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時事 一覧

日刊ゲンダイ 2015年7月24日
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/162066


自らマイクを握った村山元首相(C)日刊ゲンダイ

 老いてなお矍鑠――御年91歳の村山富市元首相が23日夕、国会前で開かれた「戦争させない1000人集会」のデモに参加。「居ても立ってもいられなくなってね」と、参加者たちのシュプレヒコールに合わせ、本人も「反対」と拳を掲げ、聴衆に訴えた。

「安倍総理の独裁を許さない!」

 はるばる地元・大分から馳せ参じたのにはワケがある。実は、北海道在住の93歳の男性から、<国会前の若者たちのデモを見て、ジッとしていられなくなりました。しかし、私は年齢的に遠方に赴くのは難しいのです>との手紙を受け、触発されたという。

 国会前でマイクを握ったのは「20年ぶり」というが、その声は力強く、現役の野党議員に引けをとらない迫力だ。

「私もいつ死ぬか分からないが、戦争法案をツブさなければならない。それまでは死ぬわけにはいかない。安倍総理は自らの野望を達成するために権力を振るい、戦争法案を強行採決した。こんな暴挙を許してはいけない!」

 村山元首相がほえると、割れんばかりの拍手が起き、「そうだ!」という声が沸き起こった。10分ほどで演説を切り上げると、今度は約30人の報道陣を引き連れ、参院議員会館の会議室へ移動。臨時会見を開いた。安倍が8月初旬に発表するという「戦後70年談話」については、こう話した。

「日本は戦争に負けてから、"後始末"が済んだとは言い切れない。アジア諸国は、『また同じ過ちを繰り返すのでは』と懸念を持っている。それを払拭するために私は『戦後50年談話』を出しました。安倍総理にはしっかりと継承していただきたい」

 安倍シンパの「何度、謝罪すれば済むんだ」という指摘に関しても、「『過去を振り返り反省し、二度と同じ過ちを繰り返さない』という態度を示すことが重要です。アジア諸国から信頼される国であって欲しい」とピシャリ。果たして、安倍首相の耳には届くのだろうか。


【追伸】

村山さんの24日国会前でのスピーチ

「主権在民ですよ、総理大臣が国を守るんじゃないですよ。国民が守るんですよ。たかが一内閣の独裁を許してはなりませんよ。老いも若きも男も女も、一丸となって、立ち上がらなければいけませんよ。」

そうだ。いい事言う。共産党だ、民主党だ、維新の党だなんてことじゃない。打倒安倍晋三だ

金森

毎日新聞 2015年07月18日 20時30分(最終更新 07月19日 06時44分)
http://mainichi.jp/select/news/20150719k0000m040033000c.html

国会前で「アベ政治を許さない」のプラカードを掲げ、安保関連法案への反対を訴える人たち=東京・永田町で2015年7月18日午後1時4分、梅村直承撮影(毎日新聞)

 安全保障関連法案に反対して作家の澤地久枝さん(84)らが呼びかけた安倍政権に対する抗議行動が18日、全国各地であり、「アベ政治を許さない」と記したポスターを午後1時ごろに一斉に掲げた。主催したスタッフは「全国各地の1000カ所前後で実施されたと見込まれる」と話している。

 澤地さんの提案にジャーナリストの鳥越俊太郎さん(75)、作家の落合恵子さん(70)らが賛同。俳人の金子兜太(とうた)さん(95)が書いたポスターをインターネットのサイトに掲載し、それぞれが印刷して持ち寄った。

 メイン会場の国会前には澤地さん、落合さん、鳥越さんらも駆けつけ、主催者発表で5000人以上が集まった。時折小雨が降る中、参加者はポスターを一斉に掲げて「安倍政治を許さない」とシュプレヒコールをあげた。

 壇上に立った澤地さんは「政治を変えるのは(政権に)反対する人たちが手をつなぐ時だ」と呼びかけた。落合さんが「平和の破壊を私たちは許さない。2015年7月を新しい一歩にしよう」と語りかけると、講談師の神田香織さんは「新国立競技場の建設案だけでなく、安保法案も撤回すべきだ」と訴えた。最後に鳥越さんが「我々が心を一つに連帯し、声を上げることが国会を動かすことになる」と締めくくった。

 東京都杉並区の男性(65)は「傍観者じゃいられないと思い、初めて抗議行動に参加した。安倍政権は安保法案が違憲だと言われても耳を貸さない」と話し、東京都江東区の女性会社員(58)は「一緒になって立憲主義を覆す政治をやめさせたい」と語った。

 名古屋市東区では市政資料館前に市民約100人が集まり「戦争反対、憲法守れ」などと声を合わせ、午後1時にポスターを一斉に掲げた。講演で同市に来ていた上野千鶴子・東京大名誉教授は「今怒らないで、いつ怒るの。このまま法案が通れば、子どもたちに顔向けができない」と訴えた。

 福岡市中央区では、終戦間際に旧満州(現中国東北部)に渡った満蒙(まんもう)開拓団の苦難を描いた映画「望郷の鐘 満蒙開拓団の落日」の上映会後、観客約150人がポスターを掲げた。主催者がポスターを配って賛同を呼びかけた。観客の川添緋砂子さん(79)は「戦争が起これば市民はみな苦しめられる。戦争につながりかねない安保法案に強く反対しているので、抗議行動で意思表示ができてよかった」と話した。

 大阪市北区の扇町公園では、安全保障関連法案の廃案を求める弁護士らが呼びかけた集会があり、約1万1000人(主催者発表)が参加した。「憲法9条をいかす壮大な運動を巻き起こす」との決議を採択し、周辺の約2キロをデモ行進した。【一條優太、花岡洋二、川上珠実、山口朋辰】


関連記事

全国で「アベ政治を許さない」掲げる 18日一斉に、参加呼び掛け
http://www.ofours.com/higashi5/2015/0718_134818.html

金森

The Huffington Post
http://www.huffingtonpost.jp/2015/07/13/kyoto-university-against-secrecy-law_n_7782574.html

「戦争は、防衛を名目に始まる」京大有志の会が声明を発表したわけ【安保法制】

投稿日: 更新:
JAPAN DIET

京都大学の教職員や学生らが中心となって結成した有志の会が7月上旬、安保法制などに反対する声明を発表し、ネットで話題になっている。「名文に震える」「シンプルでわかりやすい」などのコメントとともに、7月13日午後3時現在、Twitterでは2500回以上、Facebookでは9700回以上シェアされている。

まずは声明の全文を紹介しよう。

戦争は、防衛を名目に始まる。
戦争は、兵器産業に富をもたらす。
戦争は、すぐに制御が効かなくなる。

戦争は、始めるよりも終えるほうが難しい。
戦争は、兵士だけでなく、老人や子どもにも災いをもたらす。
戦争は、人々の四肢だけでなく、心の中にも深い傷を負わせる。

精神は、操作の対象物ではない。
生命は、誰かの持ち駒ではない。

海は、基地に押しつぶされてはならない。
空は、戦闘機の爆音に消されてはならない。

血を流すことを貢献と考える普通の国よりは、
知を生み出すことを誇る特殊な国に生きたい。

学問は、戦争の武器ではない。
学問は、商売の道具ではない。
学問は、権力の下僕ではない。

生きる場所と考える自由を守り、創るために、
私たちはまず、思い上がった権力にくさびを打ちこまなくてはならない。

自由と平和のための京大有志の会「声明書」より)
■会結成のきっかけとなった「ヒトラーの遺言」

 声明を発表したのは、「自由と平和のための京大有志の会」。安保法制や沖縄の米軍基地に対する安倍政権の姿勢に疑問を持った京大の教職員らが、7月2日に結成した。

発起人の一人、京大人文科学で教鞭をとる藤原辰史さん(38)は、会を発足したきっかけの一つに「ヒトラーの遺言」に対する学生の反応があったと、ハフポスト日本版にメールでコメントした。

藤原さんは2015年度から、ナチスを中心とした現代史の講義を始めた。2014年度に学生から、全学年を対象とする現代史を専門に扱う授業が京大にないとの指摘を受けて開講したものだ。その講義である日、藤原さんはヒトラーの遺言を紹介した。ヒトラーが残した政治的な遺言には、次のような記述があったという。

「もし、ヨーロッパの諸国民が、ふたたびこの国際的なカネと金融の陰謀家どもの株券の束としてしかみなされなくなるとすれば、この殺し合いを引き起こした張本人であるあの民族はまたもや責任を問われることになるだろう。その民族とはすなわち、ユダヤ民族のことだ!」

(2015年6月25日付け朝日新聞夕刊「(つれづれ彩時記)ヒトラーの遺言 藤原辰史」)

この遺言に対し、学生の一人から「(このヒトラーの)憎悪は創出されてきたような感じがする」との感想があった。藤原さん自身も同様に感じ、「自己の支持率を高めるために民族憎悪という分かりやすい俗情に訴える、すると国民も憎悪がかき立てられる、そのうちに、仕掛け人もまたその虜(とりこ)になっていく」と、朝日新聞の記事で指摘している。

「創出された憎悪は、戦争に巻き込まれたときの責任逃れに利用されやすい」。世論が戦争に仕向けたのであり、決して自分のせいではないと言い訳するヒトラーの顔が、現在安保関連法案の審議を行っている国会議員の顔に「透けて見える」と藤原さんは表現した。


■「アイデアを生み出すことで、国際貢献したい」

「たとえ安倍首相がどんなに戦争したくなくても、ルールをあやふやにしている以上、戦争というのは自然に転がってくる、自然に巻き込まれる。しかも最初に苦しむのは安倍首相ではなく、普通の人々という歴史の厳然たる事実。それをきちんと伝えなくてはという焦燥感があった」

藤原さんはそう、ハフポスト日本版へのメールに綴っている。藤原さん自身も、第一次世界大戦などを研究するうちに「戦争は始め方よりも終わり方が難しい」ことや、「防衛という名目で始まる」こと、「非戦闘員、なによりも、子供たちが、そのおじいさんくらいの人たちの指揮する戦争でたくさん死んでいくこと」などを知った。安保法制や沖縄基地問題など政府が決める内容を、いつの間にか「世論がそういっていた」と責任逃れに使われるのではたまらない。史実を検証し、自分のことに置き換えて具体的に考える機会が必要なのではないかと考えたのだという。

そのために有志の会では、京大に関係のある人にかかわらず地域住民なども一緒に、だれでも入ることができる学生食堂で学生主体の勉強会を開いて、コーヒーやお茶を飲みながら意見交換などを行いたいとしている。

「風通しのよい知の"ひろば"が日本列島にたくさんできることで、血で国際貢献するのではなく、ちょっと他国ではありえないアイディアを生み出すことで国際貢献するような、前代未聞の空間ができあがるのではないでしょうか」


金森

金森

47NEWS 2015/07/08 19:13 【共同通信】
http://www.47news.jp/CN/201507/CN2015070801001533.html



俳人の金子兜太さんが書いたメッセージを掲げる沢地久枝さん(左から3人目)ら呼び掛け人=8日午後、東京・内幸町の日本記者クラブ

 作家の沢地久枝さんやジャーナリストの鳥越俊太郎さんらが8日、東京都内で記者会見し、今月18日の午後1時に「アベ政治を許さない」とメッセージが書かれた紙を全国で一斉に掲げる行動をすると発表した。作家や大学教授ら100人超が呼び掛け人となり、安全保障関連法案の成立を目指す安倍政権に反対する意思を表明する。

 メッセージは俳人の金子兜太さんが書いた。コピーを入手し、全国各地の駅前や街頭、自宅の窓など、さまざまな場所で掲げてくれる賛同者を募っている。東京では同時刻に国会議事堂前で集会を開く予定という。


アベ政治を許さない

澤地久枝のよびかけ
https://sites.google.com/site/hisaesawachi/

金森

琉球新報社説 2015年7月16日
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-245824-storytopic-11.html

 平和国家たる戦後日本の礎が、あっけなく覆された。われわれは新たな「戦前」のただ中にいる。
 与党は衆院特別委員会で安全保障関連法案を強行採決した。歴代内閣が禁じてきた集団的自衛権行使に道を開く法案だ。憲法学者の大多数が違憲と指摘し、各種世論調査で国民の大半が反対する中での強行である。今は専制国家の時代か、ここは民主主義の国なのかと目を疑うほどの野蛮な光景だ。
 与党は衆院本会議でも強行採決する構えだが、民意に背く強行は許されない。国の形を一変させる法案だ。少なくともいったん解散し、国民の審判を仰ぐべきだ。

審議時間の偽装

 与党は「過去の重要法案と遜色ない審議時間だ」と言い繕うが、それは偽装にほかならない。
 特別委での審議は110時間を超え、確かに過去20年で4番目の長さとなった。だが法案は「平和安全法制整備法案」と「国際平和支援法案」の2本である。ことに前者は、周辺事態法や武力攻撃事態法など10本の法律の改正案を一つに束ねている。
 過去、武力攻撃事態法や国連平和維持活動(PKO)協力法は単独で約90時間を費やした。今回、束ねられた法案もそれぞれ専守防衛の国是に風穴を開けるほどの内容だ。それなのに、1本当たり実質的にたった数時間の審議で強引に可決したのである。
 時間だけではない。論議の質も問題だ。集団的自衛権行使の要件として安倍晋三首相は「存立危機事態」など新3要件を持ち出し、「厳格な歯止め」を強調した。だが要件は全て抽象語だ。何が対象になるか、首相は「手の内は詳細に言えない」と例示を避けた。憲法解釈も首相の胸先三寸で決める、「法治」ならぬ「人治」の国だ。どこに歯止めがあるか誰も分からない状態で、「審議を尽くした」と言えるはずがない。
 わずかに示した例では、ホルムズ海峡のタンカーも対象という。経済的利益のために軍を出すわけである。地理的限界もないから地球の裏側にも出動だ。他国軍に武器弾薬や食料も提供する。「兵站(へいたん)」を受け持つのを参戦と見るのは国際常識だ。参戦の機会を桁違いに広げておいて「わが国の安全が高まる」と言うのは、どう見ても倒錯の論理である。
 大戦後の集団的自衛権行使の例を見ると、ハンガリー民主化弾圧、ベトナム戦争、プラハの春弾圧と、全てが大国による小国への軍事介入だ。行使が相手国の怨嗟(えんさ)の的となるのは想像に難くない。今後、日本がテロの標的となる可能性は飛躍的に高まるだろう。

国民理解の結果

 この集団的自衛権行使容認で、米国が日本に米国の戦争の肩代わりを求めてくるのは火を見るより明らかだ。日本は戦後、米国の武力行使にただの一度も反対したことがない。徹頭徹尾、対米従属の国が、今後は突然反対できるようになるなど、空想に等しい。
 首相は明言しないが、専門家は、集団的自衛権行使の「本丸」は南シナ海での米軍の肩代わりだと指摘する。ベトナムやフィリピンの近海に自衛隊が出動するわけだ。日中間の偶発的衝突の危険性はにわかに現実味を帯びる。
 与党はよく「国民の理解が進んでいない」と言うが、言葉の使い方がおかしい。各種世論調査を見ると、審議が進むにつれ法案への反対は増えている。理解が広がらないどころか、国民はむしろ、政府の説明に無理があると知り、法案の危険性を「理解」した結果、反対を強めているのだ。
 衆院可決から60日たって参院が採決しなければ、衆院で再可決してよいとする暗黙の了解が、国会にはあるとされる。今回の強行採決がこの「60日ルール」から逆算してなされたのは間違いない。
 こんな単なる数合わせで戦後日本の在り方を根本から変えていいのか。このままでは参院の審議もまともになされるとは思えない。やはり廃案にすべきだ。


金森

支持するし、当然だ。


「いいかげんな法案の採決は認められない」本会議欠席、小沢代表

生活の党と山本太郎となかまたち
http://www.seikatsu1.jp/activity/videos/20150715.html

小沢一郎代表は7月15日、政府与党の安保法案の強行採決を受けて開かれた5野党党首会談に参加した後、国会内で記者会見を行いました。小沢代表は、4野党(民主、維新、共産、社民)が16日の衆議院本会議の討論に参加するけれども、採決には5野党が欠席することで一致したと説明。我が党の対応については「あまりにも無責任でいいかげんな法案を成立させるべきでないという以上、採決を認めるわけにはいかない。討論は採決の一場面であり、討論参加は採決を認めることになる」と指摘し、我が党は衆議院本会議の採決だけでなく討論にも欠席すると述べました。

金森

私も小林節氏の宣言に賛同している。


安保"強行採決ムード"も...小林節氏が宣言「安倍政権は倒せる」

日刊ゲンダイ 2015年7月14日
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/161755/


(c) 日刊ゲンダイ

 安全保障関連法案を審議している衆院特別委員会は13日、中央公聴会を終え、いよいよ、強行採決カウントダウンだ。野党は猛反発、全国規模に広がっている反対運動も怒りのシュプレヒコールを上げているが、狂乱政権は聞く耳を持とうとしない。かくなるうえはどうするか。憲法学者の小林節氏はこう訴えている。

「だんだん強行採決が行われそうになってきましたね。結論を先に言いますと、強行採決は行われると思っていなければなりません」

 こう言う小林氏は、その根拠をこう説明した。

「安倍内閣はそういう体質だからです。『上御一人』ということです。子供の時からそういう育ちをした人は、何があっても、爺や婆やがその通りにしてくれました。周りには2種類の人間がいて、ひとつは、あの方と同じような先祖代々の世界、価値観の人たち。もうひとつは、秀才なのだけれども、その貴族集団にゴマすることで出世しようとする政治家・官僚たち。良心を売って新貴族階級に自分を入れてもらおうとする価値観しかない人たちです。ですから『殿、だいぶ風雲急になってきております。作戦を変えてはいかがでしょうか』とは言えない。言った途端、クビを切られるから。ですから暴走自動車は止まりません。彼らが衆議院で3分の2以上の多数を握っている以上、強行採決をやる。そう思っていないと、ガクッと来ちゃう。絶望します。その後、どうしてくれるのかということですね」

 小林氏がまず挙げたのが野党共闘だ。

「この前の総選挙の時は、国民の中に反民主の感情があって、結果、3割の得票で自公は7割の議席を獲得して、『何でもできる』と威張っている。いまもって反民主の感情はありますが、『自民党感じ悪いよね』というムードも広がりつつある。来年は参議院選挙があります。3大野党(民主党と維新と共産党)と生活の党と社民党がきちんと(選挙区を)すみ分ければ、政権交代が可能な状態になる。いま我々が何よりも考えるべきことは、史上最悪の政権の退場です。この国は"狂った迷走状態"に入っている、日本丸という巨大な船。船長がいかれているのですよ。それなのに周りのクルーが『あんたが大将』と担いでいる。我々はこの船のオーナーであり受益者です。狂ったような船員集団を追い出さないといけないのです」

 小林氏は選挙協力の具体的な方法にも言及した。

「野党は比例区の直近の票を前提に、(衆院の)小選挙区や参院の選挙区で取る割合・数をまず決める。それぞれの政党で一番戦いやすい選挙区を取る。そこで、いかにも党内だけでしか通用しない人ではなくて、周辺からも票が取れそうな超党派で推してもらえそうな人を出す。各党がそういう人を責任を持って出して、その代わり、他党は絶対に邪魔しない。これさえすれば、安倍政権なんて吹っ飛ばせるのです」

 小林氏は最後にこう力説した。

「今回、強行採決をされても、諦めないで下さい。予定通り、バカがバカをやっただけです。『やっぱり来たか! バカ野郎!』と言っていればいいのです。強行すれば、参院選はつまずく。いや、つまずかせる。違憲訴訟も準備しています。法律が成立してしまったら、その瞬間から我々の平和的生存権がシクシクと害され続けるのです。たくさんの人が集団訴訟を起こすでしょう。今日も弁護士会でお願いをしてきました。『何百人という話も出ていますが、1000人の弁護団を作りませんか』と。そうすると、地裁の裁判官も『違憲』の判決を出しやすくなる。私は死ぬまで諦めません」
(取材協力=ジャーナリスト・横田一)


金森

中国株暴落の意味

  • 時事

田中 宇 氏の今回の中国株暴落に関する興味深い分析を目にした。参考にしてもらえれば幸いと思い、転載して紹介する。


中国株暴落の意味

2015年7月10日   田中 宇

http://tanakanews.com/150710market.htm

中国株が暴落している。上海の平均株価は、6月中旬に高値の5千ポイント強をつけた後、6月末から急落し続け、現在3400ポイント前後まで、32%も下がった。中小企業の株が多い深センでは、高値から40%も下落した。中国政府が下落防止の対策を打っても効かず、急落が続いている。上海では急落の結果、上場株式の7割が取引停止になった。中国政府は、マスコミに対して株の売りを推奨する記事を書くなと命じ、年金基金や国有企業、党幹部に対して上場企業の株を売ることを制限するなど、強硬策を始めている。 (China Stock Sellers Frozen Out of 71% of Market) (China Makes Selling For Big Investors Illegal) (China's State-Owned Firms Ordered Not to Cut Share Holdings

 中国を仮想敵と定め(観光業や小売業が中国人観光客の増加で破綻をまぬかれているのに)嫌中プロパガンダがあふれる日本では「中国はもうダメだ」「ざまあみろ」という感じの論調が席巻している。たしかに、株価の3割暴落は衝撃的だ。しかし歴史をふりかえると、中国は、以前にもっとすごい株式のバブル膨張と崩壊を経験したのに、実体経済の成長が止まっていない。

 中国上海の平均株価は、2005年末の1千ポイント前後から07年10月の6千ポイントへと6倍に膨れ上がった後、バブルが崩壊し、1年間の急落によって株価が3分の1になり、08年末に2千ポイント前後まで下がった。今回のバブルは、昨夏の2千ポイント台から、今年6月の5千ポイント台へと株価が2・5倍にふくらんだ後、2週間で3分の2になっている。今回のバブルは、膨張の倍率が前回のバブルより小さい。 (China Rolls Out Emergency Measures To Prevent Stock Market Crash) (上海平均株価の推移

 前回の中国の株バブル崩壊は、米国でサブプライム危機(07年夏)からリーマン倒産(08年秋)に至る債券バブルの崩壊が起きた時期と一致している。米国の債券バブル崩壊が、中国の株バブル崩壊へと感染した。今回、米国では(まだ)バブル崩壊が起きていない。しかしこれは、通貨を過剰発行して債券や株を買ってテコ入れするQEなどのバブル膨張延命策を、米国や(対米従属の)日本がやっているからだ。米日の債券や株のバブルは、実体経済のゼロ成長を無視してふくらみ続け、過去にない異常な高水準に達している。中国と米国のバブルが連動して崩壊した前回の教訓から考えると、中国の株バブル崩壊が米国のバブル崩壊へと感染しても不思議でない。 (◆中央銀行がふくらませた巨大バブル) (◆出口なきQEで金融破綻に向かう日米

 感染下落を防ぐためなのか、中国株の暴落が続いた7月8日、ニューヨーク株式市場がシステムの不調を理由に4時間取引が停止した。不調の原因の詳細は発表されていないが、同時期にウォールストリート・ジャーナルのウェブサイトもダウンしており、ハッカーの仕業の可能性もある。ハッカーは当局の敵ばかりと限らない(米国最強のハッカーは国防総省の要員だ)。この日、NYのダウ平均株価は1・5%下落したが、システムが正常に稼働していたらもっと下落していたかもしれない。NY証券取引所は、システムを復旧する早道(バックアップを使ったリカバリ)をとらず、システムダウンを長引かせた。バブル崩壊の感染を防ぐための意図的なシステムダウンだったなら、中国当局が国有企業に株の売却を禁止した方策に劣らない「株価の不正操作」ということになる。 (The Historic NYSE Halt Post-Mortem: The Shock And Awe When It All Went Down

 米日の株価は、日銀などのQEによるテコ入れで、バブルが崩壊せず膨張し続けている。QEは、不正な株価操作そのものだ。リーマン危機後、部分崩壊したままの米金融システムを延命させるため、バブルに頼らざるを得なくなった。米日の当局は、自分たちのバブルが危険な水準まで膨張していることを知っているはずだ。中国は経済成長の原動力が金融でなく実体経済(輸出や内需用の製造業など)なので、中国のバブル崩壊は、実体経済に大した影響を与えない。対照的に米日は(みせかけの)経済成長の証拠をQEなどによる金融バブル膨張の効果(株価上昇など)に頼っているので、バブル崩壊が実体経済の(見せかけの)成長を崩してしまう。 (◆債券市場の不安定化) (QEの限界で再出するドル崩壊予測

 米日は、バブル崩壊の回避(延命)が最重要の戦略だ。米国勢が中国の金融界などの内部に構築したエージェントが、今回の株バブル崩壊を誘発している可能性はある。とはいえ、そもそもマスコミや国内金融界などを通じて昨年からの株バブル膨張を煽ったのは中国政府だ。今年5月以来のバブルの最後の2カ月、小口の個人投資家つまり一般市民が、マスコミや証券会社の口車に乗って株式投資に参入し、今回の暴落で最も大損した。中国政府が、米国にバブル崩壊を誘発されかねないと懸念するなら、国内マスコミや金融界によるバブル扇動を制止するのが筋だったが、そのような動きはなかった。 (Angry Chinese premier takes charge of market fightback) (中国のバブルが崩壊する?

 前回の株バブルの時、中国の経済成長は年率9%以上だった。今回、成長率は7%前後に落ちている。中国経済はそれだけ蘇生力が低下したことになるが、実質ゼロ成長の米日経済よりはましだ。米日でなく中国のバブルが崩壊するのは、経済原則に基づくものでなく、国際政治的な策略として考えるべき動きだ。しかしその一方で、中国の株バブル崩壊は、国際政治における中国の台頭を阻害するものでないのも事実だ。中国は、前回の株バブル崩壊後(つまりリーマン危機後)に、国際政治における影響力の拡大を加速している。 (経済覇権としての中国) (金融戦争で中国に勝てない米国

 今回のバブル崩壊が、前回のように1年続く場合、中国株は来年にかけてもっと下がることになるが、今年のAIIBやBRICS開発銀行などの設立を皮切りに、BRICSの経済面の主導役である中国は、来年にかけて国際影響力をさらに拡大することが確実だ。前回のバブル崩壊と同様、今回も、中国のバブル崩壊と国際台頭が同時並行で進むことになる。今後数年かけてBRICSが経済規模でG7を追い抜いていく流れは変わらない。 (日本から中国に交代するアジアの盟主) (日本をだしに中国の台頭を誘発する) (GDP of BRICS could surpass G7 in 2-3 years

 中国株のバブル崩壊、ギリシャ危機の継続と並んで、金地金の再下落や、原油安の再加速が起きている。金地金は、信用(幻想)に頼らない実体的な価値を持っており、信用が崩れると紙切れでしかないドルや債券の究極のライバルだ。米国勢は、ドルや債券の信用が崩れるまで、信用系の金融機能である先物を使って、今後も繰り返し金相場を下落させるだろう。 (操作される金相場) (通貨戦争としての金の暴落) (金地金の売り切れが起きる?

 中国は、旧覇権国である英国が、新興覇権国である自国にすり寄ってきたのを利用して、ロンドンで値決め(談合)されている金地金の国際相場に対する影響力を拡大し、これまで米英銀行だけが値決めに参加して金相場を不正に引き下げてきた慣行をやめさせ、金相場の(正当な)上昇を引き起こそうとしている。ロンドン金市場は今年3月に制度を大改革し、その時に中国の大手銀行が地金市場協会(LBMA)の値決め会員に入ると目されていたが、実際は中国勢がどこも入らなかった。 (金本位制の基軸通貨をめざす中国) (金融システムの地政学的転換

 中国勢の参加はガセネタだったか、と懸念される事態になったが、6月中旬、LBMAが、中国の4大銀行の一つである中国銀行が6月22日から値決めに参加すると発表した。その後、4大銀行の中の中国商工銀行も、値決め会員になることを検討していると発表し、中国勢が国際金相場の決定権の一部を握ることが確定的になった。 (LBMA Gold Price Bank of China to join as new participant) (Bank of China Joins Auction Setting Gold Prices in London

 中国政府は今年中に、上海の金地金市場で、金相場の人民元建ての値決めシステムを稼働する。人民元と金相場を連動し、金本位制のイメージに近づけようとしている。短期的には中国自身、金相場を急いで引き上げようとしていない。相場が安い間に中央銀行(中国人民銀行)の金備蓄を拡大し、人民元を支える力をつけようとしている。そのため、中国銀行が値決めに参加した後、金相場はむしろ下落した。 (人民元、金地金と多極化

 中国銀行のロンドン金相場の値決めへの参加(金相場に対する中国の影響力拡大)の決定と、中国株の暴落開始が、同時期に起きていることは興味深い。中国は、ドルのライバルである金地金の世界価格決定への支配力を増すことで、ドルや米国債を潰せる力を増したが、それと同時期に、何者か(米国勢?)が中国株のバブルを崩壊させ、中国を弱体化する策略を開始している。これは、金地金という新たな武器を得た中国と、ドルや債券を防衛しようとする米国との、金融大戦の激化であると考えられる。 (金地金の反撃) (◆金融危機を予測するざわめき

 分析者の間からは、中国の株暴落によって中国人が株への投資に嫌気し、株でなく金地金に投資するようになるとの予測と、そうでないという見方の両方が出ている。もし株暴落が中国人の地金投資を増やす結果になるなら、これは中国政府が人民元に金本位制のイメージを付加しようとしていることと同じ流れになる。株の暴落は、長い目で見ると、民間を含めた中国の金備蓄の増大、金地金を使った経済覇権力の担保へと結びついていくかもしれない。(だから今回のバブル扇動と崩壊が看過されたというのは考えすぎかもしれないが) (China equities crash won't benefit gold

 金相場と同時に、原油相場も下落を再開した。一方、原油安の再加速は、前回の記事に書いたように、米国のシェール石油業界を潰したいサウジアラビアが、ロシアに接近したことと、たぶん関係している。サウジは、ロシアに農業部門などで100億ドル規模の新規投資を行う計画だ。ロシアは、経済制裁で欧米からの投資が入ってこなくなった分を、中国だけでなく、サウジにも補ってもらえるようになった。サウジは、米国の石油産業を潰そうとしているだけでなく、米国のロシア敵視策を妨害するようになった。もはやサウジは米国の同盟国でなく、中露イランと並ぶ米国の敵だ。 (Saudi Arabia to Invest up to $10 Billion in Russia) (◆多極側に寝返るサウジやインド

 ロシアに対するサウジの接近は、将来的に、BRICS(もしくは上海協力機構)へのサウジの加盟につながるかもしれない。BRICSや上海機構に対しては、サウジのライバルであるイランが、すでに加盟を希望している。イランは、核問題の濡れ衣を国際的に解かれた後(早ければ間もなく)上海機構への加盟が認められる。イランの台頭を看過できないサウジは、俺たちも入れろとロシアに求めそうだ。この場合、サウジがイランへの敵視をやめることが、加盟の条件になる。インドとパキスタンが、敵対をやめることを前提に、上海機構に加盟しようとしているのと同じ構図だ。 (立ち上がる上海協力機構) (非米同盟がイランを救う?) (いずれ和解するサウジとイラン

 上海機構を主導する中露は、諸国間の敵対をやめさせようとしている。印パや、スンニ(サウジ)対シーア(イラン)など、諸国間の敵対を扇動して自国の覇権を維持してきた米英と対照的だ。対米従属に固執することで米国を「おかみ」とする官僚機構が隠然独裁を続けられる日本では、米英が「善」で中露が「悪」であるとするマスコミのプロパガンダが根強いが、そうした善悪観は歪曲された大間違いだ。日本人は、早くそれに気づいた方が良い。中露の肩を持つ私を中傷する前に、プロパガンダを軽信せず世界の流れをよく見ろと言いたい。


金森

(あんたのボスにも教えてあげてよ。頭悪くて理解できないかも知れないけど)

金森

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