大晦日恒例のNHK紅白歌合戦。登場する歌手が年々若返り、知らない歌手や歌が多くなってきた。一方、森進一や松田聖子などはベテランの部類に入っている。画面にアップで映しだされるベテラン達の顔を見て、歳月の流れを嫌というほどに感じる。「歳とったなぁ」(多分、自分もそうなんだと思う。毎朝、鏡に写る自分の顔を見ていると、慣れてしまって歳月の流れに気づかないのだろう)
そんな中、サザンが紅白の特別枠で歌った「ピースとハイライト」に、民主主義や平和への強いメッセージを感じた。いや、「民主主義、平和」などと仰々しいものではないのだろう。今の政府安倍晋三首相による思い込み政治で社会が暗いものになってきているという、国民への警告、メッセージを感じたのだと思う。
まずはあのチョビ髭。ヒトラーを連想した。
「都合のいい大義名分」という歌詞の「大義名分」を「かいしゃく」と歌った。(昨年の憲法解釈の変更を想起する)
武器輸出を容認しアメリカ軍との連携がますます進む。日本の景気浮揚のためと言いながら、武器を売って軍事色を一気に強めている。対してサザンは「愛の力」で現状を変えていこうと歌う。
今まで、桑田佳祐が左翼だという話は聞いたことがない。にもかかわらず、彼がここまで政治色の強い歌(歌詞)を紅白歌合戦で歌うのは、今の日本のリーダー安倍晋三首相がやっていること、やろうとしいることに大変な危うさを感じているからではないだろうか。
安倍晋三自民党が進める「国があっての国民」という全体主義社会。立憲主義を捨て、憲法を解釈で骨抜きにする。詭弁を弄して、集団的自衛権で他国を守る。国の経済のためと言って原発を再稼働させる。原発は核兵器のためと指摘している人もいる。沖縄の人達の民意を無視して軍事基地を嘘と詭弁で整備する。
政治的、思想的に右だとか左だとか、イデオロギーの話ではない。私も、安倍晋三自民党が日本を戦前のような全体主義国家にしようといていること、得た権力をかさにきて国民を無視し、「この道しかない」と戦前のような日本へと、着々と事を進めていることに危機感を覚えている。
新年早々に言うことかと思ったが、この気持はどうしても聞いて置いて欲しいと思い、初夢の話に代えてキーを叩いた。
金森