テレビから懐かしい旋律の胡弓の調べが聞こえた。富山県外に住むものにとって、めったに耳にする事のない‘越中おわら節’だった。
テレビの前に行ってみると、八尾の風の盆の中継の最中で、アナウンサーがおわら節の振り付けの説明をしながら、自らも踊り始めていた。私もつられて、手足を動かしてみる。なんと!!完璧。身体が振り付けを覚えている。高校の運動会(中学だったかも知れない)で、演目として教わり、大きな輪になって、踊った思い出がよみがえる。
娘が驚いた顔で、「お母さん!!何しているの?!!」と尋ねる。
「越中おわら節。教えてあげようか」と答える私。
「遠慮しとくワ」と冷ややかな答えが返ってきた。
もう少し、懐かしい調べを聞いていたいと思ったのに、ニュースは次の番組に変わっていた。
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