今現在も東京は311原発事故による放射能災害の被災地と言えるのではないだろうか

最近ツイッターなどネット上で「311以来日本の人口減少が著しい」とか、「東京での死亡者が多くて葬儀場が不足している」といった内容のつぶやきや記事を散見する。

ひょっとしたら「Googleトレンド」でもそういった傾向が出るのではないかと考えGoogleのビックデータを見てみた。(グラフ1)

(1) 対象キーワード: 「葬式」
自分のことを考えると、知人友人などが亡くなると、まずは通夜や葬儀に関することを検索していろいろ調べる。多分、他の人もそうするのではないかと思い「葬式」を選んだ。

(2) 対象地域: 「東京」「大阪」
東京との比較には都会がよく、地理的な対比としても「大阪」と比較したらよいと考えた。

(3) 「東京」「大阪」を対比した傾向を見たいので、「件数」を2011年3月12日を「1」とした比率の推移にた。

下のグラフからは東京では311を境に「葬式」の検索件数が増加傾向にあるのが読み取れる。一方「大阪」は変動がないように見える。

グラフ2は、総務省が公開している人口統計データで東京と大阪の年齢区分別構成をグラフ化した。見てもらえば分かるように年齢構成にはさしたる違いは認められない。

グラフ3は、総務省統計局のホームページにあった総人口の推移を示すグラフだ。ここでも2011年3月を境に人口減少が加速しているのが読み取れる。

このことから、わたしには、311以来東京では亡くなっている人が増えているという話はデマとは言い切れず、311原発事故で撒き散らされた放射能が何らかの影響を与えているのではないかと推測している。

追記

ある方から

「放射能そのもので亡くなるケースもあるかもしれませんが、むしろ何らかの基礎疾患を持つ方が、放射能の影響で重症化して回復力を失って亡くなるケースが多いのではないかと推測しています。」

という指摘を受けた。

総務省資料の総人口の推移人口の中に、2014年1月現在の年齢区分別人口割合(概算値)が載っていた。

早速、2000年からの年齢区分別割合の推移をグラフにした。

2000年から2010年までは65歳以上の割合が増加している。しかし、2010年から2014年には65歳以上の割合が減少に転じている。

理由としては、「2010年以降、加齢による自然死の割合が増えてきた。高齢化が進んで亡くなる人も増えた」という見方もできる。しかし、わたしは先の指摘にあるように「何らかの基礎疾患を持つ方が、放射能の影響で重症化して回復力を失って亡くなるケースが多いのではないか。」とも推測している。

以前、googleトレンドでの「だるい」「めまい」「疲れる」の検索件数の推移(対象:東京)のグラフを紹介した。このグラフでは2011年3月を境にこれらのキーワードの検索結果が増加し続けているのが分かる。

これら一連のグラフを見て、わたしは次のように推測した。

(1) 放射能は都民の健康を蝕み続けている。事故当時、枝野前官房長官がしきりに説明していた「ただちに健康には影響ない」の意味と思われる。

(2) 健康被害はなんらかの基礎疾患を持つ方が、放射能の影響で免疫力が低下するなどして重症化し、回復力を失い亡くなるケースが多くなっているのではないだろうか。持病を持つ割合が多いのは高齢者であり、その傾向が顕著になってきているように思える。

このことから、「東京は311原発事故による放射能災害の被災地と言えるだろう。(今現在も)」

グラフ4は「年齢区分別人口割合推移」

グラフ5は「「だるい」「めまい」「疲れる」東京都のgoogleトレンド」

グラフ1葬式検索件数推移.jpg

グラフ2東京・大阪人口構成.jpg

グラフ3総人口推移.jpg

グラフ4年齢区分別人口割合推移.jpg

グラフ5都民の健康.jpg

金森

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このページは、ofoursが2014年2月16日 11:09に書いた記事です。

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