米国の景気動向が気にかかる
日経BizPlusに、箭内昇氏のコラム『第83回「時限爆弾化するアメリカ——サブプライムローン問題は世界不況の前触れ?」(2007/09/11)』が掲載されている。コラムの最後で
9月7日のウォール・ストリート・ジャーナルによれば、グリーンスパン前FRB議長は今回の混乱を「87年のブラックマンデーや98年のLTCM破綻時の混乱と酷似」さらには「1929年の金融恐慌とも類似する」と指摘したという。
とまとめている。「あなたが先送りした問題だろう。よく言うよ」と皮肉りたくなるが、筆者の実感を裏付ける有力な論評であることは確かだ。
この中で「筆者の実感を裏付ける有力な論評」という部分が一番気に掛かる。そして、この筆者の実感とは、「筆者の脳裏には87年のブラックマンデー直後に赴任したときの、ニューヨークのすさんだ光景がよみがえる。」という事である。
机上の論理には「願望」が多い。現場を見ての「実感」に勝るものはない。
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