10月1日、一族が富山市出身の本庶佑さんガがノーベル医学・生理学賞受賞と発表された。地元の北日本新聞など1面で大きく取り上げ、県内は祝福モードに。
そしてあの言葉「ノーベル街道」が再びクローズアップされ、朝日や読売等の全国紙でも記事を見た。
「ノーベル街道」とは国道41号線のことで、富山県のHPで富山市から高山市までの約90kmを指し、愛知県では名古屋市から富山市までの約250kmを指すらしい。名付け親は富山県の観光振興課のようだ。
日本人のノーベル賞受賞者のうち、特に自然科学系3賞(医学生理学賞、化学賞、物理学賞)の約半数が何らかの関わりを持つという。
第1号は2002年に化学賞を受賞した田中耕一さん。出生から高校(富山中部高校)まで富山市内で過ごしている。受賞当時、現役サラリーマンでありその後もサラリーマンの受賞者は皆無である。東北大学を卒業、ソニーの就職試験を受けて不合格に、もしソニーに勤務していたらノーベル賞は無かったかもしれない。
同じくソニー創業者の井深大さんは、東芝を色盲の理由で不合格に。「人間万事塞翁が馬」の話の如く人間の人生などわからないものだ。
「ノーベル街道」にゆかりのある方々を順次取り上げていく。
利根川進さん(医学生理学賞) 父親が旧大沢野町の敷島紡績に勤務していた関係で、小1から中1まで在住。
梶田隆章さん(物理学賞)勤務先の「カミオカンデ」(現在のスーパーカミオカンデ)の神岡町に住めばよいものを、わざわざ富山市大沢野に土地を購入し戸建てを建築、現在の勤務先の東京大学へ飛行機や新幹線で通勤されているとのこと。埼玉県東松山市出身で美味しい魚介類を食べる機会に恵まれていなかったことも理由らしい。富山市内の天ぷら屋「天米」の天麩羅がお気に入りとのこと。
小柴昌俊さん(物理学賞)前述の「カミオカンデ」に勤務経験あり。
白川英樹さん(化学賞)母親の実家のある高山市に幼少期に在住。
以下は名古屋市の名古屋大学関係者
天野浩さん(物理学賞)
小林誠さん (物理学賞)
益川俊英さん(物理学賞)
下村脩さん (化学賞)
以上4氏は名古屋大学の卒業生。
野依良治さん(化学賞)
赤崎勇さん (物理学賞)
以上2氏は京都大学卒だが、名古屋大学で教鞭を執っていた。旧7帝大の最後に創立された大学だが、東京大学や京都大学と並び多くのノーベル賞関係者を輩出している。大学のある地名は名古屋市不老町で大変縁起かよい。
本庶佑さん(医学生理学賞)癌患者の2〜3割に有効と言われる「オプジーボ」の産みの親。本庶姓は全国で10軒程度で30名ぐらいの方が名乗るという。本籍地は富山市花園町とか、親類縁者は富山市中老田とか余計な報道までされている。両親とも富山市生まれの医者であり、父親の転勤で山口県宇部高校卒業後京都大学に学び、その後華々しい活躍をされている。
日本人のノーベル賞受賞者27名(外国籍3名含む)、平和賞と文学賞の3名を除くと24名中なんと12名が41号線沿線と関わりを持つことになる。
さてノーベル賞と縁もゆかりもない我々にとって関心があるのは「オプジーボ」だ。
「癌」を患いたくないが、もし患らった時に恩恵を受けられるかが問題だ。
色々と調べてみたが、結論は絶望的である。患者1人あたり年間1000万円の費用が必要でかつ複数人の医師の診断を受け、色々な治療を受けた後やっと使用を許されるらしい。
国家予算の約40%を占める社会保険予算を減らすように、財務省が画策している。
しかし石川県出身の森元総理も「オプジーボ」で「癌」を克服したらしい。米国のカーター元大統領も恩恵を受けたらしい。つまり偉い人達は別枠ということだ。
「トリロジィー」という言葉がある。東日本大震災の時、病院に多数の患者が運び込まれた。医師も看護師もベッドも薬品も限りがある。そこで亡くなると影響の大きい人から治療したという。
若くて一家の大黒柱の様な人を優先して治療したらしい。年金受給者でかつ高齢の人は後回しになったという。
「オプジーボ」の絶対量も足りず、薬価も高い現在我々は「癌」を患らわないように自助努力するしかない。
「喫煙」と「過度の飲酒」を避け、「食事」「運動」「睡眠」「定期健康診断」に気を配り自己防衛するしかないのだ。
以上思いつくままブログに寄稿させてもらった。
舘 田 茂 樹