モザイクから神戸駅に戻った。冬の青空の中、鉛色の冬空に帰るのはもったいないと思い、舞子で明石海峡と海峡に掛かる大橋を見て帰ろうと思いついた。そこで大阪とは逆明石方面に向かう電車に乗った。
舞子に着いたのは昼食時。まず腹ごしらいをしてからと思い舞子駅に隣接しているショッピングセンターで食堂を探した。最近とある事件で話題になった大阪王将があった。ラーメンと天津飯がセットのランチを頼んだ。店員さんに餃子のサービスディだと勧められた。大阪王将の餃子を一度食べてみたいと思っていたので迷わず注文した。大阪王将の餃子はジューシーで美味いと思った。
腹ごしらえをして、明石海峡大橋に上り海を眺めた。床がガラス張りになっていて下を見ることができる場所があったが、足がすくんでしまいカメラのシャッターを押すことができなかった。しかし、冬の北陸ではまず見ることができない青空と海景色を堪能した。
明石海峡大橋を出た後、眼下に見た孫文記念館を見学した。孫文記念館への道すがら、20人位の人たちが堤防の階段にたむろしているのに出くわした。年の頃は六、七十だろうか、何をやっているのが興味が湧いて近寄ってみた。将棋をやっている人たちだった。自転車に将棋盤と駒を積んで来たのだろう。自転車を脇に止めて将棋を楽しんでいる。夫婦で海辺を散歩している人たちも見掛けた。冬の北陸では考えられない光景だった。
今年の仕事は神戸から始まった。
朝一でシステムがうまく動くことを確認してJR神戸駅に送ってもらった。大阪に出て直帰するつもりでいた。しかし北陸ではめったに見れない青空で、このまま帰るのがもったいなと思いJR神戸駅から歩いて直ぐのモザイクに寄って神戸ハーバーランドを散歩した。
北陸では目にすることができない冬の港の景色が目に飛び込んできた。やはり青空はいい。太平洋側に住んでいる人たちが羨ましく思えた。
金森
随分前の話ではあるけれども、会社が休みの度に朝早く金沢港で釣りをしていたことがある。
釣りといってもサビキで小イワシとか小アジ狙いの釣りである。時たまボラなども釣れる。しかし、釣ったアジやイワシを家に持ち帰っても、家族は見向きもしてくれず、自分でタタキや唐揚げにするしかなかった。
そんな時、原油タンカーを一周りもふた周りも小さくしたタンカーが埠頭に横付けになっているのを見かけたことがる。なんでこんなところにタンカーがいるのか不思議に思った。隣で釣りをしていた人から、酒を運ぶタンカーだと教えてもらったことがある。日本でも有名な銘柄の酒蔵の名前を聞かされた。わたしも若いころ「この蔵の酒は旨い。」と知ったかで吹聴していた関西の有名な酒蔵の銘柄だった。
産地偽装ではないけれでも、注文量に生産が追いつかず、地方の小さな酒蔵の酒をかき集めてブレンドして「その銘柄」として販売していたようだ。ただ今もそうかどうかは定かでは無い。
確かに酒の味も飲み始めはなんとなく分かるけれども、杯を進めるにつれ味の違いなどは分からなくなっていく。「だからといってそれはないだろう。」と思ったものだ。以来、全国的に評判の銘柄というのは避けることにしている。有名でなくてもいい、むしろ無名でもその土地の地酒を楽しむようにしている。
「美味しいものを安価に造るためには大量生産でコストを下げて消費者に提供する。」の行き着く先は、ブランド名で消費者を誤魔化さざるを得なくなるということかも知れない。
大量生産だけでなく、多品種少量生産の物にしても効率を追い求め、単なる価格競争に陥れば同じことになるだろう。
話は飛躍するけれど、今の電力を原子力発電に求めようとする構図も大量生産を追求すると同じと言えないだろうか。明日のことを考えれば、こんなやり方は社会にとって良いことはない。エネルギーにしても、風力、太陽光、地熱、小規模水力などその土地に合った発電方式で発電し、地産池消を基本に考えていくべきだろう。
電気自動車だってそうだ。原子力発電所で発電した電気をガソリンスタンドなどの給電所に運んでそこで車に充電するなどは壮大な無駄である。電気で自動車を駆動させるのなら、自動車自身が発電する燃料電池車にすべきだろう。正に電気の地産池消の仕組みだ。わたしは電気自動車は燃料電池車への繋ぎの技術だと思っている。原発を動かすのに金と労力を掛けるより燃料電池車のインフラを整備した方が余程賢いと思う。家庭で使う電気についても同じことが言える。
電力の地産池消の仕組みの中にこそ大きなビジネスチャンス、経済成長があると思っている。
金森
みなさんはRSSリーダをご存知たろうか。ごの会ブログの上部メニューバーを見ると右端に「RSS」とあるのに気づくと思う。このRSSを使うのがRSSリーダだ。
世の中には数え切れないホームページが存在する。朝日新聞や日経新聞など新聞各紙もホームページで日々のニュースを配信している。ただ、新しい内容が追加されても知らせてはくれない。自分で見に行くしかないのがホームページの仕組みだ。
一方、RSSリーダに自分が興味あるサイトを登録して置き、例えば朝一番にRSSリーダを開けば、登録したサイトに掲載された記事とその概要が一覧になって表示される。その中で見たい記事を見るというのがRSSリーダの仕組みだ。RSSリーダは自分専用にカスタマイズした新聞とも言える。
冒頭で紹介したごの会ブログのRSSのアドレス(URL)をRSSリーダに登録して置けば、新しい記事が追加されているかどうかチェックでき、タイトルをクリックすれば新しい記事を見れるというわけだ。
ちなみに蛇足だけど、最近新聞をとるのを止めた。RSSリーダでCNNやロイターを始めとして朝日、毎日、日経など各紙のニュースを読んでいる。お陰で日本の新聞は政府の広報誌(プロバガンダ)に成り下がっているのがよく分かるようになった。折込チラシは毎朝タブレットに配信してくれるアプリを利用している。後は地方紙にしかない地域のおくやみ情報だが、仕方ないと割り切ることにしている。
下に私が使っているRSSリーダの「feedly」を紹介した。スマホやタブレットとも同期して利用できる。興味があれば使って見て頂ければと思う。
ごの会RSS URL
http://www.ofours.com/higashi5/xml/atom.xml
Feedly ダウンロード
http://feedly-chrome.softonic.jp/
Feedly(PC版)の設定を日本語で解説・使いこなすためのポイントまとめ【2013年11月版】
http://ground-sesame.hatenablog.jp/entry/2013/11/23/154709
金森
毎回、金森さんの郷土の風物詩、料理、地酒、政治談義等を楽しく拝見させてもらっています。私の方も金森さんに負けじと(?)、東京からの情報発信させていただきます。
今回は、東京のお正月の風物詩のひとつとして、寄席のお正月の顔見せ興行公演をご紹介します。(昔のお正月のテレビには、寄席興行は必ず放送されていました。近年は、前年に録画撮りしたバラエティー番組ばかりです。(私は絶対に見ませんが。――)わたしは、この寄席には以前から行きたいと思いながら、なかなか行く機会と勇気(?)が無かったのですが、今年、ようやく実現しました。1/8に、私の住んでいる板橋から一番近い池袋演芸場に見に行きました。
この正月興行とは、落語家、漫談師、奇術師などの芸人さんが、浅草の演芸ホール、上野の鈴本演芸場、新宿の末廣亭、そして、この池袋の演芸場などを掛持ちで、新年の挨拶と顔見せで、自分の芸をお披露するものです。
通常料金より割高ですが、3時間ぐらいで16人組の芸人さんのそれぞれの芸格によって、持ち時間は数分?20分ぐらいで、見習い、前座、二つ目、真打(最後のトリを務める。)が登場します。
正月興行だと、見習いさんが数秒間の落語を披露するのを見ることができます。各芸人さんの芸と息遣いが、目の前で、肌で感じとれます。アドリブ有の腹の底から大笑いの連続でした。今年も一年大笑いできる年でありたいと願っています。
よって、私は、今年一年、時間があれば、池袋をはじめ、浅草、新宿、上野と各演芸場巡りしながら、腹の底からの大笑いを続けたいとおもいます。今年、同期の皆さんも大笑いできるようご多幸をお祈りしております。
H26.1.10 竹澤喜孝
今日の晩酌は石川の酒と肴。
酒は奥能登珠洲の宗玄が造る「にごり酒」。後発酵の新酒で栓にはガス抜き用に小さな穴が開けてある。このため、横にして運んだりすると酒が漏れ出るので家に持ち帰るのが少し厄介だ。
味はフルーティーでスッキリとしていて喉越しもいい。流石に能登杜氏が造る酒は一味も二味も違う。
肴は「鯖の糠漬け」。半身を買ってきて自分で薄く切ったのだが、見栄えよくは切れなかった。鯖の糠漬けは福井では「へしこ」と呼ばれている。北陸道のサービスエリアの売店で時たま買ってきたりする。
今日の鯖の糠漬けは、金沢金石(かないわ)で作られたものだ。北前船の寄港地でもあった金石は古くは宮腰と呼ばれており、江戸時代加賀藩の御用商人である銭屋五兵衛などが活躍していた。サバの糠漬けは北前船の保存食として作られていたもので、フグやニシン、イワシなどの糠漬けや粕漬けなども有名で名物となっている。ときたま、わたしも晩酌の肴にしている。
金森
「デジタルデバイド」と言う言葉がある。ひとことで言えば、「パソコンを使えない人は、使える人に比べて損をする」ということだ。
いまやうちの家内は「検索の女王」だ。
旅行での宿、普通では高くて泊まれないような宿を考えられないお得プランで予約する。いや、お得プランに合わせて旅の予定を立てるといった方が良いかも知れない。自分の予定を相手の事情に合わせて、ちょっと我慢すればリッチな思いができる。
デジタルデバイドとはこういったことを言うのだろう。
もちろん日々仕事で忙しい人たちが家内のようにお得プランを調べることは難しいと思う。だから、旅行社などに旅行プランを依頼してその分コストを負担する。
でも毎日がホリデーの人たちはITという道具を利用しない法はないと思う今日この頃。
ごの会のみなさんはどうやっているだろうか ? 興味のあるところでもある。
金森
富山には銀盤をはじめとして旨い地酒が沢山ある。一方、石川にも富山に負けず劣らず旨い地酒が沢山ある。
その中で、今日紹介するのは野々市に酒蔵がある中村酒造の日榮だ。野々市の地酒とも言えるのだが、金沢本多町にある中村記念美術館は、中村酒造先々代社長 故、中村栄俊氏が永年収集した茶道具と金沢の伝統工芸の名品をもとに開館し金沢市に寄贈した美術館だ。その意味では金沢の地酒とも言える。いずれにしても石川の地酒ではある。
その中村酒造の造る酒のブランド名が日榮だ。いまは亡くなった父もよく呑んでいた銘柄でもある。
ここのところ、新酒にハマっていて今日の酒も「新酒にごり酒」。ただにごり酒といっても後発酵ではないので栓を開けても微炭酸の泡はない。しかし新酒独特の爽やかさが口の中に広がる。
肴は石油ストーブの上でコトコトと煮た黒豆にした。
安倍自民党は、一極集中、中央集権、富を一握りの人たちに集中させることが日本国の為だとばかりに突き進んでいる。アベノミクスで良い思いをするのは俗に言う1%の人たちだけだろう。安倍首相は日本国は1%の人たちが操る全体主義国家にすると言わんばかりだ。
しかし、日本国民はこんな独善的で強権的な政府を長続きさせるはずはないと、わたしは信じている。
活力があり景気が良い社会とは、モノと人が活発に行き来する社会だ。その結果として日経平均株価にも勢いが出て景気が良いと実感できるようになる。しかし、アベノミクスはマネーゲームで日経平均株価を上げて景気をよくしようとしている。本末転倒と言うしかない。
政府は庶民にニーサを勧めて貯蓄を株式市場にばら撒く。庶民のタンス貯金を吸い上げてそのお金で株高を演出したいのだろう。特定の銘柄を集中して買えば日経平均を上げるとも簡単だ。その投資信託を日銀が買って維持するスカスカの株高だ。
リーマンショック前、銀行は熱心に投資信託を買えと勧誘していた。この時に銀行の勧誘に乗って買った投資信託が塩漬けになり、挙句の果てにこれ以上持っていると損が拡大するからと損切りを勧められ、元本割れで売り払ってしまったという経験はないだろうか。
今政府は銀行や証券会社を使ってニーサという餌を庶民の鼻先に吊るして同じことをやっている。そんな政府の誘いに乗って同じ過ちを繰り返す必要はない。
ところで石川では昨年4月に「能登有料道路」を「のと里山海道」として無料化した。その効果もあるのだろう能登地方と加賀地方の行き来が活発になっている。のと里山海道のサービスエリアも沢山の車で賑わっている。
来年には北陸新幹線が開業する。東京から訪れる人たちものと里山海道を使って能登にも足を伸ばすことになるだろう。能登から富山へと北陸を面で楽しんでくれる人たちも増えるだろう。
先に紹介した大根寿しも、のと里山海道で能登の入り口かほく市高松のかすけ食品に気軽に買いに行けるようになった。
地産池消とはその土地に閉じ込まり排他的になるということではない。その土地固有の物を極め、欲しい人はその土地に出向く、あるいは、直接送ってもらうということだ。地産池消を支えるのはネットワークであり物流だ。物流を支える交通網を整備したり、これらを阻害する規制を無くして、中抜きなどの既得権を壊していくことだ。
景気を良くするには、消費税を増税したり事業体を大規模化するより、様々な既得権を壊し高速道路を無料化する方がよほどモノと人の行き来が活発になる。
安倍政権のように大きくすることを目指しても効率は上がらないし景気は良くならない。破綻を先延ばしにし、既得権を守る人たち、大企業をゾンビ化させるだけだろう。
早晩アベノミクスは破綻すると覚悟しておくべきと思う。
金森
我が家では暖房に石油ファンヒーターを使っていた。しかし、昨年からエアコンを使うようになった。一昨年長らく使っていたエアコンが壊れたので新しいエアコンに買い換えた。電気屋でエアコンを選んでいる時、店員さんから最近のエアコンはエコで暖房に使っても電気代はそう高くないと教えられた。エアコンで暖房すると電気代がべらぼうに高くなると思っていた。しかし技術は進んでいたようだ。
北陸の冬は湿気が多い。加えて石油ファンヒーターや石油ストーブは燃焼時に水分が出る。冬場は部屋の湿度が90%を超えていた記憶がある。部屋をリフォームした時、壁に面した食器棚の後ろがカビで酷いことになっていたのには驚いた。食器棚は捨てて新しいものを買わざるを得なかった。
暖房をエアコンにしたところ、確かに電気代は灯油代よりも安く部屋の湿度も60%から70%に保ってくれる。賢いエアコンで止めると使用電気料を教えてくれる。ただどうしても足元が冷える。そんなときは石油ファンヒーターを補助的に使っていた。そのファンヒーターが壊れてしまった。
考えてみれば我が家の暖房には全て電気が必要だ。いま何かの拍子に停電にでもなったら、我が家では暖を取る手立てがないことになる。そこで、コンセントが要らない日本製石油ストーブを買った。
最近の石油ストーブは優れものだ。灯油もファンヒーターよりも少なくて済む。点火時にちょっと臭さを感じるがそれも直ぐになくなる。ほんわりとした暖かさがいい。天板に網を乗せれば餅も焼ける。コトコトと豆を煮ることもできる。ガスコンロの代わりにもなる。
石油ストーブを見直した今年の正月だった。
(下の写真は小豆を石油ストーブで煮てきな粉をまぶして作った自家製甘納豆)
金森