投資の最近のブログ記事

今年の景気のゆくえ

| | トラックバック(0)

 さて、今年はどういった年になるだろうか。一月の東証株価の動きを見ているのだが、予想通りの展開になりそうである。
 昨年に予想した日経平均1万円、為替も対ドル100円が視野に入ってきた。当分、冬眠を続けるしかなさそうである。

 ところで、日経新聞で日本の代表企業の社長の予想が掲載されていた。それによれば、前半は安く推移して、後半に持ち直すという社長が多かった。
 新興国市場の活況が、世界経済をけん引して行くと予想しているようである。

 しかし、残念ながら、何時ものように願望的予想ということになるだろう。
 グローバル化したマネーは、分散して流れるのではなく、集中して流れる。いままで米国経済は、マネーの流れのポンプ役を担ってきた。新興国経済が米国に代わって、マネーを世界に流すポンプ役になるとでも言うのであろうか。役不足なのは論を待たない。
 こう考えると、日経平均は年央までは持つとしても、年央から年末に掛けて、相当厳しいことになると考えるのが良さそうである。

 しかし、日経平均が下がっても、日経平均に入っていない銘柄で上がっていく銘柄もある。利益の出ている銘柄は持続して持って、損をしている銘柄を整理しながら、こういった地味に上がっていく銘柄を買っていくようにしないといけないだろう。
 ただ、前回のバブル崩壊の時は、二年近く株取引はしなかった。今回もそうなるかも知れない。今年は正念場の年になりそうだ。

 そう言えば、日本でもサブプライム関連で損失を計上するメガバンクがある。一方、米国の証券会社に出資するメガバンクもあるのだが、そんな場合かと違和感を感じている。

「景気の先行き」
 http://www.ofours.com/bentenkozo/archives/2007/08/post_476.html
「日経平均暴落」
 http://www.ofours.com/bentenkozo/archives/2007/08/post_477.html


 

 先月、ヨーロッパを旅している友人が『今ヨーロップを旅している知人が、ドイツの景気はピークを超えたようだと伝えてきた。フランクフルトの自動車ショーも冴えなかったとのことである。』と伝えてきた。
 一方、今日のNIKKEI NETで『日本経済新聞社が7日まとめた主要30業種の産業天気図の2007年10—12月期予測では、自動車と通信の2業種が「薄日」から「曇り」となった。』と伝えている。
 日本の景気のけん引役は外需である。この外需に陰りがでると、日本の景気は風邪をひく。
 厄介なことに、みなさんも物価が上がっているのを実感していると思う。これで景気が下向けば、スタブレーションという最悪の事態もちらついてくる。
 中国やインドがけん引すると考えている人もいるけれど、それらの国々も米国や欧州からの需要に支えられていることを忘れてはならないと思う。

 今日の日経平均は、+396.48円と大幅高となった。
 ある経済アナリストは、『ニューヨーク市場では、著名投資家のウォーレン・バフェット氏がサブプライムローンで傷ついたベア・スターンズの株式を取得するとの報道があり、これによって、米国住宅金融問題がヤマ場を越えるとの見通しが広がっているため。』と解説している。
 一方、日銀の須田美矢子審議委員は、『サブプライム問題を発端として金融市場は「引き続き不安定化しやすい地合いが続く」と指摘。米住宅市場では「延滞率や差し押さえの発生率が08年にかけて高まる」と述べ、成長率を下押しする可能性に言及した。日本経済への波及については「米向け輸出の減少、株価や為替の変動を通じた影響を慎重に検討する」』とした。とNIKKEI NET で報道されている。多分、須田美矢子審議委員の見方の方が正解だろうと思う。
 ただし、大きな流れは、そうだとしても、上がる株はある。今まで相場を牽引してきた株は、今回の下げで塩漬けになり、日経平均には影響を与えない、株式市場から忘れられながらも、地道に業績を伸ばしてきた会社の株が面白い動きをすることになるのではと思っている。

 最近は円より外貨の方が金利が高いので、直接外貨貯金にするなり、ファンドを買うなり、いろんな形で外貨に資金をシフトする人が多い。そんなみなさんの意識は、例えば「ドルを買う」という意識ではないだろうか。
 しかし、「円を売っている」と言われたらどうだろう。米国のトレーダなどは「日本の奥様達が円を売っている。」と言っているようだ。その量も多いと聞く。
 逆にファンドなどを解約すると「ドルを売っている」と言われることになる。
 「ドルを買う。円を売る」同じことだが、その響は違うと思う、みなさんにはどう響くだろうか。

米国株、急反発

| | トラックバック(0)

今朝のNHKのニュースや NIKKEI NET などで、米連邦準備理事会(FRB)は18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、短期金利の指標であるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.5%引き下げたこと。それを好感して「18日の米株式相場は急反発。ダウ工業株30種平均は前日比335ドル97セント高の1万3739ドル39セントと7月25日以来の高値で終えた。上げ幅は2002年10月以来の大きさ。」と報じている。
 しかし、これで信用収縮がおさまるかどうかは未知数である。株価の上下動が大きくなるのはどちらかに大きく動く兆候ということもある。
 そして、スタブレーションへの序章が始まったのではと、そんな心配が脳裏をかすめる。

 今日のNIKKEI NET で「米金融機関、業績に減速警戒感」と報道されている。
 米国銀行の投資銀行業務の不振が、業績の陰りとなって表に出てきたようである。

 先日紹介した「銅価格」や「BDIY:IND」に変化はないかを見てみた。
 上がるでもなく、下がるでもなく、気迷い気味であった銅価格は下りはじめたように見える。
 また、BDIY:INDも下向きになっている。このまま下がっていくのか、それとも戻すのだろうか。

 両指標とも、これからの事を考えるためには目を離せない動きをし始めた。

構造改革って

| | トラックバック(0)

 総論としての「構造改革」についてはなんとなく分る。しかし、構造改革を声高に主張している人が、金融政策で何を構造改革と言っているのか良くわからない。郵政民営化の事を指しているわけでもないだろう。

 日銀は金利を少しずつ上げて正常に戻すことすらできないでいる。

 なぜ、いまの金利のままにしておくのが構造改革なのだろうかと不思議に思う。これ以上、円安バブル、円キャリバブルを世界中に振り撒いてどうしようと言うのだろうか。

 米国のサブプライム問題の遠因の一つに円キャリバブルがあるとも言える。バブルは大きくなればなるほど、破裂したときの被害は大きい。山が高くなればなるほど、谷は深くなるのは自然の成り行きである。
 ここまで円キャリバブルが大きくなったからには、山が高くなったからには、我々は谷が深くなることを覚悟しておかなくてはならないだろう。

 そう遠くない将来、今までの付けで円独歩高が止まらない時代がやってきそうだ。どう準備していくか、悩ましい限りだ。

このアーカイブについて

このページには、過去に書かれたブログ記事のうち投資カテゴリに属しているものが含まれています。

前のカテゴリは出版です。

次のカテゴリは罪と罰(個別量刑の検討)です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

携帯電話用ブログURL

月別アーカイブ


2008:4 2 1
2007:10 9 8 6 5 3 2 1
2006:12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1
2005:12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1
2004:12 11 10 9 8 7
Powered by Movable Type 4.1

最近のコメント

  • ウイニー事件、もう一つの裁判・それから
    -> 05/24 22:18 by ハスカップ
  • ウイニー事件、もう一つの裁判・それから
    -> 05/24 21:40 by 弁天小僧
  • ウイニー事件、もう一つの裁判・それから
    -> 05/24 20:16 by ハスカップ
  • ウイニー事件、もう一つの裁判・それから
    -> 05/23 19:03 by 弁天小僧
  • ウイニー事件、もう一つの裁判・それから
    -> 05/20 23:55 by ハスカップ
  • ウイニー事件、もう一つの裁判・それから
    -> 02/25 18:12 by はじめまして
  • 琴柱灯篭(冬)・兼六園
    -> 02/03 10:52 by ふうてんの熊
  • 自動車と通信「曇り」に悪化
    -> 01/09 13:16 by koqfux
  • 福うさぎ
    -> 12/04 22:40 by おっちょん
  • 舞鶴要港部兵食献立調理講習記録
    -> 09/30 21:39 by おたかサン