「刑事訴訟の仕組み」編集記: 2004年9月アーカイブ
10月8日に刊行予定の「刑事訴訟の仕組み」の予約注文を受けている。既に多くのご注文をいただいているが、法律事務所が多い。しかし、今日はある裁判所の刑事部からご注文をいただいた。
実は、多少裁判官には耳の痛いことも書いてある。しかし、裁判官のみなさんにもぜひ読んで欲しいと思っていたので、ご注文をいただいて本当に嬉しく思った。警察官や検察官のみなさんにも読んで欲しいと思う。読んだら頭小突かれるかも知れないけど。
「刑事訴訟の仕組み」の販売ページを作って、予約販売を開始した。発刊予定日は10月8日。ちょっと縁起を担いで、末広がりの友引の日にした。10月下旬には、全国の主な書店にも配本される予定。
http://www.ofours.com/books/43/
刑事裁判は 消え去る、光と陰との戦い、でありhttp://www.ofours.com/books/43/
捜査の二重構造 による
巧妙なトリック との 戦い でもある。
いつか裁判員になるあなたに
知って欲しい刑事訴訟の仕組み
法学部学生、法科大学院生、司法修習生へ
人間と人間が対峙する刑事訴訟の実務、
取り調べる者と取り調べられる者、
裁く者と裁かれる者の真実と心の戦い。
法律を全く知らない人が読んで、法律を全く知らない人でも抵抗なく読めて、刑事訴訟の実情と刑事訴訟についての法律が理解できるような書籍は、他にはないでしょう!!
草稿を読んだ人の感想
[主婦]
「中学生にわかる民事訴訟の仕組み」よりも、面白く読めました。火曜サスペンスの裏には、このようなことがあるんだなぁ~と、今まで知らなかった刑事手続きの実情を知ることができました。
[法律事務所職員]
わかりやすいです。刑事訴訟の実情が、なんとなく、理解できるようになりました。
なお、ブログのサイドに掲示しているアナログ時計をクリックすると、刑事訴訟の仕組みのホームページにリンクするようになっている。
「刑事訴訟の仕組み」
ISBN4-902182-03-3
A5版 約280頁
定価 3360円(税込み)
「刑事訴訟の仕組み」を紹介するチラシを作って、「中学生にわかる民事訴訟の仕組み」でお世話になったある弁護士協同組合にご紹介したら、まずは200冊ということでご注文いただいた。
ある司法書士協同組合にもお話してみた。こちらも取り合えず20冊とのことだった。沢山のみなさんに読んでもらえそうな予感がしてきた。
朝一で、印刷屋さんに「刑事訴訟の仕組み」の原稿(カバー、表紙、帯、坊主等、もろもろのデータ)を、印刷屋さんに入稿した。社長と今後の日程も打ち合わせた。
発行日は10月8日「末広がりの友引」とした。順調にいけば、10月の中旬には全国の主な書店に配本できると思う。近い内に、直販予約ページも作ろうと思う。
更紗姫も
「刑事訴訟の仕組み」は今月発売されるんですか?。 付録の「法定刑及び量刑分布概要」を早く見たいんですよ。
と、発売を楽しみにしてくれているようで嬉しいです。実は、もう印刷を始めている予定だったんですが、実際の本の形(版下の状態)になったところで、全体を見てみると、形式を揃えた方が読みやすいだろうなぁ~といった部分があったり、内容を付け加えた方がよいかもといったところが見えてきて、その作業をやってます。
そんなわけで、発売日はちょっと遅れる気配で、9月末出版は微妙になってきました。印刷屋の社長さんと打ち合わせてみないといけないけど、10月の中旬頃にずれ込む気配です。みなさんに買っていただく書籍ですから、多少発売日が遅れても、少しでも良いものにできればと思ってやってます。
今度出版予定の「刑事訴訟の仕組み」の付録として、「法定刑及び量刑分布概要」をダウンロードできるようにしようと思って準備している。概ねできてきた。
どんなものか簡単に説明すると
刑法では罰則として、懲役何年といった量刑が定められている。しかし、その量刑は5年以上、15年以下といったように幅がある。
今まで実際の裁判で、判決として言い渡された量刑は、どういった分布になっているのかといった統計値を、エクセルシートにして提供しようと言うわけ。
例えば
詐欺罪は
刑法246条
人を欺いて財物を交付さてた者は、十年以下の懲役に処する。
2 前項の方法により、財産上不法の利益を得、又は他人にこれを得させた者も、同項と同様とする。
と量刑が定められている。
実際の裁判で、量刑はどのような分布になっているかを見ると、一番多いのは1年以上2年未満で、全体の約48%となっている。
こういった量刑の分布をグラフにしたもの。
このグラフを見ながら、実際の裁判での求刑と判決の関係などを見てみると、その裁判での検察官とか裁判官の心証などが見えてくるようで、裁判に直接関係ない素人が見ていても面白いと思う。