煙突は地下に向かう

 1月5日の日経の報道によれば、

<日経>◇大量のCO2、地下に封じ込め――地球環境技術研究機構
 官民共同研究機関の地球環境産業技術研究機構は、地球温暖化の原因となる二酸化炭素(CO2)を地中に大量に封じ込める新技術を開発した。地下の岩石と反応させる手法で、従来に比べて安定状態で貯蔵可能。日本の年間排出量の約2倍に当たる約27億トンのCO2を処理できるとみて、今後、産業界と大規模実験を始める計画だ。
 新技術では、日本の地下に広く分布している「蛇紋岩」を利用する。自然界では、無数にある岩石の亀裂にCO2が溶け込んだ水が染み込み、岩の表面と反応して塩のようなかたまりとして固定される。このため、排ガスに含まれるCO2を回収して地下に吹き込めば、大量のCO2を封じ込めることができる。
       (中略)
 蛇紋岩は北海道から九州に至る各地に散在するありふれた岩石。地下約2000平方キロメートル、厚さ約2000メートルにわたって広がっているとされ、地中に貯蔵する場所もたくさんありそうだ。
とのことである。

 工場の煙突は空に向かって立っているのが我々の常識だが、近い将来、地下に向かって立つのが常識になっているかも知れない。

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このページは、ofoursが2007年1月 6日 12:05に書いた記事です。

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