福井坂井の国道8号線沿いを少し山側に入ったところに丸岡城がある。
丸岡城は織田信長が柴田勝家の甥の勝豊に命じて天正4年(1576年)に現在の丸岡町に築かせた城である。この城は標高約17mの独立丘陵上に立地する平山城で、現存する天守閣としては最古級のものだ。
天守閣は野面積みの石垣の上に建てられており、二重三階望楼型独立式という形式で、通し柱はなく、1階が2・3階を支える構造となっている。また、屋根瓦は石製の瓦(笏谷石)で凄く重いと思うのだが、しっかりとこれらを支えている。階段は急で手摺りの他にローブが設えられている。もちろん、当時はロープなどなかったと思うが、よくもまぁこんな急な階段を甲冑を着けて上り降りできたものだと関心させられる。
金森