明日から「おわら風の盆」
お盆を過ぎた辺りから、朝晩がめっきりと涼しくなってきた。肌がけを掛けていないと寒い。季節は正直なものである。
ところで、明日から八尾の「おわら風の盆」だ。今年は、ニューヨークの知人が家族を連れて「おわら風の盆」を見たいということて来日する。そこで、八尾の友人に頼んで総踊りのチケットを取った。
やはり良い席は料亭などが早い時期から押さえている。それでも、次に良い席を確保できた。家族のみなさんにも喜んでもらえることだろう。それにしても、「おわら風の盆」も有名になったものだ。
町の人の多くは、この日のために蓄え、家を開放して、みなに振舞う。そして、徹夜で踊り明かす。
総踊りでの女踊りは若い女性が担う。しかし、終電が八尾の駅を離れた頃から、一人、そして、一人と、総踊りで踊らせてもらえなかった妖艶な踊り手が、胡弓の弾き手が、どこからともなく坂の町に出て、流し明かすそうである。
家々の軒先に腰を下ろして、闇に溶け込んで、静かに観る。夜が明けて、始発電車で家に帰るのが良いのだそうだ。一度は、こんな見方をしたいのだが、なかなかそうもいかない。
天気予報を見ると、今年は晴れそうである。きっと心に残る「風の盆」になることだろう。
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