わたしは共産党支持者ではない。政治的にはノンポリと言えるだろう。
共産党にはあまり良いイメージは持っていなかった。主張は理解できるが実現性に乏しいし、個人の考えを一方向(党の考え)で拘束し強制する党といったイメージで捉えていた。
選挙では当選するしないは関係なく、唯我独尊で候補を立てていた。結果的には権力政党への批判票を分散させるだけに終わっていたように思う。その意味からは、うがった言い方になるが、「自民党を勝たせる支援政党的存在」だったようにも思う。
ところが、夏の参議院選挙では、共産党は32選挙区で立候補するのは香川県選挙区だけである。他の選挙区では全て他の野党候補の応援に回るといっている。
日本を戦争する国にしないために。独裁者安倍晋三から日本を取り戻すために。共産党の本気度に目頭が熱くなる。
あの保守そのもの豪腕と言われていた小沢一郎は、以前から、自公政権を倒すには「オリーブの木」での野党共闘しかないとして動いていた。その呼びかけに応えてかどうかわからない。しかし、共産党が夏の参院選て小選挙区に候補を立てないと聞いて、驚きとともにその決断に頭がさがる思いでいた。
野党共闘を誰が先に言い出したかなどはどうでもいい。共産党の決断と、実行力には敬服する。
「小異を捨てて大道につく」。いや、自公政権、安倍晋三から日本を取り戻すために「大異を捨てて大道につく」だ。
■志位和夫・共産党委員長
32の参院選1人区での野党統一候補がすべてで実現する見通しがついた。正直に言うが、この方針を提案した際、ここまで(野党共闘が)前進できるとは想像していなかった。うれしい「想定外」だ。香川県では共産党の候補に一本化する方向になった。選挙共闘、いよいよ力が入る。32全部で自民党を打ち負かしたい。
最近、(行政の長である)安倍(晋三)さんが「私は立法府の長だ」と言っている。びっくりだ。この発言がもし勘違いなら、繰り返し言っているので、お粗末な総理大臣ということになる。もし本気で言っているのなら、気分は独裁者ということになる。(立法、行政、司法の三権がそれぞれ独立するという)三権分立の否定になる。自分が憲法によって縛られているという自覚がない人が、総理大臣をやっている。こんな恐ろしいことはない。このような救いがたい人物にはお引き取りいただくしかない。(22日、JR名古屋駅前での街頭演説で)
野党共闘の前進「うれしい想定外」 志位・共産委員長(朝日新聞DIGITAL)
http://www.asahi.com/articles/ASJ5Q5SQ2J5QUTFK009.html
金森
コメントする