以前、このブログで「政府のポチと化した一流紙」という記事を書いた。これに通じるものがあると思い転載して紹介する。
「孫崎享のつぶやき」から引用
http://ch.nicovideo.jp/magosaki
今日、日本の政治をおかしくしている最大の要因はマスメディアの権力に対する隷属である。
国際ジャーナリスト組織「国境なき記者団」(RSF)が2014年、「報道の自由」の国際比較で前年の五十三位から五十九位になったと報じた。2014年下落した最大の理由は原発関連で必要な報道がほとんどなされていない事、そして秘密保護法である。
「報道の自由」度が五十九位になったという事は、そこまで日本の民主主義が侵されていることを意味する。
日本のリベラル層もこの点に対し、異論は挟まない。「そうだろう」と納得する。
問題はここからである。
日本の大手マスコミが酷ければ、当然、代替のニュース源を認めなければならない。それが今日、ソーシャル・メディアである。
中東、ロシア、中国等その国の新聞、テレビが信用できない国に於いては、ソーシャル・メディアが発達している、これが抗議運動の起爆剤になっている。
日本はどうであろうか。
ソーシャル・メディアはネトウヨの武器となっている。
安倍首相などの武器となっている。
対して、リベラル層の利用は本当に低い。
講演で聞いてもツイッターの利用者は5%にも達しない。
ツイッターは情報入手だけではなくて、リツイートの形で、情報拡散に積極的に関与する、
今、我々は民主主義を与えられたものとして維持するという姿勢以上に、積極的に守る姿勢が必要だ。その基礎は情報にある。
そうであれば、リベラル層はソーシャル・メディアの活用を行い、積極的に民主主義の保持に努力をすべきだ。日本のリベラル層の弱点は「自分が正しければよい」としている事である。「連帯してこの流れを止めなければならない」との意識が薄弱である。
金森