安倍晋三首相は、日本社会を法治主義国家から人治主義国家に巻き戻そうとしている。
「増補 中学生にわかる民事訴訟の仕組み」では法の歴史を解説している。これを読めば分かるように、安倍晋三首相がやっていることは、明らかに歴史を逆走している。
こう言うと、日本は民主主義国家だから、安倍晋三首相は、民主主義の手続きに則って物事を進めていると反論する人もいるだろう。
ところで、北朝鮮の正式な国名は「朝鮮民主主義人民共和国」だ。「民主主義」とある。北朝鮮も民主主義国家を標榜している。安倍晋三首相の目指している国家像は、まさに北朝鮮のような民主主義国家だとも言えるだろう。
安倍晋三首相は、日本を北朝鮮のように特定のリーダが国を治める民主主義国家(人治主義国家)を目指しているとも言えるだろう。
【増補中学生にわかる民事訴訟の仕組み】引用P138-139
h 法 → 支配者、国家権力を規制するものに変容 → 「法治」の誕生
罪刑法定主義という近代刑事裁判の原則が生成、確立されると、「法」の持つ意味、機能についての理解、考え方に、根本的な、大きな変容が生じてくるのです。
法は、「社会の支配者、国家権力」が「使うもの」ではなく、それにより支配権力や国家権力が、その行使に「条件づけられるもの、制限されるもの、制約されるもの」に変容し、「社会の支配者、国家権力」が市民、国民の生命、身体、自由、財産などに加える行為、不利益(刑罰)を制約、制限するものであると変容してくるのです。