いつものように寒く殺風景な地下道を富山駅まで歩く。実にもったいない。せっかくの駅前の賑わいが萎んでしまっている。
暗い地下道を通って南口に出て、昼飯は白えび亭で白えび天丼定食にした。席につくまでには少し並ばなくてはいけなかったが、富山に来たらどうしても食べたくなる。白えびの天麩羅が多く乗っており、ご飯になかなか到達しない。金沢の白えび天丼などはこうはいかない。
実は、以前宿泊した北山鉱泉で宿の姉妹に薦められて「苗加屋」という酒を利酒したことがある。利酒した銘柄の中で一番フルーティで私の口にあっていた。買いたいと思っていたのだが、売っている店もなく、いまだに買うことができないでいた。その「苗加屋」が白えび亭前の地酒販売コーナーで売っていた。そして、この地酒販売コーナーは若鶴酒造のアンテナショップだということを初めて知った。
たなみに、「苗加屋」とは若鶴酒造の屋号とのことだ。富山から金沢に帰る途中、砺波IC近くで福光に向かって走ると「苗加」という地名を目にする。いみじくも、若鶴酒造の蔵が苗加にあったことから屋号を「苗加屋」としているとのことだ。地酒販売コーナーのおばさんに色々と話しを聞かせてもらった。帰りにおまけだと「酒粕」をくれた。焼いて酒の肴にしたが、実に美味かった。
金森
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