弁天小僧: 2006年1月アーカイブ
Movable Type (MT) では、リンク先をクリックすると、同一ウインドウ内に表示される。
なんとか別ウインドウで開くことができないか、いろいろ調べていたら
「Movable Typeを攻略せよ!」のコメント欄に、通りすがり さんから、実に簡単な方法が投稿されていた。
早速、やってみた。
ただし、これをやるとタイトルやコメントなど、リンクが張られている全てで別ウインドウが開くことになり、一長一短といったところもある。
そんなこともあって、今日のスナップでは、メインウインドウだけで、これを採用することにした。
最高裁第二法廷で、貸金に関して、注目すべき判決があった。
平成18年01月13日 第二小法廷判決 平成16年(受)第1518号 貸金請求事件
事実上、利息制限法超過利息金の保持を認めた貸金業法43条を空文化する画期的な判決である。
最高裁は「制限利率超過利率約定をしている貸金業者が、制限利率超過利率約定利息金を不払いした場合、分割弁済の期限の利益を喪失するという契約条項を設け、期限の利益喪失後は、元利合計金額の一括支払いとともに、約定利率より高率の遅延損害金を支払わなければならない」という貸金契約について、「それは制限利率超過利息金の支払いを事実上強制しているもの」であって、このような場合「利息金の支払いに任意性はない」として貸金業法43条の適用を否定するような趣旨の判決をした。
早い話、最高裁は、分割弁済の期限の利益を喪失するという契約条項によって支払った利息というのは、一般の人に取っては、任意に支払った利息とは言えなく、実質的には脅されて支払ったということだろうから、貸金業法43条は適用されないだろうと言っているように思う。最高裁は、常識的で庶民的な感覚で、判決してくれたように思う。
最高裁は、特別事情の有無を審理させるため、高裁に破棄差し戻したわけだが、実質的には、期限の利益の喪失条項のない貸金契約書は実際上存在しないことから、上記判決は貸金業法43条を空文化する判決と思う。
蛇足だが、返せ計算くん、別表計算くんで、清々と利息の引き直しをしてみると良いと思う。
梅ぞの・金沢市三馬三丁目236 TEL: 076-242-6044
栗も羊羹も、すっきりと、上品な甘さだ。近くに、こんな美味しい栗羊羹があったのだと、再発見。くせになりそうである。
ACCS裁判の東京地裁の判決で、裁判官は、次のように判示している。
この判示から、裁判官の電子計算機とサーバについての認識が分る。
裁判官は、次のように考えているのだろう。
- ホームページを公開している電子計算機では、HTTPとFTPが同時に動いている。
- FTPでIDとパスワードでアクセス制御しているのであるから、ホームページ(HTTP)や電子計算機もアクセス制御されていると言える。
確かに多くのサーバでは、HTTPとFTPが同時に動いているかも知れない。しかし、外部からの進入を防ぐ目的で、FTPのポート(電子計算機の入り口、玄関)を閉じたり、そもそも動かないようにしている場合も多く、二つのサービスが、一つのコンピュータ上で同時に動いているとは限らない。ましてや、一般の利用者が同時に動いているかどうかを知る術がないのが現実である。
そもそも、サービスを提供するプログラムをサーバと言う。しかし、サービスを提供するプログラムをサーバ機と言うことから、物理的な電子計算機もサーバと呼ぶことも多い。
例えば、今使っているインターネットに接続されているパソコンにアバッチというプログラムをインストールし、多少の手続きをして、必要情報を設定すれば、インターネット上でホームページを公開する電子計算機にすることができる。
そして、そのパソコン画面上でメモ帳を使ってホームページを書き換えて、ファィルをパソコンのハードディスク上に格納すれば、インターネット上で公開しているホームページを変更することができる。FTPなどを使う必要はない。
今、ブラウザでホームページを見ている人は、そのホームページが、どういった電子計算機にあるホームページか、ましてや、FTPサーバが動いているかなどということは、分らないのが普通である。
今見ているホームページが、極々普通の家庭の、勉強部屋の机の隣に置いているパソコンのハードディスク上にあるのか、大手町辺りの立派なビルの入出管理が厳しい部屋にあるサーバのハードディスク上にあるのかなど、分らないだろう。
ところで、裁判官は、判決の中で「本件サーバはアクセス制御機能を有する特定電子計算機であるといえるのである。」としている。文脈からすると、「サーバ=物理的な電子計算機」と考えているように見える。サービスを提供するサーバプログラムと、サーバプログラムが動く物理的な電子計算機を区別せず、同一としてるいように思える。
この様にサーバの意味を混同してしまった判決では、次の事件の判断に繋げる判例とはなりえないのではないだろうか。
次に、「トロイの木馬型プログラムを罪にできない」と判示しているが、今回の話とトロイの木馬がどう関係するのか理解できない。
トロイの木馬は、利用者を欺いて、利用者のパソコンに侵入して、銀行口座のパスワードなどを搾取したり、パソコンなどに極端な負荷を与えて、電子計算機の動きを妨害するようなプログラムである。
不正アクセス禁止法のどの条文で、こういった挙動をするプログラムを罰するというのだろうか。
また、裁判官は、「その特殊なプロトコルを使用してFTPを介して書き込みをを行うべきホームページのファイルを管理者の意図に反して書き換えてしまう」と言っている。 しかし、私がトロイの木馬を作るとすれば、わざわざFTPプロトコルなどは使わない。裁判官の言うところの特殊なプロトコル(通信規約)の中で、ファイルを書き換えてしまうと思う。トロイの木馬とFTPの関係が理解できない。
私は、トロイの木馬で損害を与える行為や、ACCS事件のような手法で、プライバシー情報を抜き出し、公開するといった行為は罰せられるべきと思っている。
しかし、ここで私が言いたいのは、今の不正アクセス禁止法では罰することができないのではないかということである。
今、我々がやるべきことは、不正アクセスとは何か、何をどうすると不正アクセスなのかを、既存の法律や条文にこじつけたり、都合よく解釈するのではなく、時代に合わせて見直す努力をすることではないだろうか。
裁判所は、現行の不正アクセス禁止法の問題点を、立法府に明示すべきと思う。法律家と技術者が知恵を出し合い、不正アクセスとは何かを正面から取り上げ、議論し、できるだけ矛盾を取り払った不正アクセス禁止法にしていくべきではないだろうか。問題を提起する判示が、裁判所の努めではないのだろうか。
裁判所も、不正アクセス禁止法が、刑罰法規であると言う重みを認識すべきであろう。
株の取引で、損切りができるようになれば一人前と、よく言われる。しかし、この損切りがなかなかできない。損切りができなくて、悔しい思いをすることも多い。
実は最近、この損切りの大切さは、ネットの世界でも言えるということに気付いた。
流行のブログで、自分の考えや思いを、大いに語っている人が増えてきた。大変すばらしいことだと思う。ブログをどんどん利用して、自分の考えを世の中に発信して欲しい。また、これらブログを読んで、ためにかることも多い。コメント欄でブログ主と語ることも楽しいものである。
しかし、問題なのは、世の中には色んな考えの人がいるということである。当然、自分の考えと違った考えを持った人も沢山いる。
面と向かって話しているのであれば、社交辞令的受け答えでお茶を濁すということもできる。しかし、ネットではそうはいかない。ついつい気持ちがもつれてしまうことが、よく起きてしまう。なぜそうなるのか、理由はいろいろあると思うが・・・。
もし、そんな風に、気持ちがもつれてしまった時は、下手に修復を試みるのではなく、損切りするのが、一つの知恵ではないだろうか。
損切りとは、気持ちがもつれてしまったサイトとは、早い段階で係わるのを止め、そのサイトから去るということである。
もし、自分のブログでの出来事であれば、コメント欄を閉じたり、トラックバックできないようにして、静観する。人のブログでの出来事であれば、そのサイトに関する情報を自分の目の前から消し去って、簡単には見えないようにする。
一見、逃げているようにも写る。しかし、そうではない。真摯に自分の考えを見つめ直すため、ネットをうまく利用するための知恵、処世術、極意。(・・・と、思う)
そんな訳で、私も今日一つ損切りをした。そのサイトのアドレスなど関連する情報を、私の周りから削除した。損切りしたサイトで、なにがどうなっているか気がかりではある。しかし、損切りをしてから心静かな時を過ごせているのも確かである。
みなさんにも、やたら気に掛かるが、決して分かり合えないだろうと感じるサイトがあるのなら、一度損切りを試してみたら良いと思う。
出張する時などに便利なようにと思って、携帯電話用の「便利帳」を作っている。
携帯電話用の「便利帳」をリニューアルした。今までは、HDMLで記述していたので、AUの携帯電話でなければ見れなかった。今回、XHTMLで作り直した。これで、ドコモの携帯電話でも見れるとは思う。 しかし、リンク先がHDMLで記述されているものもあるので、サイトによっては、ドコモの携帯電話では見れないかもしれない。
「便利帳」のリニューアルに合わせて、ロト6など、「ロトナンバーズ」を予想するプログラムも携帯電話で利用できるようにした。今までは、家のパソコンで番号を決めていたので、ちょっと不便だったけど、これを使えば、宝くじ売り場で、携帯電話で番号を決めて、買うことができる。