1月20日のCNNは
世界の人口の1%の富裕層がもつ資産の総額が来年までに、残る99%の資産を合わせた額と同程度になるという推計が発表された
と報道している。(CNNの記事)
この推計によれば、5年後の2020年には1%の富裕層の富と、99%の民の富が逆転する。そして益々と貧富の差が開いていくことになるだろう。
これが新自由主義経済社会の姿と言える。
安倍晋三自民党が進めるアベノミクスは、この新自由主義経済社会を目指している。「富める者をより富ます。そうすれば、富める者のコップから溢れたお金が社会にこぼれ落ちて景気を良くする」という考え方だ。
次の図は各国の雇用者報酬の推移だ。
見て分かるように、日本だけが賃金が低下している。格差が拡大しているという米国ですら賃金が上がっているにも関わらずである。
われわれの年金も減額されていく。これがアベノミクスの実態ではないだろうか。日本の大手マスコミは安倍晋三自民党の「この道しかない」を検証することもなくそのまま垂れ流している。国民といえば大手マスコミの報道で、漠然と「自分も1%の仲間入りができるだろう」と考えているようである。
5年後には二極化した貧困層にいることに気付いて唖然とするだろう。その時気付いても遅いと思うのだが。
金森