の小径」がある。その木道を歩くと鈴木大拙館に出る。鈴木大拙館脇にあるベンチに腰掛け、鈴木大拙館を眺めながらしばし思索するのが私の金沢散歩のコースでもある。
金森
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