ギスギスした社会にしているのは誰だ!?
世の中、郵政民営化がどうしたこうしたで揉めている。
新聞やテレビの報道から、「民営化が、改革で、善。」「反対派は、守旧的で、悪。」といった風潮を感じる。
しかし、「ちょっと待てよ。」と思う。こんなギスギスした社会を是としているのは誰だ。
とあるアンケートで、「治安」が、国民の関心ごとの上位だと目にした。そんな心配が上位にくる社会にしているのは誰だ。
国民の資産が郵便局に350兆円集まっていて、それが民業を圧迫して、世の中の悪の根源になっていると、しきりにテレビで主張している国会議員がいる。しかし、いまや郵便局の金庫はカラッポで、貯金されているものの半分も無いという話を聞いたことがある。
こんなに危うくなっている国民の資産の始末を、民営化などいって、またまた国民に押し付けてどうするのよ。今の政府は、いままでの政策運営の付けを、ぜぇ~んぶ民営化した会社に負わせる積りらしい。今までの税金の垂れ流しを、ぜぇ~んぶ将来の民営会社に押し付けて、その会社が成り行かなくなったら市場原理だと言うのだろう。
多分、近い将来、金利は上る。国債は暴落する。民営化推進の政治家は、今までの国債の付けを知らん顔しようというのか。郵政民営化という積年の思いを実現できてしまえば、後は知らないと言うことか。
民営化、民営化と、お題目を唱える前に、いままでの付けを自分のやってきたこととして、しっかりと国民の目の前に晒して、自分の責任をどうするのかを示して、民営化を主張して欲しい。反対する人の言うことを、改革に反対する敵だとか守旧派などと、誤魔化すのは止めにしよう。ちょっと出の頭でっかちの学者政治家が理屈をこねて、言いっぱなしで、後は野となれ山となれでは困る。
来るべき国債の暴落をどうするのか。その時の事態に対して、政策の責任をどうするのか。その点を明確にして、民営化を説明して欲しい。後は野と成れ山と成れ、市場原理だなどと、責任を国民に転嫁するのは許されないだろう。
(尼崎でのJR西日本の事故。深層で通じるものを感じる。)
トラックバック(0)
このブログ記事を参照しているブログ一覧: ギスギスした社会にしているのは誰だ!?
このブログ記事に対するトラックバックURL: http://www.ofours.com/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/374
責任よりも、なにが「ぎすぎすして当たり前」の社会をつくっている構造なのかに興味があります。
こと政策については、主権在民である以上誰も言い逃れはできないし、本質的には既に起きた事の責任を誰も完全にはとれません。
主権者であり、最終的な責任者としての自覚をもちうるならば、未来によりよい選択肢を考えることしかありませんし、まじめに考えていれば単純なレッテルばりは問題にならないはず。
国民の責任から逃げたい人はたくさんいて、マスコミはそれを助長したほうが儲かるみたいですね。