自宅があった呉羽から東高校へは自転車で通っていた。もちろん雪の頃は呉羽駅から北陸線で東富山へ汽車で通った。客車の床はコールタールの匂いがきつく蒸気機関車に引かれていた。富山駅から呉羽駅の間には短いトンネルがあり石炭のススが車内に入って臭かった。最寄りのバス停から富山駅へバスで行き、富山駅から汽車で東富山に行っていたこともあるようだ。バスの中で本を読んでいる自分をぼんやりと思い出すこともある。
東富山駅から学校まで友達と一緒に歩く姿や雨の日の泥道など、通学路の様子をいろいろ断片的に思い出す。
そんな記憶の中で、富山駅北口近くの体育館横を自転車で走っているのを思い出すことがある。岩瀬から富山に向かう途中で右斜めに入って富山駅北口に向かって走ると体育館近くに出る。ここから五福の附属中学前を通って国道8号線に出て呉羽山を超えるコースで家に帰っていた記憶がある。
富山駅北口はいまでは様変わりして記憶の中にある物は何一つ見つけることができない。記憶の中にある体育館は環水公園の新しく建て替えられた富山市総合体育館かも知れない。よく玄関前にプロレスの案内板があったのを思い出す。しかし場所が違う気もする。
そんな当時のことを思い出しながら環水公園を歩いた。
金森
富岩運河環水公園 June 29, 2013
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