金沢長坂にある大乗寺の山号は東香山である。古くは椙樹林(しょうじゅりん)、金獅峯(きんしほう、あるいは、こんしほう)ともよばれた。いまでも「椙樹林」や「金獅峯」の文字を記した額を寺の壁なでに見ることができる。
大乗寺は福井県にある曹洞宗大本山永平寺の第三代、徹通義介禅師(てつつうぎかいぜんじ)が正応二年(1289)に野々市に開山した。
その後、江戸時代初期に加賀藩家老本多家の菩提寺として金沢本多町に移転した。近くにあった坂はいまでも大乗寺坂と呼ばれている。元禄10年(1697)に金沢長坂に移転して現在に至っている。
金森
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