このアルバムのタイトル曲。50歳の時にやはり記念アルバムを作ろうとして同じタイトルの曲を完成していたが、曲調も歌詞も全く違う曲になった。人生のたそがれ時というのはどんな心境なんだろうと考えて書いたのだが、当初思っていた内容とは少し異なった感じに仕上がった。かなりキーが高いが、イメージとしてキー変えることはできなかった。歌詞カードにも書いているように最初は星座の中で一番好きなオリオン座をどうしても入れたかったのだが、どうしてもメロディーにならないため、やむなく南十字星に変更。(ただし、動画のタイトルバックの星座はオリオン座)
歌詞カード(たそがれ歌詞カードV2.pdf)
広田知紀
「いつの日か君と」が無事完成した後に娘が持ってきてくれた曲。「いつの日か君と」の別れを女性側から見た歌かと思っていたが、実はそうではないらしい。ロールプレイゲームでよくあるパターンで、ゲームの初期段階からずっと主人公と旅をともにしていた父親代わりの男性と主人公の少年とのゲームエンディングでの別れのシーン。
いい曲だが歌いこみ不足で出来が悪いので収録をためらったほど。
歌詞カード(たそがれ歌詞カードV2.pdf)
広田知紀
永平寺のけんぞう蕎麦で昼ごはんにした後、北陸道、福井バイパス(国道8号線)を横断して丸岡城に寄った。丸岡城を見学した後、西へ東尋坊へと車を進めた。
東尋坊は雄島の大湊神社では以下のような由来を紹介している。
昔、平泉寺には数千人僧侶がいた。その中にいた東尋坊という僧は、怪力を頼りに、民に対して悪事の限りをつくした。東尋坊が暴れ出すと手がつけられず、誰も彼を押さえることが出来なかった。東尋坊はまさにやりたい放題、好き勝手に悪行を重ねていたので、当然のように平泉寺の僧侶は困り果てていた。また東尋坊はとある美しい姫君に心を奪われ、恋敵である真柄覚念(まがらかくねん)という僧と激しくいがみ合った。
そんな寿永元年(1182年)4月5日、平泉寺の僧たちは皆で相談し東尋坊を海辺見物に誘い出す。一同が高い岩壁から海を見下ろせるその場所へ着くと、早速岩の上に腰掛けて酒盛りが始まった。その日は天気も良く眺めの良い景色も手伝ってか、皆次第に酒がすすみその内、東尋坊も酒に酔って横になり、うとうとと眠り始めた。東尋坊のその様子をうかがうと一同は目配せをし、真柄覚念に合図を送った。この一同に加わっていた真柄覚念は、ここぞとばかりに東尋坊を絶壁の上から海へ突き落とした。平泉寺の僧侶たちのこの観光の本当の目的は、その悪事に手を焼いた東尋坊を酔わせて、高い岩壁から海に突き落とすことにあった。崖から突き落とされつつ、ようやくそのことに気付いた東尋坊であったが、もはや手遅れ。近くにいた者どもを道連れにしつつ、東尋坊はまたたくまに崖の下へと落ちて行った。
東尋坊が波間に沈むやいなや、それまで太陽の輝いていた空は、たちまち黒い雲が渦を巻きつつ起こり青い空を黒く染め、にわかに豪雨と雷が大地を打ち、大地は激しく震え、東尋坊の怨念がついには自分を殺した真柄覚念をもその絶壁の底へと吸い込んでいった。
以来、毎年東尋坊が落とされた4月5日の前後には烈しい風が吹き、海水が濁り、荒波が立ち、雷雨は西に起こり東を尋ねて平泉寺に向ったという。
金森
アルバム中唯一の娘との共作。曲ができてなかなか詩をつけられずにいて、娘に不本意ながら依頼。作詞に当たっての状況設定として、夢しか語らない男と現実しか見えない女。かみ合うはずのない男女の別れをイメージ。 この曲のサビの部分、実はあるクラシック曲のかなり有名な部分が土台になっている。
もちろん原曲とは全くかけ離れているのでもしわかる人がいたら相当なツウかもしれない。
歌詞カード(たそがれ歌詞カードV2.pdf)
広田知紀
永平寺を出ると昼飯時になっていた。
永平寺から勝山街道(国道416号)に出る手前、永平寺役場近くの「けんぞう蕎麦」に寄った。
後で知ったのだが、ここの主人は「全日本素人そば打ち名人大会」で2年連続最優秀賞を受賞した経歴を持っているそうだ。福井県産と北海道産のそば粉をブレンドして打つ、そば粉100%の「十割そば」で、コシがあり喉越しはつるりとしていて風味豊だ。
普通の民家の座敷に座卓が並べられているような店内で、欄間辺りにはテレビなどで見たことのある有名人のサインがある色紙が重なりあって飾られている。美味しさも全国区ということだろう。
今回は「おろしそば」にしたが、次回は辛味大根の搾り汁にダシを足して食べる「けんぞうそば」を食べてみたい。大根の風味と爽やかな辛味が、なんとも言えない美味しさだそうだ。
金森
娘が20歳前後に作った曲だと思う。歌いやすそうで実は音域が結構広いため、歌うのはかなり難しかった。娘に聞かせてもらったと時から結構気に入っていた曲。一応アルバムには入れたものの、歌の出来は?再録音してみたい曲の一つ。
歌詞カード(たそがれ歌詞カードV2.pdf)
広田知紀
昨年夏の例会での太田くんバンド、アダルトベンチャーズの演奏です。
来る11月の例会でも、みんなで楽しく盛り上がりましょう。
金森
金沢、野々市を通る国道157号・鶴来バイパスを南へと車を走らせる。白峰から手取湖を左手に見ながら手取川沿いを福井勝山に出る。勝山から右手に折れて九頭竜川沿いに国道416号を福井方面に走り永平寺寺口を左手に折れて永平寺へと向かう。北陸自動車道を使えばもっと早く着けるがそう急ぐ話でもないし高速料金も高くなったことなので一般道を走った。
永平寺は総持寺と並ぶ曹洞宗の大本山で、開山は道元、本尊は阿弥陀如来、弥勒菩薩、阿弥陀如来の三世仏である。
山門から法堂、承陽殿、僧堂などいくつもの伽藍(がらん)が階段上の回廊で結ばれている。
娘が幼稚園生の頃、通用門近くで見えなくなってしまったことがある。前を流れる川にでも落ちたのではないかと、必死に辺りを探し回ったことがある。ひょっとしてと思い通用門から中を覗くと、僧侶に抱きかかえられた娘がいてホットしたことを思い出す。傘松閣(さんしょうかく)の中を歩き回っていたそうだ。
通用門
納経堂(のうきょうどう)
傘松閣(さんしょうかく)床の間
回廊
仏殿
東方の守護神「持国天(じこくてん)」と北方の「多聞天(たもんてん)」 山門
金森
娘が高校生のころに、将来結婚するといってきたらどう感じるのだろうと思いながら書いた曲。娘とは不思議とけんかなどした記憶が全くない。恒例となっていた花見と紅葉狩り以外にも結構一緒に出歩いていた。
多分そういう想い出だけが浮かび上がってくるのだろうと思っていながら作った。
ただ娘にはいまだに結婚の話はない。寂しさを隠すように少し明るめの曲調にした。
歌詞カード(たそがれ歌詞カードV2.pdf)
広田知紀
アルバムに入れる曲を選んでいた時に娘が持ってきてくれた曲。ギターの弾き語りをイメージして作ったようだ。娘は、ギターは弾けないが、イメージ通りうまくできていると思う。自分が20代の時だったらそれほど苦労することもなく弾ける程度だが、ギターをやめて30年近くたった今ではもう無理。それが少し悔しい気もして、一瞬もう一度練習してみようかなと思ってしまった。
キーは少し高め。多分歌の過入力のため少し雑音が入ってしまっているのが残念。 これ以上うまく歌える自信がなかったので再録音は断念した。
歌詞カード(たそがれ歌詞カードV2.pdf)
広田知紀