ウイニー事件、もう一つの裁判・それから

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 話は、「ウイニー事件、もう一つの裁判」の続編である。

 民事裁判は、私人間の喧嘩を、国に仲裁してもらう仕組みである。当然、喧嘩相手が特定されていないといけないし、争点も明確になっているのが当然である。でなかけば、喧嘩も始まらない。

 ところが、そもそも喧嘩になるのかどうか、そんな次元の話のようである。原告は、誰と、何を争点にして、裁判をしようとしているのだろうか。

 「中学生にわかる民事訴訟の仕組み」を読んで、もう一度、勉強してもらいたいものである。

原告は何も言っていないので、被告のブログで感じたことだが・・・)


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コメント(7)

ハスカップ :

 この事件の原告は司法試験に合格して修習を終えた弁護士本人ですよね。それもWinny事件の弁護団事務局長を務めているITに明るいはずの弁護士先生ですよね。それなのにラストワンマイルの証明どころか疎明もできていない段階で相手を訴えたのでしょうか?トレーシング訴訟の基本原則なのに。
 それに本案前に仮処分を認めた地裁の裁判官の方も本当に仮処分の要件事実がわかって仮処分を認めたのでしょうか?重要な要件事実の疎明なき仮処分は明らかに違法で(国賠すら可能という判例あり)破棄される可能性が高いです。
 いまの裁判所や弁護士はIT訴訟で何をやっているかという疑惑がもたれそうで極めて残念です。

はじめまして :

はじめまして。
「ウイニー事件、もう一つの裁判・それから」の内容に
つきましては以下のものが公開されております。

ご参考まで。

ttp://aglachan.soudesune.net/saiban_kekka_0223_2031.txt

ハスカップ :

 被告さんのコメントが嘘で塗り固めれらたデマであることが判明しました。上記2006年7月12日13:07のコメントは完全に間違っていたので全部撤回します。自分の裁判でここまでウソ出鱈目を書くヒトがいるとは思わなかったのが、恥ずかしながら私の落ち度です。m(_ _)m不快に思われた関係者の方に謝罪します。m(._.*)mペコッ

弁天小僧 :

今回の民事裁判は、何が争点だったんでしょうか。素人相手に多数の弁護士で弁護団を組織して戦わないといけない争点とはなんだったんでしょうか。今回の民事裁判での判決は、そんなプロの弁護団が争点としたことに対する判決ということでしょう。その意味からは、未だ私の疑問は払拭されてはいないです。

ハスカップ :

判決書を見れば一目瞭然かと思います。
事実認定の争点は「犯人性」だけで,法的争点はないに等しいと思います。本人訴訟の「へ理屈抗弁満載」の事案と同じですね。

平成18年(ワ)第16523号 慰謝料等請求事件 判決文全文
http://azm9.tripod.com/yamada_ag/hanketsu.txt

弁天小僧 :

ハスカップさん、判例書のご紹介ありがとうございます。読みました。特に2chでの書き込みなどは酷いと思います。また、書き込んだのは自分ではないといった主張は屁理屈ようにも思います。

しかし、被告の主張していた原告の行為に関する事実(原告に対する罵倒語などは全て省いてですが)は否定されたとは思えません。私が知りたいのはこの部分ですが、残念ながら私の中では、いまだ闇の中です。そして、この判例を読んでも、法的に素人と思われる被告一人に対して、13人の弁護士が弁護団を組織しないといけないのかといった素朴な疑問も解消できませんでした。

ハスカップ :

 消費者問題では原告5人に弁護団弁護士150人つくこともあります。弁護士大杉という発想自体がいかがかと思います。「組織しないといけなかった」という短絡的な思考もいかがかと思います。
 おそらく研修同期や同僚の手弁当応援でしょう。被告の行いがあまりにひどいので憤激して応援というのも実際にあります。東京と大阪では足場も悪いし、主任弁護人・副主任弁護人をそろえないと期日が流れてしまいます。

>原告の行為に関する事実(原告に対する罵倒語などは全て省いてですが)は否定されたとは思えません。

 民事事実認定について、刑事の事実認定と混同されているようですが、ご検討ください。合理的疑念を超えた証明ではなく、証拠の優越ですし、具体的な事実を自然かつ合理的に(反論として)主張しなければ、少なくとも何らかの証拠で相手の主張に疑わしさがあることを立証できなければ、自動的に事実主張が否定される(原告の主張・請求原因が認定される)のと同じです。これは「経験則」と「論理法則」から、合理的に推認されることです。
 この判決では、被告の「弁解」は全部否定されていると法曹の間では疑うことなくみなさん認められていらっしゃいます。
 もう一度判決書を何度か熟読されてください。

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このページは、弁天小僧が2006年7月11日 21:04に書いたブログ記事です。

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