北陸新幹線開業で横田空域を考える

来る3月には待ちに待った北陸新幹線が金沢開業となる。金沢東京間が2時間半で結ばれる。寝台特急などで片道6時間で東京を往復していた時のことを考えると隔世の感がある。

一方、急ぎの時は小松空港から羽田へジェット旅客機を使って東京に行くことができる。ジェット旅客機であれば時間も劇的に短縮されてよさそうなものだ(感覚的には小松羽田間は30分程)。しかし、実際は飛行時間だけで未だに1時間もかかる。小松札幌間の飛行時間は約1時間半だ。北アルプスなど日本列島背骨山脈を迂回して飛行しないといけないから時間が掛るのだろうと自分なりに納得していた。

しかし最近、米軍が首都圏上空に高くて広範囲な「横田空域」などの制空権を設定していることを知った。このため、民間機は実質的には米軍が制空権を持つ横田空域などを迂回せざるを得ないためだということを知った。時間はかかり燃料費もかさむ。当然運賃は高くならざるを得ない。

N横田空域(EWSポストセビンから引用)

自国の首都上空の制空権が他国(米国)にあり自由に航行できないということである。日本は独立国ではなく、米国に占領されているいる植民地と言っても過言ではなさそうだ。

ちなみにこの「横田空域」がなければ、羽田伊丹間も30分程度になるという。リニア新幹線開発のための膨大な開発費や運行に必要な膨大な電力は必要なくなる。

安倍晋三自民党政府は、なにかと勇ましいことを言いながら「憲法改正」「武器輸出」「集団的自衛権」「秘密保護法」「沖縄辺野古軍事基地」「原発再稼働」「TPP推進」などの政策を進めている。しかし、これら政策の本質は宗主国米国の国益を優先する政策と考えると、なぜ日本国民の多くが反対しているこれらの政策を強引に進めるのか、その理由がうなずける。日本政府や官僚は米国従属の植民地政府、官僚機構ではないかと思えてくる。

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金森

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この記事について

このページは、ofoursが2015年1月13日 07:00に書いた記事です。

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