出版: 2006年8月アーカイブ
ジャーナリストの佐々木俊尚 さんが CNET Japan Blog の「これを読めばすべてわかるっていうブログはないんか?」の中で
今の中高年には1970年ごろに日本を脳天気に覆っていた――大阪万博のような――明るい未来が忘れられず、「未来の雑誌」「未来の書籍」というと、どうしてもすぐに電子ペーパーのような紙がそのまま進化したガジェットを思い浮かべてしまうというような、ある種の刷り込みもあるのかもしれないが。
と語っている。(嘆いている?)
しかし、この世代は結構遊び心が旺盛な世代だと思う。 例えば、「IT技術者のためのデジタル犯罪論」は、著者の弁護士五右衛門さんにブログとして ( Movable Type を使って) 原稿を書いてもらっている。見てもらえばわかるが、本を構成するそれぞれの節に、コメントやトラックバックをしてもらえるようになっている。もちろん、各節はRSSリーダの対象となっている。
著者には、コメントやトラックバックを参考にしながら書き進めてもらい、一区切り付いたところで、書籍にして出版して、全国の書店に配本する予定にしている。「IT技術者のためのデジタル犯罪論」も、そろそろ本にして書店に配本する段階になってきたように思っている。
読んでの感想や意見などはこのブログにしてもらうなど、ブログと書籍とを組み合わせて利用してもらうのも面白いと、つらつらと考えているところである。
書籍を佐々木さんの言うマイクロコンテンツ化して出版するということになるのではないだろうか。その意味では、新しい試み(遊び)と言えると思うが、どうだろう。
佐々木さんは、この試みをどう評価してくれるか興味が沸いたので、佐々木さんの記事にトラックバックを送ってみた。