法定刑及び量刑分布概要
今度出版予定の「刑事訴訟の仕組み」の付録として、「法定刑及び量刑分布概要」をダウンロードできるようにしようと思って準備している。概ねできてきた。
どんなものか簡単に説明すると
刑法では罰則として、懲役何年といった量刑が定められている。しかし、その量刑は5年以上、15年以下といったように幅がある。
今まで実際の裁判で、判決として言い渡された量刑は、どういった分布になっているのかといった統計値を、エクセルシートにして提供しようと言うわけ。
例えば
詐欺罪は
刑法246条
人を欺いて財物を交付さてた者は、十年以下の懲役に処する。
2 前項の方法により、財産上不法の利益を得、又は他人にこれを得させた者も、同項と同様とする。
と量刑が定められている。
実際の裁判で、量刑はどのような分布になっているかを見ると、一番多いのは1年以上2年未満で、全体の約48%となっている。
こういった量刑の分布をグラフにしたもの。
このグラフを見ながら、実際の裁判での求刑と判決の関係などを見てみると、その裁判での検察官とか裁判官の心証などが見えてくるようで、裁判に直接関係ない素人が見ていても面白いと思う。
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