午前3時、枕元の目覚ましの音で目を覚ます。
そそくさと顔を洗って、荷物をまとめて車に乗る。午前4時までに高速道に乗ると料金が3割引きになる。結構これは大きい。
目的地の三重桑名のホテルナガシマへ向けて、ギリギリ4時五分前に美川ICで北陸道に入ることができた。
この時間帯の北陸道には乗用車は殆ど走っていない。主に走っているのはトラックだ。そのトラックも多くは途中のPAやSAに止まって仮眠をとっている。
南条SAで、持参してきたカップ麺で早い朝食。米原ジャンクションで名神高速道路に入り関が原ICで降りる。後は国道365号を南下して桑名へ向けて走ればいい。
しかし、このまま走れば8時前にはホテルに着いてしまう。途中にある神社仏閣を見学しなからとも思ったが、朝早くから見学させてくれる所もない。そんなわけで、途中にある養老の滝に行くことにした。居酒屋「養老乃瀧」で有名な「養老の滝」だ。
ナビの案内で養老公園に着いた。「養老の滝はこちら」という小さな看板を信じて車を走らせる。対向車が来ればすれ違うことは無理といった細い道を進む。登り切ったところに有料駐車場があった。この駐車場に車を止めて「養老の滝」に行くようである。ただ、料金所には誰もいなかった。
清々しい朝日の中で落ちる滝の音が胸に響く。しばし滝に魅せられた後、駐車場に戻った。料金所には誰も居なかった。出勤には時間が早すぎたようだ。さしずめ、私にとっては「早起きは三文の得」といったところだ。(つづく)
金森