ウイニー裁判での弁護方針が見えてこない
去る15日にウイニー裁判の第3回公判が京都地裁であった。その時の内容が段々と伝わってきている。
「Winny裁判を切る」
http://blog.livedoor.jp/winny_info/
これを見て思うのだが、弁護側の弁護方針が見えてこない。ウイニー開発者がウイニーをなんのために開発したのか、社会的インフラを使って、一般人を実験台にして何を研究しようとしたのか見えていないから、傍聴記録を読んでも、弁護側の反対尋問の目的がどこにあるか見えてこないし、伝わってこないのだろうと思う。
裁判では、有罪無罪を立証するために、検察側と弁護側の駆け引きの中で証人への尋問がされる。別段パソコンやウイニーの勉強会をやっているわけでもないので、証人も知識があったとしても聞かれないことまで、余分に説明はしないだろう。また、ある部分で、捜査官の技術レベルの低さを指摘できたとしても、それが事件にどういった意味を持つか、裁判官に伝わらなければ、ほとんど意味のないことになる。
そして、報道機関の記者が居眠りをしていたといったことが書かれていた。居眠りしたくなるような内容だったということだろう。
記者に、眠っている場合じゃないと思わせる内容でなければ、法廷外への情報発信は望めないだろうし、世論の支援の声にも繋がらないだろう。傍聴している人達も、裁判の授業を受けているわけでもないのだから、眠くなる内容であれば、舟を漕ぐことにもなるだろう。
今までの2回の公判は検察官、弁護人双方の挨拶代わりのようなもの。次回公判から、段々と核心的な証拠が出てくるように思う。注目していきたい。
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