主人の盆栽2

初代 石田祥石作
初代 石田祥石作

故 中村是好さん
 盆栽には 当然盆栽鉢が必要な訳ですが、主人の収集品の中で私が好きなものを紹介します。  初代 石田祥石の作です。初代、祥石さんは去年亡くなって、今は息子のお嫁さんが二代目祥石を 次いでいます。初代、祥石さんは唐子を得意とし、女性らしい繊細な絵柄は全て手書きで下絵なしに 絵付けをされたそうです。盆栽鉢は普通の焼き物とはまた違った世界です。素人の私にすれば同じ焼き物なんだから、茶わんの底に水抜きの穴を開ければいいのかと思っていたんですが、盆栽を知っているのと、知らないとでは全く違うらしいんです。  盆栽鉢の作家も沢山いらっしゃいますが、俳優の故中村是好さん、プロのオートレーサーの福田茂さんもその一人です。  先日、福田さんの工房、福茂庵を訪ねる機会を得ました。始めはコーヒーカップや湯飲み茶わん等を焼いていらしたそうですが、そのうち趣味の盆栽の鉢を焼きはじめ、今ではどっちが本職かわからないとおっしゃっていました。今年の第81回国風盆栽展国風賞受賞席にも福茂鉢が使用され、盆栽鉢作家としての地位も不動のものにしました。盆栽鉢と茶わんと両方を手掛ける数少ない作家の一人です。  福茂庵を訪ねた時の話はまた次の機会に。
卑弥呼

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このページは、ofoursが2007年6月13日 22:01に書いた記事です。

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