日刊ゲンダイ 2015年7月24日
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自らマイクを握った村山元首相(C)日刊ゲンダイ
老いてなお矍鑠――御年91歳の村山富市元首相が23日夕、国会前で開かれた「戦争させない1000人集会」のデモに参加。「居ても立ってもいられなくなってね」と、参加者たちのシュプレヒコールに合わせ、本人も「反対」と拳を掲げ、聴衆に訴えた。
「安倍総理の独裁を許さない!」
はるばる地元・大分から馳せ参じたのにはワケがある。実は、北海道在住の93歳の男性から、<国会前の若者たちのデモを見て、ジッとしていられなくなりました。しかし、私は年齢的に遠方に赴くのは難しいのです>との手紙を受け、触発されたという。
国会前でマイクを握ったのは「20年ぶり」というが、その声は力強く、現役の野党議員に引けをとらない迫力だ。
「私もいつ死ぬか分からないが、戦争法案をツブさなければならない。それまでは死ぬわけにはいかない。安倍総理は自らの野望を達成するために権力を振るい、戦争法案を強行採決した。こんな暴挙を許してはいけない!」
村山元首相がほえると、割れんばかりの拍手が起き、「そうだ!」という声が沸き起こった。10分ほどで演説を切り上げると、今度は約30人の報道陣を引き連れ、参院議員会館の会議室へ移動。臨時会見を開いた。安倍が8月初旬に発表するという「戦後70年談話」については、こう話した。
「日本は戦争に負けてから、"後始末"が済んだとは言い切れない。アジア諸国は、『また同じ過ちを繰り返すのでは』と懸念を持っている。それを払拭するために私は『戦後50年談話』を出しました。安倍総理にはしっかりと継承していただきたい」
安倍シンパの「何度、謝罪すれば済むんだ」という指摘に関しても、「『過去を振り返り反省し、二度と同じ過ちを繰り返さない』という態度を示すことが重要です。アジア諸国から信頼される国であって欲しい」とピシャリ。果たして、安倍首相の耳には届くのだろうか。
【追伸】
村山さんの24日国会前でのスピーチ
「主権在民ですよ、総理大臣が国を守るんじゃないですよ。国民が守るんですよ。たかが一内閣の独裁を許してはなりませんよ。老いも若きも男も女も、一丸となって、立ち上がらなければいけませんよ。」
そうだ。いい事言う。共産党だ、民主党だ、維新の党だなんてことじゃない。打倒安倍晋三だ
金森
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