「刑事訴訟の仕組み」編集記: 2007年1月アーカイブ
20日のYahoo!ニュースで、「婦女暴行未遂で服役男性は無実、公判中の男逮捕…富山」といったニュースが配信された。この報道を見て直に、「刑事訴訟の仕組み」(弁護士五右衛門著)で解説されている「自白は証拠の王様!?」そして、「留置所の神秘」がなせる業ではないかと思った。
また、22日に公開された周防正行監督の映画「それでもボクはやってない」も、刑事裁判(刑事訴訟)の不思議と実際を取り上げた作品のように思える。
冒頭でご紹介した「刑事訴訟の仕組み」を、勾留中の依頼人に差し入れた弁護士さんから「(依頼人が)あの本があったおかげで心強かったと感謝しておりましたので、依頼者にかわってお礼を申し上げたいと思います。」といった感想が寄せられたのを思い出す。
ひょっとしたら、富山の事件の被疑者や映画の主人公がこの本を読んでいたら、冤罪は避けられたかも知れないと感じる。
そう言う私たちも、何時身に覚えのない罪で逮捕されるかも分らない。そして、近い将来、裁判員として、被告を裁く立場になるかも知れない。
「刑事訴訟の仕組み」を読むと、テレビドラマの世界と違った、刑事裁判の実際が見えてくるように思う。多くの人に読んで欲しいと思う。
「刑事訴訟の仕組み」
弁護士 五右衛門 著
ISBN4-902182-03-3
A5版 280頁
定価 3360円