P2P技術を用いたファイル共有機能「AllPeers」
Impress Watch に、「Firefox」にP2P技術を用いたファイル共有機能を追加する拡張「AllPeers」という記事が掲載されている。
AllPeersの特徴は
「AllPeers」は、「Firefox」にファイル共有機能を追加する拡張機能。ファイル共有にはP2P技術が利用されているため、専用サーバーを介さず、PC同士で直接ファイルをやり取りできる。本拡張機能を利用するには、まずユーザー名、パスワード、メールアドレスを入力してアカウントを登録する必要がある。
個人が持つコンテンツを、個人間で管理し、共有できるソフトと言える。
本拡張機能は、メッセンジャーソフトのようなコンタクトリストを備えており、認証された相手とのみファイルを共有できる仕組み。また共有するファイルは、コンタクトリストに登録した相手ごとに個別で設定可能。
ところで、ウイニーも個人間のファイル共有ソフトと言われている。しかし、ウイニーの場合は、個人間でファイルを共有するというよりも不特定多数の誰でもが使える状態にするということである。よく「放流」と表現されているが、広義の共有であり、パブリック化すると言うのが適当ではないだろうか。
このため、ウイニーの場合は、個人の持つコンテンツをパブリック化して利用する具体例がなかなか思い浮んでこない。一方、AllPeersの場合は、記事の中でも言われているように、具体的に思い浮かんでくる。
本拡張機能を利用すれば、旅行や行事で撮影した大量のデジカメ写真を、参加者同士で共有したい場合などに便利だ。
これ以外にも、いろんな活用方法が思い浮かぶ。
WinnyとAllPeersの開発コンセプトの違いが見えてくる。
【追記】
・2006.9.10 CNET Japan に 「リリース前からブロガーに注目されるFirefox用エクステンション「AllPeers」」という参考になる記事があったので、メモした。
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