地産池消

安倍自民党は、一極集中、中央集権、富を一握りの人たちに集中させることが日本国の為だとばかりに突き進んでいる。アベノミクスで良い思いをするのは俗に言う1%の人たちだけだろう。安倍首相は日本国は1%の人たちが操る全体主義国家にすると言わんばかりだ。

しかし、日本国民はこんな独善的で強権的な政府を長続きさせるはずはないと、わたしは信じている。

活力があり景気が良い社会とは、モノと人が活発に行き来する社会だ。その結果として日経平均株価にも勢いが出て景気が良いと実感できるようになる。しかし、アベノミクスはマネーゲームで日経平均株価を上げて景気をよくしようとしている。本末転倒と言うしかない。

政府は庶民にニーサを勧めて貯蓄を株式市場にばら撒く。庶民のタンス貯金を吸い上げてそのお金で株高を演出したいのだろう。特定の銘柄を集中して買えば日経平均を上げるとも簡単だ。その投資信託を日銀が買って維持するスカスカの株高だ。

リーマンショック前、銀行は熱心に投資信託を買えと勧誘していた。この時に銀行の勧誘に乗って買った投資信託が塩漬けになり、挙句の果てにこれ以上持っていると損が拡大するからと損切りを勧められ、元本割れで売り払ってしまったという経験はないだろうか。

今政府は銀行や証券会社を使ってニーサという餌を庶民の鼻先に吊るして同じことをやっている。そんな政府の誘いに乗って同じ過ちを繰り返す必要はない。

ところで石川では昨年4月に「能登有料道路」を「のと里山海道」として無料化した。その効果もあるのだろう能登地方と加賀地方の行き来が活発になっている。のと里山海道のサービスエリアも沢山の車で賑わっている。

来年には北陸新幹線が開業する。東京から訪れる人たちものと里山海道を使って能登にも足を伸ばすことになるだろう。能登から富山へと北陸を面で楽しんでくれる人たちも増えるだろう。

先に紹介した大根寿しも、のと里山海道で能登の入り口かほく市高松のかすけ食品に気軽に買いに行けるようになった。

地産池消とはその土地に閉じ込まり排他的になるということではない。その土地固有の物を極め、欲しい人はその土地に出向く、あるいは、直接送ってもらうということだ。地産池消を支えるのはネットワークであり物流だ。物流を支える交通網を整備したり、これらを阻害する規制を無くして、中抜きなどの既得権を壊していくことだ。

景気を良くするには、消費税を増税したり事業体を大規模化するより、様々な既得権を壊し高速道路を無料化する方がよほどモノと人の行き来が活発になる。

安倍政権のように大きくすることを目指しても効率は上がらないし景気は良くならない。破綻を先延ばしにし、既得権を守る人たち、大企業をゾンビ化させるだけだろう。

早晩アベノミクスは破綻すると覚悟しておくべきと思う。

金森

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このページは、ofoursが2014年1月 4日 07:00に書いた記事です。

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