2015年3月の記事一覧

京都・醍醐寺の桜

今年の桜は例年より早めのように思う。

4年前2011年に京都醍醐寺の桜を観てきた。桜の時期の京都は凄く混んでいるし宿泊費も高いので大津の琵琶湖湖畔にあるホテルで泊まるった。

ホテルからJR大津駅へはホテルのバスが送迎してくれた。大津駅から電車で京都に出て、醍醐寺への向かった。

桜は満開を過ぎて散り始めてはいたが、散り際の桜もなかなか良いもので、今でもその時の光景が印象深く思い出される。

金森

相続税の罠

  • 雑談

平成25年度税制改正に関する法律「所得税法等の一部を改正する法律」が平成25年3月29日に、国会(第183回)で可決・成立していた。

この改正の大義名分は、「相続税の格差是正、富の再分配機能強化の観点から、基礎控除を引き下け、税率構造等の大幅な見直し」だった。

そして、今年平成27年1月1日に施行されている。

まずは、どう改正されたかを見てみよう。

相続税の基礎控除 (相法15条)

改定後の相続の基礎控除額が改正前の6割となっている。基礎控除とは基礎控除額までの相続はは無税ということだ。

この改正で、被相続人が地価の高い都市部に自宅を所有しているだけでも、改正後の基礎控除額を超えてしまい、課税対象者となる場合などが想定されることになる。

改正前改正後
定額控除 5000万円 3000万円
法定相続人比例控除 1000万円×法定相続人の数 600万円×法定相続人の数

相続税の税率構造 (相法16条)

高額の遺産取得者を中心に相続税の負担を求める観点から、税率区分が6段階から8段階に変更され、6億円超の部分については最高税率が50%から55%に引き上げられ、また、1億円超3億円以下の部分で40%とされていた税率は、2億円超3億円以下の部分については45%に引き上げが行われることになる。

改正前改正後
法定相続分に応じる取得金額税率控除額税率控除額
1000万円以下 10% 10%
1000万円超から3000万円以下 15% 50万円 15% 50万円
3000万円超から5000万円以下 20% 200万円 20% 200万円
5000万円超から1億円以下 30% 700万円 30% 700万円
1億円超から2億円以下 40% 1700万円 40% 1700万円
2億円超から3億円以下 40% 1700万円 45% 2700万円
3億円超から6億円以下 50% 4700万円 50% 4200万円
6億円超 50% 4700万円 55% 7200万円

ひと言でいうとすれば、相続でより多くの税金を徴収する、増税と言うことだ。

この改正で、親からの相続で、多額の借金を抱え込んだり、今住んでいるいる家から出て行かざるを得なくなって、借家住まいといったことになる人も出てくるかも知れない。

あるいは、子どもたちに残した積りの財産で、子どもたちに借金を負わせてしまう結果になる人が増えるかも知れない。

そんなリスクを少し話してみたい。

まず、被相続人から相続するのは、負の財産も相続する。法律用語では「単純承認」というが、負の財産も含め全ての財産を相続するということだ。

もちろん、負の財産を相続しない「相続放棄」といった方法もある。負の財産も含め、全ての財産を放棄するというものだ。今、住んでいる家が被相続人の財産であれば、相続人はその家から出て行くことになる。

法改正前であれば、相続人が妻と子2人の場合、控除額が8千万円であり、あまり気にかからなかったと思う。これが4800万円しか控除されないとなると話が違ってくるだろう。

一方、貯蓄を銀行に預けていても利息が無いに等しいので、将来の為にと株式や株式ファンドなどの金融商品にしている人も多いのではないだろうか。これもまた、相続という面からのリスクがある。

株式など金融商品の価値(金額)は、被相続人が死亡した日だ。もし、死亡した日の次の日にリーマンショックなどが起こり、株式が暴落して相続した株が紙切れとなったとしても、死亡した日の株価で評価され課税の対象となる。

生命保険の受取人が特定されいるは場合は、払い戻し金は相続税の対象にはならない。ただし、「法定相続人」となっている場合は、被相続人の財産とみなされ相続税の対象になる。

ただ、借金などの負の財産を相続人が負担できる範囲で相続するという「限定相続(限定承認)」といった方法もある。この方法で、今住んでいる被相続人の家だけを相続するといった方法もある。

いずれにしても、親からの財産をどう相続すかるかもさることながら、自分の子にどういった形で財産を残すのかを考えておかないといけない歳になってきたようだ。

相続に不安があれば、弁護士、税理士、司法書士、行政書士や税務署などの専門家に相談して、考えて置くのがよさそうだ。

金森

「国民生活が上向かないのは、当たり前です。アベノミクスの本質は、家計から企業への所得移転です。たとえば輸出企業は儲かりますが、家計は輸入物価の上昇によって苦しめられます。」(日刊ゲンダイ)

これ、多くの国民の実感だろうと思う。

スーパーを歩けば分かることだが、今までは商品の価格をを据え置きながらもパッケージを小さくしたり、内容量を少なくして、値上げを誤魔化してきた。しかし、ここにきて、小さくなったものを値上げせざるを得なくなってきている。

加えて、年金は減額され続け、社会保障費の負担が増え続け、年金生活者の負担は多くなり続ける。

安倍晋三首相は、先日の参議院での審議で自衛隊のことを「我が軍」と表現して答弁した。

安倍晋三首相は、「お国のために」税金を生活者よりも軍へ振り向ける。

年金生活者はこれからも安倍政権を支持し続けるというのだろうか。あまりにも人が良すぎると思うのだが。

20150324_1

金森

毎回、金森さんが寄稿されている「ごの会」の富山、金沢、京都の紀行文、グルメ情報、また時として、辛口の政治談義楽しく拝読しています。

私が住んでいる東京は昨日桜の開花発表があり、気持ちは春桜モードに入っています。

富山も桜の開花は未だでしょうが、今年は北陸新幹線の開業で、いち早く盛り上がっていることでしょう。

私の知人周辺の方も、私が富山の出身ということで、会うごとにこの北陸新幹線の話題が挨拶代りです。

うれしい限りです。

「ごの会」がきっかけで、T田さんとも25年ぶりに再会できました。

感謝のかぎりです。

また、立野さんの「富山の文学」の出筆も毎回、楽しみにしています。

文学・小説から見た富山を紹介しています。

今まで知らなかった富山の一面知ることができ、新たな富山の良さ、面白さを知ることができます。

彼とは小・中・高校と12年間一緒だったが、彼の多才には驚かされています。

彼の出版物も拝読しています。

さて、4/4の「ごの会」の例会、同期の皆様とお会いするのを楽しみにしていましたが、私が今2000世帯の自治会長を拝命しており、この時期は近隣の小・中学校4校の卒業式、入学式に来賓として出席しなければなりません。

よって、今回は、欠席となります。次回お会いすることを楽しみにしています。

皆様方のご健勝と「ごの会」の例会のご盛会を祈念しております。

竹沢

常用漢字「薦」のエッセイ

  • 雑談

先日、米国のカリフォルニア州バークレーでライターをしているEve Kushner(イブ・クシュナー)さんからメールがあった。

常用漢字についてのエッセイを書いているそうで、「薦」という漢字のエッセイを書こうとしている。ついては、sewanin3(私)が flickr にアップしている金沢武家屋敷跡の薦掛けの写真が、エッセイにぴったりなので利用させて欲しいといった内容のメールだった。

利用を承諾したところ、その写真を掲載たエッセイがPDFで送られてきた。

該当箇所を、許可を得て切り取って、画像にしたものを下に掲載した。「薦掛け」はもとより、長町武家屋敷跡のことも紹介されている。ぜひ、読んでもらいたい。

ところで、撮影した写真は誰でも見れるように flickr に格納している。その flickrサイトのアクセス回数は今では130万回以上になっている。日本国内だけではなく、世界の人が見てくれている。

今更ながら、インターネットは、国境を超え世界のひと達と繋がっているのだということを、実感した出来事だった。

Joy o' Kanji(漢字の喜び)
http://www.joyokanji.com/

CHARACTER HOME PAGE 薦
http://www.joyokanji.com/ character-home-page/%E8%96%A6

Sewanin San (fliker)
https://www.flickr.com/photos/sewanin3/

komogake

金森

確定申告と税金

  • 雑談

確定申告の季節は終わった。2月に入って直ぐに確定申告したので、既に還付金が指定口座に振り込まれた。

会社に勤めている時は、税金は給与から天引きされるので、納税についてはあまり気にはならなかったと思う。

リタイアするとそう呑気なことも言ってられない。税の重さをひしひしと感じる。特に社会保険料が高いのには驚く。そこで、年金などで天引きされている税金(源泉徴収)を、確定申告で少しでも取り戻さなければならない。意外と多くの金額を戻してもらえるものだ。

ただ、税の仕組みにはいろいろと罠がある。その辺のところを調べた。(税理士、行政書士ではないけれど・・・)

まず、税や社会保険料は、前年の年収で計算して徴収される。前年に退職したとすれば、前年の年収で計算される。すなわち、退職した次の年に収入が無くても、退職前の年収で税金や社会保険料が徴収されることになる。

また、昨今、政府は貯蓄から投資へなどと言っている。貯金してても利息はほぼゼロなので、株式投資や投資信託などで運用している人も多いだろう。

そこで、次の図で株式譲渡益・配当と社会保険料の関係をまとめた。

確定申告での影響

国保・後期高齢の保険料が上がる

国民健康保険および後期高齢者医療制度の保険料は、総所得金額等(一部 地域では個人住民税の額など)を基準に決められる。投資家本人が国民健康保険や後期高齢者医療制度の被保険者である場合は、この点に注意しなければならない。

◆ 配偶者控除・扶養控除の適用除外になる

配偶者控除および扶養控除は、配偶者および被扶養者の合計所得金額が38万円 以下の場合に適用できる。配偶 者控除の適用から外れると、扶養者である夫、親、子などの所得税・住民税が上がる。投資家本人が夫、親、子などの扶養になっている場合は、この点に注意が必要。

◆ 住宅ローン減税・投資型減税の適用除外になる

 (省略)

◆ 年金・健康保険で扶養からはずれ、新たに国保の加入・国民年 金保険料の支払いを求められる

専業主婦や夫の扶養の範囲内で働いている妻は、年金では国民年金第3号被保険者、健康保険では夫の保険の被扶養者となり、妻の分の保険料を支払う必要はない。しかし、恒常的な収入が130万円以上あるとみなされると、 年金では国民年金第1号被保険者として、健康保険では国民健康保険の被保険 者として新たに保険料を支払うことになる。

この扶養の判定基準である「恒常的な収入」に株式の譲渡所得や配当が含まれ るかについては明確な規定はない。しかし実務では、申告された配当について 「恒常的な収入」に含めて計算している社会保険事務所や年金組合が多いようだ。

なお、60歳以上の高齢者で、健康保険について子の扶養になっている場合も同様の問題が起こる可能性があるので注意が必要。

◆ 医療費の自己負担割合・自己負担額の上限が上がる

国民健康保険では、所得により医療費の自己負担割合や月間の自己負担額の上限が異なる。例えば、75歳以上の高齢者の医療費の自己負担割合は、所得が比較的少ない「一般」とされると1割、所得が「現役並み」とされると3割となる。

総所得金額等をもとに「現役並み」か「一般」かの判定をされるので、株式の譲渡益や配当を申告すると、「一般」から「現役並み」になる可能性がある。

国民健康保険の加入者の場合、この点にも注意が必要。

特に、70歳以上になって、源泉徴収されている株式譲渡益や配当を不用意に確定申告すると、次年度の税金が跳ね上がったり、社会保険料の負担が多くなったり、病院の窓口で払う医療費負担が3割になったりするので、特に注意が必要だ。

株式投資をしていないとしても、生命保険の払い戻し金などの一時金が入る場合があるだろう。そういった場合も税理士や税務署などのしかるべき人に相談したら良いと思う。意外と税務署でも納税者の負担にならない有利な方法を教えてくれるものだ。

金森

東洋経済ONLINEに北陸新幹線に関する記事が掲載されている。開業初日を取材し、感じたことをまとめたレポートだ。その記事の中でも特に気にかかった箇所を引用して紹介する。

まず、北陸新幹線開業で関西圏と富山、金沢間に乗り継ぎが生じることについては、利用客数や運賃、時間など、具体的な数値を示しながら、次のように分析している。

北陸新幹線の開業で、首都圏から富山・金沢間は、越後湯沢、長岡、米原などでの新幹線と在来線特急の乗り継ぎが解消されたが、大阪・名古屋方面から高岡・富山方面へは逆に金沢での乗り継ぎが生じた。

ダイヤ改正前後を比較してみると、例えば大阪から富山間は約3時間15分、8730円(通常期に普通車指定席を利用した場合)であったのが改正後、約3時間5?10分、9430円となった。700円、高くつくようになったのに、さほどのスピードアップにはならず、乗り換えの手間も増えた。

これには関西の経済界から、「東京一極集中が余計に進む」と不満の声も上がったようだ。しかし、大阪・京都から北陸方面への需要は、金沢で大きな段差が生じていたのも事実だ。改正前、大阪から富山・魚津間直通の「サンダーバード」は1日15往復あったが、それらの列車でもかなりの数の乗客が金沢において乗降していたのを、何回も見ている。

国土交通省が行っている「旅客地域流動調査」では、平成24(2012)年度における、大阪府と石川県、富山県の相互間の旅客輸送人員(JR利用客)は、大阪府から石川県が67万600人に対し、大阪府から富山県が37万6500人。だいたい9:5ぐらいの割合となっており、私の実感を裏付ける。

関西から富山の流動は、対石川県と比べて少ないからと割り切られたのか。ちなみに同じ統計によると、東京都から石川県は39万4700人、東京都から富山県は44万8400人(いずれもJR利用客のみ)である。

北陸新幹線開業に伴い北陸本線の金沢から富山間は、第三セクターの「IRいしかわ鉄道」と「あいの風とやま鉄道」(両鉄道の境界は県境)の路線となり、JR西日本の路線ではなくなった。このため、従来の「サンダーバード」の利用客は自社の路線である北陸新幹線へ誘導したいという論理も、JR西日本が民間企業である以上、正当なものであろう。

建設的に考えるのなら、運賃・料金を北陸新幹線開業前のレベルに抑えるための、何らかの割引があってもよい。サービスダウンは、できるだけ補わなければならない。

一方、地元自治体主導で設立された第三セクター鉄道も、JR西日本に遠慮することはない。IRいしかわ鉄道の列車は、金沢駅の在来線ホームに発着し、JR在来線列車との間に乗り換え改札はない。あいの風とやま鉄道へも直通する快速「あいの風ライナー」は、金沢から富山間を45分程度で走破しているから、23分の「つるぎ」との所要時間差は約20分。「サンダーバード」「しらさぎ」接続ダイヤとすれば、新幹線駅から離れた石動(小矢部市)、高岡、小杉(射水市)へなら、三セク経由が有利になるケースも出てくるだろう。

また、金沢駅の鼓門などについて、私が感じていたと同じようなことを書いて、レポートの結びとしている。

また、同じ兼六園口には、木造の巨大な「鼓門」が駅への歓迎ゲートのように立っている。伝統芸能で使われる鼓を模したもので、2005年に完成した新しいものだが、今や金沢のシンボルでもある。

これらの建物は、駅としての機能に直接関わるものではない。つまり、無くても、列車への乗降には何ら差し支えるものでもない。しかし、存在していれば心が豊かになる。それが文化というものだ。

慌ただしい日常から離れることを目的とするのが「旅」ならば、金沢のこうした文化は、来訪の目的として心に大きく作用することであろう。北陸と北陸新幹線の今後を、暖かく見守っていきたい。

北陸新幹線、その実力と残された課題とは?
開業初日に取材をしてわかったこと
http://toyokeizai.net/articles/-/63933

金森

遠のく富山

  • 雑談

4月の例会、ぜひ参加したかったのですが、またも行くことができなくなりました。残念です。

5月の連休は妹の息子さんの結婚式で富山に帰る予定です。

ただ、北陸新幹線開業の影響か、関西から北陸方面の特急はすべて金沢止まり。富山に帰る者にとっては非常に不便なことになってしまいました。

特にホーム移動はとても不便。時間的にも疑問符が付きます。自分が取り立てて金沢という町に興味があるわけではないために批判的になるのかもしれませんが、今後関西からの北陸方面への観光客は減るような気もします。

高山には興味があるので、いっそのこと時間はかかっても名古屋から岐阜経由で帰ってみようかなと思っています。

昨日の石川県と富山県の年収比較とコメント、とても興味深く拝見しました。個人的にはもっと差があると思っていましたので石川県意外と頑張っているなという思いです。このような比較をしていくと意外な県民性が浮かび上がってくるのではないかと思いました。

次回を楽しみにしつつ、また、関西から富山の直通が再開することを期待して。

広田知紀

北陸新幹線開業に合わせて「回遊して楽しむ三つの灯」が企画されて、兼六園、金沢城、玉泉院丸庭園がライトアップされている。

そんな中、夜の金沢散歩にバスで出かけた。

近江町市場がある武蔵が辻で降りて、ひがし茶屋街方向に少し歩く。老舗料亭壽屋近くの路地裏の「風和利」に寄った。

昼の金沢散歩ではよくこの辺りを歩く。確か二三年前に提灯が掛けられて「風和利」ができたように思う。以来、気に掛かっていた店だったが一度も入ったことはなかった。

料理を頼みながら、カウンター越しにマスターにいろいろと話を聞いた。片町の日本料理屋で修行した後、ニューヨークで腕を磨いて、3年程前に帰国して、この場所にあった町家を改装して、炭火焼きの居酒屋として店を構えたそうである。

まさに「OLD MEETS NEW」がビッタリの店で、日本料理ではあるがどことなく洋風の香りがする。酒も地酒に加えてワインもある。左斜めに座っていた年配の夫婦とおぼしきカップルのテーブルの上にあるグラスには赤ワインが注がれていた。

風和利 尾張町の路地裏に優しく灯る提灯が目印 ニューヨーク育ちの居酒屋 金沢

炭火焼きの盛り合わせ 風和里 金沢尾張町

バイ貝、ブリの背と腹、ヒラメにイカ 風和利 金沢尾張町

風和利で炭火焼きの盛り合わせと造りの盛り合わせを肴に立山を呑んだ。その後、ほろ酔い気分で三つの灯を回遊した。妻と夜の金沢を散歩したのは久しぶり、いや、初めてだったかも知れない。

錦色の唐崎松 兼六園ライトアップ 金沢

金森

厚生労働省の統計に「賃金構造基本統計調査」というがある。この統計資料で、富山県民と石川県民の平均年収を比較してみた。

富山石川給与平成25年

平成25年

<富山県 基本データ>
平均年収:424万円
平均月収:30万円
平均時給:1,655円
年間賞与等:68万円
平均年齢:42.4歳
平均勤続年数:12.7年
総労働時間:179時間
復元労働者数:238,780人 

<石川県 基本データ>
平均年収:415万円
平均月収:29万円
平均時給:1,602円
年間賞与等:67万円
平均年齢:42.0歳
平均勤続年数:12.4年
総労働時間:181時間
復元労働者数:218,770人

※統計元:厚生労働省「平成25年賃金構造基本統計調査」
※復元労働者数: 全員を調査することができないので、回答を元に推定した人数

富山県民の年収が石川県民の年収を若干だが上回っている。

富山と金沢の街を見ていると、富山に比べ、金沢の街にはにぎわいがある。繁華街など、レストランや居酒屋の数は金沢の方が多くて、にぎわいもある。ひょっとしたら、県民の年収差に関係あるのではと思ったのたのが、今回の年収差を調べる切っ掛けでもあった。しかし、年収差は関係なさそうである。

石川県は兼六園の整備や金沢城の復元、最近では玉泉院丸庭園を復元した。いずれも県民の日々の生活に直結するようなモノではない。

北陸新幹線開業に合わせて、金沢駅も改修した。地元能登の木材を使い、柱などの装飾には金箔、輪島塗、加賀友禅といった伝統工芸品を配している。また、もてなしドームや鼓門など一見無駄とも思われるようなモノを造っている。

ところで、金沢駅の商業施設「あんと」の中に「金沢 OLD MEETS NEW」といったコーナーがある。さしずめ「古き良き伝統に、新しい感性が出会う」とでも言いたいのだろう。

富山駅にはこうった無駄なものがあるだろうか。富山では、効率的、あるいは合理的と思われないものにはお金を掛けていないのではないかと思う。

古き良き伝統に、新しい感性が出会う 金沢OLD MEETS NEW. 金沢駅 金沢

一方、金沢駅の思いは「OLD MEETS NEW」に込められているように思う。金沢駅を降り立ったひと達に、金沢の街の雰囲気を伝え包んで、市内へと誘う。ワクワクとした気持ちにさせる。正に玄関の役割を担っている。駅そのも、あるいは展示されているものが主役として主張するのではなく、ようこそ来ていただきましたという「おもてなし」の気持ちを伝える玄関であり、あくまで黒子的な施設といった位置づけで造られているように思える。

どうも、富山と石川ではお金を掛けるモノや場所、価値観に微妙な違いがあるようだ。このことが、街なかの活気の違いにもなっているようにも思える。

街のにぎわいは、住む人達の無駄を楽しむこころ根から生まれるもののように思えてきた。

金森

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ごの会

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