禊(みそぎ)
神道で自分自身の身に穢れ(けがれ)のある時や重大な神事などに従う前、又は最中に、自分自身の身を氷水、滝、川や海で洗い清めること。類似した水垢離(みずごり)と呼ばれるものがある。
用例は万葉集より「君により言の繁きを 故郷の明日香の河に禊しにゆく」 (巻4-626)
駐車場を出て宇治橋を渡り砂利道を歩く。参道途中右手ゆるやかな斜面を下りると石畳を敷き詰めた五十鈴川岸に出る。心身ともに清めてから参宮する御手洗場だ。
勤めていた会社に入社してまもなく、会社の研修会でこの御手洗場で五十鈴川に入って禊したことがある。季節は冬、暗くなってからの夕食前、川の水は想像以上に冷たく、川から上がった時には草履が凍っていた記憶がある。当時も正宮に参宮したとは思うが覚えてはいない。凍えるほど寒かった禊だけを覚えている。
金森