八坂神社まで歩いてくると流石に疲れた。四条のデパートに行く前に祇園にある鍵善で一服することにした。時間帯によっては相当待たされるのだが、幸いにも10分程で席に着くことができた。
鍵善は江戸中期創業の老舗で、「くずきり」が名物だ。くずきりは氷が入った輪島塗りの器で出てくる。これを黒蜜で味わう。くずきりにからんだ黒蜜の甘さが口の中に広がる。くずきりもツルツルとした喉越しで実に美味い。黒蜜はコクがあり上品な甘さだ。「くずきりなら鍵善」と言われているのもよく分かる。
金森
富山県立富山東高等学校5回生親睦会
京都東福寺で紅葉を楽しんだ後、清水道でバスを下りて清水寺に寄り、三年坂、二年坂、一年坂と下って八坂神社に出る。八坂神社から祇園や白川巽橋(たつみばし)辺りを歩こうと思ったが、流石に歩き疲れて、宿の南禅会館に帰ることにした。
ただ、南禅会館は素泊まりにしているので、夕食はどかこで調達しないといけない。四条にある大丸の地下で調達することにした。大丸の地下は改装工事も終わっていた。地酒売り場は以前と同じ場所にあった。昨年も買って呑んだ京都伏見の山本本家の「神聖の生酒 たれ口」が今年も売られていた。今の時節にしか呑めない酒だ。
地酒売り場の向かいに前と同じチーズやハムを売る店があった。去年より値段は高くなっていたが「パルミジャーノチーズ」と、チーズの隣にあった福岡豊前みやこハムのスモークウインナーを買った。
微炭酸でシャンパンに似た神聖の生酒たれ口には、このパルミジャーノチーズがピタリと合う。スモークウインナーも良かった。肉が苦手な妻も美味しいといって食べていた。
金森
一昨日、横浜からの知人と金沢駅近く此花町の料理屋「日々魚数寄 東木」で一杯やった。
カウンター席が4つでテーブル席が6席という小さな店だ。料理屋と言うより割烹といった方がよいかも知れない。カウンター席に座って、板さんが出してくれる加賀野菜の源助大根や季節の香箱ガニ、のどくろの笹蒸しなどを肴に、石川の地酒を酌み交わしながら話も弾んだ。板さんが握る寿司も口に含んだとたんにシャリがサラッとバラけて、
そしてデザートとして出てきたのが満寿泉の「貴醸酒」と能登の「柚餅子(ゆべし)」だ。
ご存知のように満寿泉は富山は岩瀬の桝田酒造店の酒だ。貴醸酒はいままで呑んだことがなかった。水の代わりに日本酒で仕込んだお酒とのことで、まったりと蜂蜜のようで上品な甘さだった。柚餅子は源平の頃に生まれたと伝えられる古くからあるお菓子だ。始まりは、お菓子というよりも保存食、携帯食として作られていたようだが時代とともにお菓子に変化してきたようだ。
加賀料理を、富山と能登の逸品で締めくくった楽しく美味しい会食だった。
(蛇足)
ちなみにお代は料理の割にはかなりお手頃。狭い店なので事前に予約が必要だけど、金沢にくることがあったら気軽に声を掛けてください。ミニミニ例会やりましょう。
金森
南禅会館に車を預ってもらい東福寺の紅葉を見ようと歩き始めた。
岡崎公園の横を平安神宮へと歩く。平安神宮の赤い鳥居辺りに市バスのバス停があった。10分程待って祇園、清水道、泉涌道、東福寺に停車しながら市内を循環して走る202系のバスに乗った。
東福寺の月下門から臥雲橋(がうんきょう)を渡るとき左手天通橋(てんつうばし)を望むときに目に入る赤いモミジには圧倒される。(「紅葉の京都へ」に掲載した東福寺の写真)
日下門から境内に入り天通橋で紅葉を見ながら開山堂への廊下を歩く。開山堂からの帰りに廊下から庭に下りる。境内を横断する洗玉澗(せんぎょくかん)と名づけられた渓谷沿いの紅葉が見事だ。
東福寺は「摂政九条道家が,奈良における最大の寺院である東大寺に比べ,また奈良で最も盛大を極めた興福寺になぞらえようとの念願で,「東」と「福」の字を取り,京都最大の大伽藍を造営したのが慧日(えにち)山東福寺です。嘉禎2年 (1236年)より建長7年(1255年)まで実に19年を費やして完成しました。」(東福寺HPから)とのことである。
金森
枕元のスマホがけたたましく鳴り始めた。寝る前にセットしておいた目覚ましアプリが午前3時を知らせている。
午前4時前に高速道に乗れば高速料金は3割引になる。これを利用しない手はない。顔を洗って近くの白山ICに向かう。寝る前に出掛ける準備はしておいた。もちろん車は軽自動車のホンダNワゴンだ。
白山ICで北陸道に乗って敦賀ICに向かう。いつものように敦賀ICから琵琶湖に出て鯖街道を大原経由で京都に行く予定でいた。
南条SAで朝食と休憩。SAには熱いお茶やお湯が出る給湯器が設置されている。前日に近所のスーパーマーケットのアルビスで買って用意してきたカップ麺にお湯を注いで朝飯にした。以前は家で保温ポットに入れてきたお湯を使っていたのだが、最近ではSAにある給湯器を利用するようになった。少し賢くなっている。
敦賀ICで北陸道を下りたところで、妻に鯖街道ではなくて湖西道路で行ってみたらと言われた。そうかと思って湖西道路を大津に向かって車を進めた。
湖西道路が混んでひどい目にあったことがあり、以来ずっと鯖街道を使っていた。湖西道路は以前よりもずいぶんと整備されていた。渋滞などもなくスムーズに走れ、気が付くと京都の街に入っていた。時間帯のせいもあったのかも知れないが。
宿泊を予定にしていた南禅寺の宿坊南禅会館に着いたのが、なんと朝の七時半だった。車を預ってもらうのに受付に行った。受付の人も朝の早さにビックリしていた。自分もビックリしていたのだから、さもあらんだ。
南禅会館に車を預ってもらって、京都市バスの一日乗り放題の500円カードを買って紅葉の京都の街を散策。まずは東福寺に行って紅葉を楽しんだ。
金森
世話人への連絡 higashi5@ofours.com へ
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