「刑事訴訟の仕組み」編集記: 2004年10月アーカイブ

公認会計士の多田喜明先生から感想を頂いた。
五右衛門先生の「刑事訴訟の仕組み
面白く、かつユニークな本ですね。楽しく読ませて頂きました。
先日出版した「刑事訴訟の仕組み」に付録として「主たる刑法犯罪及び特別刑法犯罪法定刑及び量刑分布」をダウンロードできるようにしている。
ダウンロードといった仕組みを取っているので、本書を購入していただいたみなさんには、常に最新版をダウンロードして使っていただけることになる。
既に今回で2回更新したが、更新日と更新内容は「来歴」に簡単に記載している。
今回から「最近報道された事件の量刑個別分布」の掲載を開始した。
五右衛門さんから「この作業を、根気よく、つづければ、量刑分布表とあいまって、量刑予測というか、実際の量刑が見えてきそう!!」と連絡があった。楽しみでもある。
地道な作業になりますが、よろしくお願い致します。感謝!! 感謝!! です。
次のような記事があった。
「ヒラメ裁判官」いらない 最高裁長官、新任に訓示 http://www.asahi.com/national/update/1019/001.html

「上ばかり見る『ヒラメ裁判官』はいらない」「神髄は自分の信念を貫くことにある」
新任裁判官の辞令交付式で18日、最高裁の町田顕長官がこんな異例の訓示をした。「最高裁が官僚的に統制した結果、裁判所が市民の思いに十分応えていない」などとする批判もあるなかで、長官自ら改めて裁判官の存在意義を説いた格好だ。
この日、辞令を受けた裁判官は108人。職業裁判官出身で民事裁判を多く担当してきた町田長官は「上級審の動向や裁判長の顔色ばかりうかがう『ヒラメ裁判官』がいると言われる。私はそんな人はいないと思うが、少なくとも全く歓迎していない」と語りかけた。「みなさんはなぜ裁判官になろうと思ったか。何物にもとらわれず、自分の信念が貫ける仕事だと思ったからではないか」

くしくも先日発刊した「刑事訴訟の仕組み」129頁に同趣旨の記載がある。最高裁にも献本してある。きっと読んでもらえるだろう。
五右衛門さんから、次のメッセージが届いた。
刑事訴訟の仕組み」著者からのメーセージ
著者 弁護士 五右衛門
  1. 刑事訴訟に関する法律は、極めて専門的であり、主として弁護士ら法律の専門家のものであると考えられてきた。

  2. しかし、そのような考えは大きな誤りである。
    刑事訴訟に関する法律は、「取り調べる者と取り調べられる者」、「裁く者と裁かれる者」との人間の関係を定める法律であり、拷問と流血の歴史のなかから、人間が考え出した知恵でもある。

  3. この刑事訴訟についての法律は、拷問と流血の歴史への反省のなかから、生み出されてきたものであることから、人間の理想や人間の崇高な理念により形づくられている。

  4. ところが、現実に刑事訴訟法を運用する人間は、生身の、自己保身を望む、ある意味、恐ろしい、愚かな人間である。

  5. 「人間の理想や人間の崇高な理念」に基づく法律と、「自己保身を望む、ある意味、恐ろしい、愚かな生身の人間」が運用する法律の実情には、齟齬がある。

  6. この齟齬について、「見て見ぬ振りをする検察官、裁判官」がいたとしたら、この刑事訴訟法は、個人を、国民を弾圧する道具となり得る。

  7. 美し過ぎるバラの花
       遠くから、見るのではなく
             近くで、真実のバラの花を見る必要がある。
       近くで見、そして自分の手で触れるバラの花には
    恐ろしい棘がある。

  8. 法律を知らない、多くの国民に読んで欲しい!!
         そして、知って欲しい
               刑事訴訟の実際を!!
全国の主な書店へも配本されたようだ。すでに店頭に並んでいると思う。
ぜひ、ごくごく一般の多くのみなさんに読んで欲しいと思う。法律解釈の小難しい理屈などは書いてない。
かといって法律を専門にしている皆さんや刑事訴訟に係わるみなさんの役に立たないかというと、けっしてそうではなくて、日頃常識と思っていたことを見直すよい機会になると思うし、実務の上で意外と知らなかったことも書かれている。
ぜひぜひ、多くのみなさんに読んで欲しいと思う。

納本しなくては

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忘れてた !! と言うか、ちょっとサボッてた。
今回出版した「刑事訴訟の仕組み」を、国立国会図書館に納本しなくては!! ついつい、忘れてた。納本は法律で決められてる。罰則はないけど・・・
国立国会図書館に納本すると、その月に登録された図書の一覧が「日本全国書誌」という冊子になって送られてくる。これで4冊目が送られてくることになるはず。
ところで、日本書籍出版協会の図書DBには、昨日登録した。
アマゾンなどのDBへの連絡は、取次店さんがやってくれる。
公共図書館さんが注文に使う冊子の元になるDBへの登録情報は、取次店さんがやってくれると思う。
ちょっと時間がかかると思うけれども、近い内にアマゾンでも注文できるようになると思う。

嬉しいコメント

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謎の現職さんから嬉しいコメントを貰った。
検察事務官や裁判所職員(事務員採用)にも、好著の予感がします。
ありがとうございます。日々、仕事で処理されている書類の一枚一枚に、ふッと別の重さを感じていただけるようになるかも知れません。ぜひ、裁判所で仕事されているみなさんにも読んでいただけたら嬉しいと思っています。
なお、東京霞ヶ関の弁護士連会館地下にある弁護士会館ブックセンターでは、早ければ明日12日の午後、あるいは明後日13日には店頭に並んでいると思います。お近くであれば、ぜひ覗いてみて下さい。
予定通り「刑事訴訟の仕組み」の出荷を開始した。
取次店さんには12日着で送った。来週末には全国の主な書店に並ぶと思う。
同時に、ネットなどで予約注文していただいている方の手元には、連休明けの12日に届けることができると思う。
印刷屋の社長が出来上がりを手にしながら、書店のどこへに並べても、平積みにしてもインパクトあって目に付くと思うと言っていた。
もちろん、内容もインパクトある。法律書の常識を破った、一風変わった法律書になった気がする。

本の帯

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「刑事訴訟の仕組み」の模型(見本)ができた。これに帯を重ねてみたら、今一シックリこない。やけに帯の文字が躍ってしまいカバーの雰囲気が台無しになっていると、印刷屋の社長や担当と、みんなの意見が一致した。
まだ間に合うということで、急遽作り直すことにした。帯の用紙は、半透明のシルバーっぽいものを使って、そこに墨で文字を印刷する。その際、文字の大きさは、いまより控えめにする。この方が、かえってインパクトがあるということになった。
(10/4) 追記
印刷屋の社長から、帯に予定したパール調の用紙は、色落ちの危険があり、インクも特別なものを使わないといけないことが分かったがどうしようかと、相談の電話があった。
帯でトラブルになったんでは洒落にならないので、半透明の別の紙を使うことにした。
 二番目の候補として考えていた少し黄色味がかった星くずしの模様の入った紙なので、仕上がりもそなに悪くはならないと思う。

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