「返せ計算くん」編集記: 2004年8月アーカイブ
今日も出版している書籍のことで電話を頂いた。
「何とか計算くんというソフトはお宅で販売してるのか。金利計算の良いソフトがあると友人に紹介されたものだから」
「(多分、返せ計算くんのことだろう)はい。出版しております」
「千葉県なんだけど、近くのヤマダ電機で買えるか。」
「いえ・・・。書籍ですので、最寄の書店でお求めいただければと思います」
「えッ!? 本ですか・・・。分かりました」
「消費者金融金利計算の実務と返せ計算くん」は書籍として書店で販売していただいている。確かに、消費者金融金利計算用のソフトである「返せ計算くん」を付録とし付けている。しかし実は、付録がメインで、書籍部分が付録と思って作った本。そんなことから言えば、他のパソコンソフトと同じように電気屋さんで売ってもらった方がよいのかも知れないけれど、こういったソフトを必要とされる弁護士さんなどは電気屋さんより、本屋さんに行くことが多いだろうと思ったと言うか、まぁ~柔軟な発想と言うか、いい加減な発想と言うのか、適当なマーケティングと言うか、勝手な思い込みと言うか、書籍の付録として売ることを考えたのでありました。
そんな訳で、パソコンソフトでありながら書店で販売していただいているのであります。
過払金による相殺計算に利息金を加算させよう!!
消費者金融業者らの不当な利息金の取り立てにより、多くの人が泣かされている。
多くの弁護士、司法書士らが、これら消費者金融の問題点の改善求めて、消費者金融業者らに対し過払い金の返還請求訴訟を提起し続けている。
そして
平成15年8月26日、神戸地方裁判所姫路支部は、大手消費者金融業者を被告とする不当利得返還請求事件の判決において、「消費者金融業者に対し、過払い金について、過払い金が生じた日の翌日から年5分の割合による利息金の返還を命じる」判決をした。画期的でもある。
消費者金融金利計算の実務と「返せ計算くん」 は
1 金利計算の諸方式の解説と検討
2 裁判所、法務局、そして貸金業者ら採用の計算方法の解説
3 貸金業者らの計算方法と弁済供託の計算方法
等を解説するとともに
付録の「返せ計算くん」は全期間暦年計算方式のもので対消費者金融業者事件処理用のものであり、「自由入力版」、「固定入力版」、「元利均等・利率逆算版」、「利率逆算計算版」、そして「全固定入力版」、「利率変動計算版」の6パターンを用意し、使用目的に応じて、自由に使いわけられるようになっており、全期間暦年計算方式の計算書としては、殆どの計算が可能となっている。
上記判決のような過払い金に利息金を付した計算や、遅延利息金を加算して次回の借入金と相殺計算することも、コマンド入力により簡単に選択できるようになっており、消費者金融事件処理に不可欠なものである。
弁済供託別紙計算書は、法務局の書式に準じた、対法務局向きの抽象的2月29日説で制作してあり、弁済供託する場合に、弁済供託書に添付しなければならない「別紙計算書」を簡単に作成できるようにしてある。
消費者金融事件処理必携の「書籍・付録プログラム」である