ウイニー事件に思う: 2006年10月アーカイブ
今日のIT-PULUSで、NECソフトと野村総研が、ウィニー漏洩防ぐ製品と共同開発したと報じている。
この製品は、直接的にウイニーを遮断するというものではなく、ウイニーでファイルが流出しても、そのファイルが他のパソコンでは見れなくするというものである。
一つのアイディアであると思う。製品名は「Webコンテンツプロテクター AE」と「Webブラウザプロテクター AE」である。
今回の製品は、企業向けのようではあるが、これからも、ウイニーでの被害を防ぐ、いろんな知恵と技術に期待したい。
Net JAPANでウイニーに関して、「Winnyはどこまで危険か」2006/10/08 10:12 と報道されている。
現在、ウイニーがどのように利用されてるいのかを垣間見ることができる。記事によれば、ウイニーを利用しているのは40~45万人ということである。利用者は週末に多くなるようで、「ごく一般的なコンピュータユーザー、普通の社会人や学生が使っているのではないだろうか」ということである。
また、やりとりされているコンテンツは、地方では放映されていないマニアックなアニメが多いようだ。ただし、やりとりされるコンテンツは分散しており、問題となる音楽や映画、プログラムの著作権侵害の被害は実際には小さいのではないかとしているが、いずれにしても著作権を侵害するコンテンツが大部分のように思われる。
そして、ウイニーを経由しての情報漏洩の問題を取り上げている。ウイニー裁判とは直接的には関係のない問題ではあるが、12月の判決で、有罪であれ無罪であれ、Antinny対策は、大きく動くのではないかとしている。
記事では、「有罪判決の場合は第三者がAntinny対策に乗り出す可能性もある。」とある。無罪であれ有罪であれ、ぜひ、この方向で進んで欲しいと思っている。